【誰が一番かな(子供達)…】と道場入り口に目をやると。
長身の男性が立っていた。
いまいち、ピンと来なくて【え…誰の御父さんだっけ…】
後輩の網谷君だと解るまでに数秒間かかった。(彼は身長が184センチある)
【今日、日曜日も指導があるのですか?】とメールが来たので【うん 45分から】と返した直後に階段から降りてきた彼。
『…ぉお、網谷!…何しに来たんだよ』驚いてみせたが、実際に少し驚いた。
夕べ、中ミットを送ってきてくれた彼が、アポ無しで東大和道場に見学に来た。
彼は昔から、サプライズ好きで、ある時突然、自分の試合の応援に来たりする事が過去にも多々あった。
地方大会の体育館や、全日本大会の控え室に現れた事も。
今日も実際に彼に会うのは、何年かぶりだったかと思う。
彼は三軒茶屋道場で知り合った空手の後輩でもあり、昔からの友人でもある。(長年、自分のセコンドとして、全国の試合会場で手伝いをしてくれたのも彼)
一度、東大和道場と子供達の稽古を見学してみたかったとの事で、わざわざ休みの日に、自宅から一時間半かけて足を運んでくれた様だった。
指導後に一緒に食事をしながら、空手時代の昔話と、彼の現在の話しに花を咲かせた。
彼は三軒茶屋道場の先生先輩方からも貴重な存在として重宝されて来た後輩で、自分の人生においても重要な役割を果たしてくれた人物でもある。
命の恩人である存在だという事も言い切れる。
彼のメガネについて今日は、いじり続けたが。