深夜。【パトロール編】


金曜日一般部の稽古後に、カブトムシを眺める中学生達。 

『…カブトムシの、良い匂いがする!』と、臼井リク君。 

良さは(その匂い)よく解る。

深夜2時。 

行きたくないのに、自分の意志とは関係無く、勝手に出掛けてしまう…

(カブトパトロール)へ… 

今までにない、別の方角の奥地へと向かった。 

田舎だな…東大和市か、立川市か解らないが… 

田畑もあり、生い茂る高い森林があり、何となく普通に山道だな。

道に迷う。 

最初に見付けた、コンビニを目安に、うろうろして、ようやく元の道へ辿り着く。

山林や森林でも、ただ田舎な場所というだけでは、カブトムシが見付かる訳でもなく、やはり、木々に樹液が溢れていないと昆虫は見付かりにくい。 

空気は凄く良かった。 

昨年より、落ち着かないな。

集中し過ぎて、気が済む頃には、グッタリしている。

昆虫がいる訳でもないが、あんなに田舎な場所にも少し驚くな。

昔、十代の頃(16か17歳の時期に)、鳶職の仕事で、名古屋の何処かの田舎へ、先輩達と、2週間の出張に行った事があった。 

休みの日に先輩達と、山にドライブに行った。 

山中の頂上付近の崖っぷちに流れる川で、自然の小魚を沢山、捕獲した。 (下に落ちたら普通に命が無いなという場所だった)

めだかサイズの、小さな綺麗な小魚を生きたまま、何匹も口に放り込み、飲み込んだりした。 

腹の中で、跳ね回り、魚が動く感覚があった。(やがて動かなくなる)

都会では、なかなか見られない自然は、やはり良いなと思う。

そんな事を思い出したりしていた。