2018城西世田谷東・支部内型交流試合。【裏方編】【東大和道場の中学生達】

スタッフ集合時間の30分近く前には、早めに会場に到着していた彼ら。

今回、支部で6人の手伝いスタッフが必要になり、人手が足りない中、東大和の中学生達が5名も手を挙げて、率先して手伝いを引き受けてくれた。

凄く助かり、有り難い事で立派だなと思う。

一人一人、重要な役割りを任されていたが、夕方6時まで一生懸命に働いてくれていた。

石井伽月君(中学1年生)、佐久間一華さん(中学2年生)杉浦優香里さん(高校1年生)は、赤白の各コート選手係りに。

飯酒盃龍君(中学1年生)、西村陸君(中学1年生)は、アナウンス係りと記録係りを行なってくれた。

アナウンス係りを誰にするかと、事前に聞くと…

むしろ率先してやりたがっていたのが、飯酒盃龍君だった。

130試合程もあった試合の、各選手達の名前をコールしながら、最後まで立派にアナウンスをやり遂げてくれた。

聞くと彼は現在、中学校でも放送委員を行なっているらしく、恥ずかしがらず物怖じしない様子を見た時には納得がいった。

一般部クラスでも、返事や気合いの大きさは中学生達の中でも一番凄い。

年頃になると、なかなか返事や気合いの声の大きさが出なくなりがちな中でも、彼の稽古中の気合いや気迫は、中学生になっても幼年部時代の明るさと激しさのままだ。

良い事だ。

田口支部長からも褒められていた飯酒盃龍君。

田口支部長から話をされていた中に…

家族や仲間達、応援してくれる先輩後輩を含めて、多くの人達の協力や支えがあってこその試合場であり、ただ強ければ良い訳では無いという事が本当に当て嵌まると思う。

今回行われた【城西世田谷東・支部内型交流試合】の成功の裏側には、彼らの協力もあったからこそ、参加選手達が試合を出来た事もやはり事実だ。

彼らの協力は有り難かった。

また、今の彼らの姿を見て、彼らの下の少年部の後輩達も自然にそうなっていくはずで…

長年、今の彼らの姿を理想に思い浮かべながら、空手を指導してきた成果が表れてはいるなと感じる。

入賞、優勝の試合結果だけが全てで無いという事は本当にそういう部分だ。

彼らとは中学生になる際に、部活選びについての話し合いを重ねてきたが、彼らは全員が、空手を続けたいという選択をして、中学校の部活は、週に一回、もしくは二回程度の空手に支障の出ない、稽古時間を奪われず、肉体的にも楽な部活を選択している。(読書部、科学部、美術部、花道部等)

勿論、やりたい事は一生懸命にやるべきだし、最終的には何の部活を選んでも良いし、勿論応援もすると、彼らには話をしてきている。

彼らの先輩達でもあるが、中学校の時期を更に稽古を積み重ねながら強くなり続けた、星野悠久君、川内翔太朗君、坂本元輝君、土方蓮斗君、井上彪雅君、雨宮伶空君達にも、同じ話をして空手を指導しながら育てて来たが、彼らは実際に中学校の3年間を、空手をひたすら継続して、やり切ってもいる。(現在、高校受験勉強期間の為に休会中ではあるが、彼らは誰も空手を退会してはいない)

彼らが幼い頃から、空手を通じて築き上げて来た彼らとの信頼関係の部分は少なからずあるという自負はある。

どんな形でも、長く続けていく事が本当に大切だという事を、ひたすら彼らには話しているし、その様に導いてあげる事を常に考えて、幼い時期から子供達と接している。

それくらいの気持ちで、毎日毎日長年を空手を通じて接してきたのが今の生徒達で。

試合場では、在り来たりの話をしない様にしているし、色々と言いたくは無いし、昔から実際に言わない様にしている。

そういう言葉は基本的に、子供達には全く響かないから。

毎日毎日、日頃から常に真剣な気持ちで彼らに語り掛けている為、試合場では勝っても負けても褒めてあげるだけで良い。

彼ら自身が色々と感じる事が、一番の勉強となるから。

今の生徒達も誇りだ。

少年部達には一生懸命に接していたら、自然と、今の中学生の彼らみたいになっていくし、何と無く空手を辞めない様になる。

極真空手を彼らにとっての掛け替えの無い物にさせていく事。

常にそれを理想としている。

試合結果に踊らされる必要は皆無だし、今の強い先輩達も少年部時代には、負け続けてきた先輩達ばかりしか逆に残っていない。

メダルやトロフィー、入賞結果には何ら意味も無くなる時が必ず来る。

いずれ、そんな部分は気にもならなくなり、継続していけば、今の自分自身と向き合う時が自然に来るから。

また、そこで初めて本当の意味での極真空手となるかと思う。

自分自身も勿論だが、たかだか20年、30年では理解が出来ない部分なんだなと思う。

組手試合、型試合は、それを目標にしながらも、日頃の自分を…より高める事が目的だし確認の場となる。

より長く、更に深い部分で極真空手を続けられる物にする事が出来れば良いのではないだろうかと思う。

大いに話は逸れたが、自分自身が幼い時期からの子供達に空手を教えているのは、長く継続する為の空手であり、試合の優勝結果では無いという事。

そんな喜びは本当に…ほんの一瞬の物でしか無いし、長くて2週間もすれば、徐々に忘れていく物だからだ。

ただ、自分自身の生徒達が活躍をしたら、自分の事以上に讃えるし、実際に自慢をするんだけど。

まあ、それも当たり前だ。

結局、生徒達が可愛いし、空手での彼らの成長は、自分自身の生きる上での様々な部分にも繋がっているからだ。