今日は久しぶりに明日夏さん、麗奈さんが稽古に来てくれました。
美優さんも試合後に体を動かしに来ました。
彼女は次の目標を決めて既にテーマに沿って稽古を行っています。
彼女が目指しているのは、一般選手権での日本一を含め、ロシアや海外の強豪達とも戦い、渡り合っていく強さです。
先日の関東大会では準決勝戦では全日本重量級2位の選手に延長戦での消耗戦の中でも圧倒的に上回る勝利でした。(昨年の一般選手権女子の関東大会王者でもある選手を相手に延長戦5-0で勝利)
決勝戦の相手は過去に全日本でも重量級で優勝経験のある強豪でしたが、準決勝戦からの極限の疲労の中で迎えた決勝戦も、延長戦までもつれる激しい試合となりました。
既にその実力が一般女子の全日本トップ達とも遜色ない事を証明してみせました。
まだ16歳です。
本来は通常の高校生では簡単には一般選手権には出れません。(中高生での国際大会や、高校生無差別の全日本大会を制しての一般選手権への出場権利でした)
彼女は勝ち続けたこの4年間では、延長戦は無かったに等しいくらいに経験をしていません。(最初の優勝を遂げた第7回・国際大会優勝の決勝戦以外は全て、圧倒的な本戦決着での勝利が続きました)
簡単に言えば、同世代や年上でも中高生では、彼女が強過ぎて、誰も相手にならなかったんです。
唯一、彼女が本気になったのは、自分が観た中では国際大会3連覇のかかった大会での準決勝戦で、大型の強豪ロシア選手(身長170センチ以上、体重は75キロはある)強豪を破った試合と、国際大会2連覇王者の肩書きを背負って挑んだ、1学年歳上の強豪選手との対決が印象的です。(過去に11度の試合を1度も勝てずにいた強豪の先輩に、延長戦4-0での初勝利に成功して、見事に国際2連覇王者としての威厳を保ってみせました)
この2試合は本当に凄かったです。
彼女のこの4年間の中では本当にベストバウトの試合です。
初の一般選手権では決勝戦まで進んだ彼女は、4年ぶりに組手試合での敗戦を経験しました。(45試合無敗記録でストップ)
4年間無敗の生徒が試合場から引き上げる際に、「今回は運が向かなかったけど、必ずこれからの糧になるし、ここからが本当にスタートだな…」と感じました。
今日の稽古を楽しむ彼女を観て安心しました。
彼女はこれからまた、来年も新たに勝負の年となり、厳しい稽古を行い続けます。
自分は、思うがままに彼女が強くなる事だけを考えて指導と協力をするのみです。
いくらでも体を張るという気持ちでいます。
明日夏さん、麗奈さんも受験勉強期間中に汗を流しに来てくれました。
上記の3人とも、2クラスの稽古に参加しました。
幼馴染みの女の子達が3人揃うと、本当に賑やかになります。
自分は一人一人と話しますが放置されても、ガールズトークに割り込むのがまた楽しかったりもします。(皆、笑顔で女子同士で盛り上ります)
りょうすけ君、トキヤ君、稽古での追い込みは半端でありません。
彼らは女子を含めて皆が、道場を通じての幼馴染みなんです。(学校は皆が別々)
揃うと男女に別れて 会話が交わされますが 男女の違いや面白さが窺えます。
自分は両立に会話を楽しみます。
180度、質が違いますが皆面白い。
少年部達もまた違う様子があります。
今日は一般部2クラス目からは恭祐君が来ました。
彼にも色々な話を投げ掛けます。
素直な生徒です。
自分も彼の年代の気持ちはよく理解が出来るので、可愛いです。
恭祐君は何も言わずに以前、自分が教えた手順でトイレを一人で綺麗に掃除してくれていました。
学生ズボン姿で道場から帰る、彼の様子が微笑ましかったので、話し掛けました。
自分が彼の歳の頃には毎日、袴みたいなズボンを引き摺って歩いていました。(その様子が世の中で自分が一番、カッコいいと思い込んでいたし、彼が言うように、確かに校舎には入れて貰えなかったのですが、自分自身は常に今と変わらない真面目な気持ちで生きてはいました)
彼は空手でも物凄く強くなれる基礎体力や、ポテンシャルも確実にあります。(パワーや、基礎体力に関しては中学1年生にして既に高校生と変わらない強さもあります)
長年の空手のキャリアもあります。
来年は試合にも挑戦させてあげたいなと考えています。
中高生が揃うと賑やかで面白いです。
彼らは幼馴染みでもあり、御互いを凄く大切にしていて御互いを尊重しています。
大人にはない純朴さが、やはり凄く羨ましくなります。
あの頃に戻りたいなと よく思います。