極真空手 東大和道場 水曜日一日。【武道とスポーツの違い】【多田将太朗という生徒】【中高生・壮年部】【自分自身】

16:30~19:20 少年部2クラスを指導。(水曜日)

昆虫らへんは、飽きないで大丈夫。

9月の審査に向けて、型稽古を行いながら。

短期講習では、年内の昇級審査に向けて、参加者の生徒達の移動稽古、型稽古を重点的に指導していく予定となる。

プラス、秋の各組手試合に向けての強化稽古とする予定だが、既に例年と同じくらいの参加希望者が集まっている。

基本的には、中級以上の生徒達へと毎年の人数も限られ、長い時間を連日の稽古に集中する為、少年部・中学生の短期講習には確かな意味があると感じるし、そういう物にしている。(生徒個人によっては白帯からの参加を可能としている場合もある)

特別クラスとなる為、皆にとって意味のある短期講習に出来たらと思う。

毎日の指導、年間を通して、本当に一人一人の見極めを常に行っている為、昇級審査に関しても特に慎重にしていて、生徒達には、周囲と自分を比べない様にと常々話をしている。

人と比べたりする事よりも、先ずは自分のやるべき事をしっかりと行う事を、いつも皆には話をしている。

道場での皆の稽古での頑張りは、本当に良く理解しているつもりだ。

【自分の身を守る】部分に関しての、武道についての話も沢山した。

人生での一生のテーマでもあるし、自分自身が、空手で関わる全ての生徒達にも常々、話して聞かせていかないといけない部分でもある。

【心身を練磨する】【心を鍛える】

それも勿論、武道だし、全てが本当に必要で大切な部分だなと思う。

それらを理解する様にと、常に子供達には話をしている。

だから皆、組手や型試合で勝っても負けても、翌日以降は、いつもと変わりなく普通に稽古に来てくれる。

スポーツでは無いし、組手試合で勝っても、偉くなる物でも無いのだなという事を、子供達はしっかりと感じ取りながも理解をしてくれる。

きちんと心を込めて、伝えていたら、生徒達はそこはブレなくなるし、一人一人の表情にも確実に表れて来る。

そこを履き違えると、たいていは…空手も長くは続かないし、記録だけを目指す物となり、それだけの物になってしまう事が本当に沢山ある。

自分自身は、少年部、中高生の生徒達個人との付き合いを常に大切にしていて、またそこを優先としている。

多田将太朗君…

彼は現在、現役の大学3年生でもあり、東大生の3・4年生は、特に大変な時期だという話を、あちこちから耳にはしているのだが。

彼は成績を落とす事なく、連日の勉強をきちんと行いながら、極真空手での一般選手権での日本一を目指す空手家として、日々の稽古を積み重ねている。

長年、空手を通じて彼を見てきた。

彼は中学2年生の頃には、城西カップ、関東大会、国際大会の試合会場には…常に一人で試合会場へと足を運んでいた。

いつも試合会場の観客席に、彼は一人で陣取っていた…

その当時から付ききりで、彼のセコンドには入って来た。

【お父さん、お母さんは試合を見に来ないの?】と聞くと。

【(試合会場には)見に来ないで欲しいと…(両親には)伝えてあります…】と、彼が当たり前に答える。

【そうか】

試合に関して、組手に関してのアドバイスをしながら、彼の試合を常に近くで見て来た。

彼が、見る見るうちに強くなり始めた時期でもあった。

気付くと、レベルの高い大会でも勝てるようになり、城西カップでは優勝、関東大会では入賞を繰り返し、ハイレベルな高校生のワールドユースエリート大会では、入賞を目前のベスト8進出と、着実に実力を付けていった時期だった。

その時期、彼は高校2年生の頃に世田谷東支部での黒帯を取得している。(11年間の空手年数を要している)

昇段審査会での体力審査では、支部の歴代最高得点を叩き出した。(柔軟審査、腕立て伏せ、ボール蹴り、逆立ち歩行)

一度の失敗も無く、完璧な内容で全てをクリアして見せた。

10人組手では、上段による技あり、一本勝ちを量産した。

彼の昇段審査を目の当たりにした時には、涙が溢れて来た。

審査員の各先生方が満場一致で、彼の黒帯合格を認めてくれた経緯もある。

彼の場合、本当に本人の意思で、空手を続ける選択をして、それを継続した末に、今の多田将太朗君があるのだなと感じてもいるが。

勿論、全てが誰しにも当てはまる物では無いし、本当に色々ではあり、人と比べる物でも無い。

ただ…

中高生からは更に、生徒達の強い意志が、本当に重要になってくるかとは感じている。

19:30~21:30一般部クラスを指導。 (水曜日)

宮本朝延さん、宮本泉美さん、中城さん、鈴木さん、多田将太朗君、石河ローレンス君、佐久間一華さん、飯酒盃龍君が稽古に参加した。

基本、移動稽古、スパーリング、組手稽古まで。

基本稽古の指揮は、中城さん。(大きな掛け声が立派だった)

宮本さん夫妻の移動、型技術も素晴らしい。(二人は8月の極真祭には型試合へと挑む)

中学生達は、相変わらずの元気な頑張り。

鈴木さんも、スパーリングでは更に良くなってきている。(4月の支部内交流試合では1勝利を得ている)

中城さん、多田将太朗君の組手も白熱した。

条件付きの対人稽古を行いながら。

皆を更に変化させていけるかと感じる。

妄○…

あ、間違えた、理想だ。

それに向けてやるべきだし、皆を導いていけたらと思う。

若い生徒達が頑張れるのは、肉体的には本当に当たり前で、むしろ家庭を持っていたり、壮年部と言われる年代の方々が必死に頑張る姿には、更に胸を打たれるばかりで頭が下がる。

幾つになっても、心身共に強くなり続けられる空手】

それを理想に。

本当に解らないが、自分自身が、どれだけ周りの人達に、何かしらの良い影響を与えられたら幸せだなという気持ちで毎日を過ごしている。

時にアホな事も、本当に沢山あるんだが。

アホなばかりに毎日、本当に必死で。