白帯の凪優ちゃん(2年生)が道場に入ってきた。
何かを大事そうに抱えている。
『…先生、これ見て!』と嬉しそうに、虫籠の中を見せてくれた。
カブトムシの雄雌のペアが入っていた。
『おー!どうしたの?凪優も、カブトムシ好きなの?恐くないんだ、大丈夫なんだ…』
『うん!クワガタは、嫌だけど、カブトムシは好き!』
そう答える彼女は、自らの大事な、カブトムシを、自分に見せたくて、稽古前に、持ってきてくれた。
見せてくれる為に、道場まで持ってきてくれた気持ちが、嬉しかったので御礼を伝えました。
彼女は、今日の稽古も凄い頑張りでした。
ミットを叩いたり蹴ったりと、既にその力強さ、抜群の破壊力も、垣間見えていますが、彼女も凄く強くなるかと思います。
そして激しい稽古を皆が頑張っている最中に…
誰かが遅れてきたのかと、入り口を見ると。
笑顔の宮岡健士郎君が立っていた。
見慣れた顔なので、違和感が無かったのが、面白かった。
彼も手に虫籠を持っていた…
『先生…奥多摩で、ミヤマ(ミヤマクワガタ)捕まえてきたから、あげます』
昨年、宮岡さん親子と一緒に奥多摩へ、ミヤマクワガタ捕りに行ったのを、最近も思い出していた矢先だった。
今年は立派なミヤマクワガタ(雄)を何匹も、捕獲出来たとの事でした。
虫籠ごと自分にくれました。(そこには、立派な雄のミヤマクワガタと、雌も入っていた)
彼は空手をしていた時も、夏になると毎年、虫籠をぶらさげて道場に来ていたのを思い出します。
凪優ちゃん、健士郎君は、緑の虫籠を持ってきてくれましたが、今日、彼らが来てくれたタイミングはたまたま。
昆虫の話が出来ると、楽しいのは、大人も子供も同じだな。
自分の自宅にも、沢山の大クワガタ、幼虫、蛹がいますが、夏は外出時も冷房を数ヵ月、付けっぱなし。
ミヤマクワガタも、涼しい所でないと長生きしない。
奥多摩等、山の中は、真夏でも夜は涼しい。
また日中の暑い時間帯は、土や枯れ葉の中に潜り、暑さを凌いでいる。
さておき、道場に来てくれた健士郎君を、当たり前に稽古に参加させました。
久しぶりに行う空手を、ひたすら楽しそうに頑張っていました。
スタミナが、キツかったみたいですが、カッコ良かったな。 (しばらくぶりでしたが、凛々しい様子に感動したな)
健(けん)の魂の籠った、凄い試合を沢山、目の当たりにしてきた。
彼の闘魂の記録は、今でも、【大和魂】に載せたままにしてあります。
また、いつでも稽古に来て貰いたいなと思います。
良い一日だったな。