空中を飛んでいたカブトを…手で叩き落として捕まえた。
飛び跳ねて右腕で、叩く瞬間に…
『あっ、雄だ』
そんな独り言を発していた。
ブンブン飛んでいた、カブトムシに右の手の平に当たる手応えがあり…
『よっしゃ!捕まえた!』
捕まえた瞬間に、カブトムシの背中の匂いを嗅ぐもの、カブトムシは臭くは無い。
深夜の森林のマイナスイオンも半端で無い。
大勢で昆虫を楽しく捕まえに行くとかは絶対にしない。
一人で、こそこそ捕まえるからこそ、楽しい訳で…仲間で、わーい!みたいなのを全く好まないし、狩りは一人で楽しみたい。
勿論、カブトムシ、クワガタに関してはだ。
他は分からないし知らないから。
幼い頃から、周囲との協調性はゼロに等しかった。
ただ、大切な物には命を懸けたい気持ちというか理想の気持ちは物心が付いた頃から常にあった。