3年ぶりに懐かしい訪問者が…
なんと、紫龍君が来てくれた。
数週間前に…久しぶりに空手の稽古に行っても良いですか?
電話で連絡があった。
今日、突然来たのと、大きく成長していた彼に驚いた。
現在、中学3年生の彼は、部活は3年間、バスケットをやり抜いたとの事。
逞しくなっていた。
運動神経は相変わらず、抜群に冴えていた。
本当に久しぶりの空手を楽しみながら、懐かしい同期の仲間達や、後輩と接する彼を観て、凄く嬉しかったです。
逞しくなり、声変わりをしていましたが、心は当時の優しい、紫龍君のまんまでした。
当時も、稽古の合間や稽古後に、彼と話すのが、とても楽しかったのを覚えています。
今も東大和道場にある古い、ほつれたミットと、ガムテープで修正してあるキックミットは全て、彼が、稽古前や稽古後に、一生懸命直してくれた物です。
自らが直したミットやらを、本当に懐かしそうに見詰めていた彼。
美優さんの優勝盾の裏側を除くと…
当時、紫龍君が皆の為にと、書いて壁に貼り付けた注意書が…
【荷物は綺麗に並べて整理整頓をして下さい。ちらかっていると、つまずいたり、危険です。風紀委員…紫龍】
彼が残した注意書を、彼が退会した後も、懐かしくて、そのままにしてありました。
中学生になる頃に、部活と勉学が忙しくなり、空手を退会した彼が、また自らの意志で、道場に来てくれた事が凄く嬉しかったです。
稽古後には、本当に清々しい笑顔で、以前の彼と同じ様子で色々、話をしてくれました。
『すぃりゅう、すぃりゅう…』と歌にして、口ずさむと…
『し・りゅうです…(紫龍)…』と、必ず返してくれた彼。
当時の彼の声と、今日の彼の声が重なっていた。
彼に、道場時間割りを渡すと…
『…一週間…殆ど、金久保先生じゃないですか…休みが無いですね…』
時間割りを、真剣な眼差しで見詰めながら、彼が、苦笑いで呟いた様子が、凄く面白くて、大笑いしてしまう。
本当に優しい生徒だなと。