全員が揃っての集合写真を撮りたかったが。
午前、午後の閉会式が別々だった…今回。
あと…
彼、優勝した…(石井伽月君)
本当に涙が出そうになった。
彼の頑張りや、空手での彼を7年間…見てきた。
いつか…こんな日が来ると信じていたし、ここ最近は、本当にずっとそれを何と無く感じていた。
彼の今年9月の、昇級審査の事前筆記を読んだ時には、それだけで心に来てもいた…
【僕は組手試合で、一度も勝った事がありません…だけど先生は、何度、試合に負けても、いつも…頑張ったと、必ず褒めてくれました…】
彼の事前筆記には、そんなニュアンスの内容が綴られていた…
彼に7年間を空手の指導をしながら、ひたすら語り掛け続けて来た。
彼をいつも信頼しているが、彼が今回もしも…7年間の組手試合で、初の1勝利以上をしたら…それだけでも感動だが、更に彼らしい頑張りをしてくれたら…【せたひが賞】の候補の一人としても考えていた。
最近の稽古でも…真面目な彼らしく、直向きな努力を積み重ねていたが…1年半ぶりくらいだろうか…確か組手試合自体が、本当に久しぶりだったかも知れない。(黄色帯の一本線の5級を、今年9月に受ける際に…今回の組手試合出場を約束して貰っていた)
最近の稽古でも、実際に強くなっていたし、彼の今回の一回戦を観て…【ああ…優勝するかも知れないな…】と感じたりもした。
本当に優勝した…
凄く強くて、本当にカッコよかった…
もう一つは、彼の真面目さと、今大会に懸ける勝負への執念に本当に感動した。
人の心を動かすのは…本当に、その人の努力や直向きな姿や、心からでしかないと思う。
自分自身が、空手の稽古を辞めたら…彼らには何も伝わらないと思う。
少なくとも、毎日の道場での空手の指導は、今と同じ様には絶対に出来ないし、彼らにも何も響かないかも知れない。
まだまだ、俺も現役で頑張りたい。
彼の7年間と、彼の今日の姿には…本当に新たな勇気を貰えた。