《極真会館 2017第25回全関東空手道選手権大会において 多田将太朗選手(城西世田谷東支部・東大和道場)一般選手権大会において 関東大会2連覇優勝を達成!!》

■2017年11月26日(日)茨城県武道館にて【2017第25回全関東空手道選手権大会】が開催された。

今年2017年7月、東京・墨田区総合体育館で行われた【2017東日本空手道選手権大会 兼 第25回全関東空手道選手権大会】が、来年以降には完全に【東日本空手道選手権大会】が正式な大会として位置付けられる事となり、それまでの【全関東空手道選手権大会】が、秋季関東空手道選手権大会へとスライドされる形となり、今後は合併される形となる。

その中で新たに開催された【2017第25回全関東空手道選手権大会】

今大会の注目を集めた【一般男子選手権の部】

-70キロ級、+70キロ級による、二つのカテゴリーへと別れる中での開催となった。

+70キロ級のカテゴリーには、若手の有望選手達を筆頭に、100キロ級の重量級選手達もエントリーしている中で実質、無差別級トーナメントと呼ぶに相応しいカテゴリーとなっていた。

+70キロ級(重量級)に優勝候補の一角としてトーナメントの最後尾に配置されながら、今後を担う若手有望選手の筆頭として注目を集めていた、多田将太朗選手【城西世田谷東支部・東大和道場】

昨年秋の【2016第48回全日本空手道選手権大会】では、元ヨーロッパ王者でもある世界の強豪、アントニオ・トゥセウ選手(フランス)と、初日の2回戦で対戦して、試合終了間際ラスト1秒…左上段廻し蹴りによる技あり優勢勝ちを納めたのも記憶に新しい。

(アントニオ・トゥセウ選手(フランス)は、今年2017オールアメリカン大会では無差別級王者を獲得している世界の強豪選手の一人でもある)

多田選手は、昨年の全日本大会一ヶ月後に迎えた【2016秋季関東空手道選手権大会・中量級(-80キロ)】において、念願の関東大会での初優勝を遂げている。(関東大会へは、少年部時代から通算…15回程の出場経験を積み重ねて来た中での初優勝となった)

2017年6月の第34回全日本ウエイト制大会へ出場後、7月に行われた【2017東日本空手道選手権大会(無差別級)】では第3位に入賞をしている。

今年に行われた【2017第49回全日本空手道選手権大会(無差別級)】では、2年連続のベスト32に進出。(2日目となる3回戦へと勝ち進んだ)

2017第49回全日本大会の2回戦では【正道会館・2017全日本ウエイト制大会・重量級王者】を相手に、見事に勝利を納めている。(重量級の強豪を相手に、その洗練された空手で、激しくも冷静沈着な姿で打ち合いながらも、延長戦までの4分間を互角以上に戦い抜き、17キロの体重差により、体重判定による勝利を獲得している)

全日本大会の二日目初戦となる3回戦では、極真会館【日本人4強】として知られ、2017第49回全日本大会王者へとなる高橋佑汰選手(東京城北支部)に敗退をするもの、2日間を通じて、多田選手の現時点での実力を遺憾無く発揮する事となる価値のある大会となった。

第49回全日本大会の20日後に迫る【第25回全関東空手道選手権大会】

狙うは【優勝のみ】

【今後の選手生活を考えて、現時点での後退は許されない】

【2018年に繋ぐ為にも、今大会では…何が何でも2連覇優勝を果たす事】

大きな覚悟で今大会を迎えていた。

真剣勝負の試合場で伴う【緊張感と恐怖】 それ以上に感じていたのは…

【勝たなければいけない…何が何でも勝ちたい…】

【負けられないプレッシャー】

今大会…迎えた1回戦、多田選手はシードとなり、2回戦が初戦となった。

多少の硬さが見られるもの、終始、主導権を握りながら、対戦相手を寄せ付けない強さを見せ付け難無く初戦を突破。(本戦4-0優勢勝ち)

3回戦となる準々決勝戦も、同じく危なげ無い勝利を納める。(本戦4-1優勢勝ち)

続く準決勝戦は【2016茨城県大会王者】を相手に、本領発揮の強烈な強さを見せ付ける。(重く鋭い中段前蹴りによるカウンターの技ありを奪いながらの本戦5-0優勢勝ち)

迎えた2017全関東大会の決勝戦。

決勝戦直前…

【とにかく勝ちたい】

【何としても優勝したい】

そう呟く多田選手からは、強い決意が窺えた…

対戦相手となるのは、北村圭祐選手。(城西国分寺支部・聖蹟桜ヶ丘道場)

今年数回に渡り行われて来た、関東地区強化稽古に参加した多田選手が【若手の強豪選手の一人】として、マークしてもいた選手でもあった。

様々な重圧を乗り越える。

ファーストコンタクトを交わした後、試合開始早々に…得意として磨きを掛けてきた【上段内回し蹴り】を顔面へとヒットさせて技ありを奪ってみせた。

中盤、終盤に差し掛かる更に激しい打ち合いの中、奥足外側への強烈な下段廻し蹴りの連打を集中砲火させる。(更に技ありを奪い、合わせ一本勝ちによる勝利を納める)

準決勝戦を技あり、決勝戦を一本勝ち…(技あり二つ) 4試合の全てを本戦決着で勝利を納めて、圧倒的な強さを見せ付けながら優勝を果たした。

とにかく強い…

鮮烈で圧倒的な強さを見せ付けながら、見事に目標を達成してみせた。

改訂されたルールを事前に稽古しながらも、真剣勝負となる実践で、対戦相手からの攻撃をことごとく捌いてみせた。(上段に対してのディフェンスの意識を高め、相手からの蹴り技を上段には決して貰わない、体幹部に足掛けを仕掛けられても、床に転ばされない意識の高さと順応性)

尚且つ、切れ味鋭い、技ありを奪える上段の蹴り技を幾つも巧みに放ちながら使い分け…時には速射砲の如く繰り出される、破壊力の増した激しい突き技の連打で打ち合いもするが、試合場を縦横無尽に駆け回る、抜群のステップワークとスタミナ、重く鋭い強烈なカウンターの前蹴りで、対戦相手を転倒させながらの【残心の極め】で技ありをも奪う。

【新時代の極真空手】を象徴させるかの様な、冷静且つ、クレバーな強さを兼ね備えた理想的な組手スタイル。

圧倒的な強さで【関東大会2連覇優勝】を飾る事に成功した。

来年2018年4月には、千駄ヶ谷の東京体育館にて行われる【2018第35回全日本ウエイト制大会】に挑む意向を示す。

【人生一度きり】

【悔いの残らない選手生活を遂げる事】と捉えながら。

次に目指すのは【2018第35回全日本ウエイト制大会(中量級-80キロ)・優勝】のビッグタイトルが一つ。

更に目指すのは… 2018年11月に体重無差別で、128人のトーナメントで行われる【第50回全日本空手道選手権大会】では、ベスト8入賞以上の結果を目指す事。(第50回全日本大会は、2019年に体重無差別で行われる、第12回全世界空手道選手権大会の日本代表選手選考試合となり、ベスト8入賞者達には日本代表として、全世界大会の出場権利が与えられる)

【戦う東大生】と称される【ITファイター】の更なる躍進と、今後の活躍に期待が掛かる。

関東大会2連覇優勝を果たした直後…

応援してくれた仲間達へと、頭を下げながら御礼の挨拶を交わす。

帰りの道中…

『優勝出来て、安心はしました…必死だったので…何度も注意(反則)を取られた事が反省で…嬉しさはありますが(優勝して)、気持ち的には半々です…(反省する部分が大きい)』

真顔で話す多田選手。

圧倒的な強さで【関東大会2連覇優勝】を成し遂げても、普段と何ら変わらない様子。

『…押忍 ! …今日は本当に有り難うございました…』

数時間の帰宅路の道中を経て…後部座席に座っていた彼が…車のドアを開けて降りて来ようとしたのを制しながら…

いつか…物凄い選手へと育つだろうと感じていた。

また、実際に…そうなってきている。

■2017第25回全関東空手道選手権大会【一般選手権・+70キロ級】

優勝

多田将太朗【城西世田谷東支部・東大和道場】

iPhoneから送信