2014ベストバウト。《その1》

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今年の生徒達の感動の大会や試合を思い出しています。

沢山あるので年内、いくつかに別けて書きます。

今日思い出していた大会の一つ。

今年の4月に砧で行われた支部内交流試合3年生初級のトーナメント。(各カテゴリーの中でも一番人数が多かったカテゴリーの一つです)

決勝戦までに最低4試合を勝ち上がらないとならないトーナメントでした。

このカテゴリーには東大和から数名がエントリーしていました。

たまたまトーナメントの両端に位置されていた、宮岡健士郎君と飯酒盃龍君。

結果は双方が圧倒的な強さで4試合を勝ち抜いて、決勝戦に辿り着いた彼らは東大和道場、同門決勝戦を争う形になりました。

宮岡健士郎君は過去に初級のカテゴリーで4位、3位と徐々に結果を残してきました。

特選クラスにも出場出来る権利と実力はありましたが本人は敢えて初級のカテゴリーを選びました。

理由は『初級で、きっちり優勝して次に進みたいから』と試合前に話していたのを覚えています。

対する飯酒盃龍君はこの大会が初の入賞となるとともに、優勝に王手を掛ける。

先輩の健士郎君を越えての初優勝を狙って決勝戦に挑みました。

正直、このカテゴリーは他にも強い選手が他の道場からエントリーしてたので彼らは、どちらかが、もしかしたら入賞はするかな、という予想をしていました。

蓋を開けたら圧倒的な強さと気迫で、ことごとく大きな相手を打ち負かして勝ち上がった彼ら。

二人に共通していたのは、抜群のスタミナと気迫、決して後ろに下がらない、気持ちでも諦めないという部分でした。

体格は二人とも3年生の中では小柄です。

今年の試合で物凄く感動した試合の一つでした。

決勝戦は互いに一歩も譲らない激しい打ち合いに。

本戦2-0(宮岡健士郎君がリードと気迫で意地を見せる)

延長戦4-1(宮岡健士郎君が優勢勝ち、試合内容は互角で僅差)

初優勝の宮岡健士郎君。(公約通り初級優勝を達成して卒業)

試合では初入賞の飯酒盃龍君。

彼らは今年の9月には支部内の特選クラスに出場、二人とも凄まじい試合を展開しました。

残念ながら敗退はしましたが、特選クラスでも入賞圏内の実力になっていました。(延長戦や、上段の技ありを取り返す激しい試合、延長戦2-3等の敗退等)

現在の彼らは…

連日、凄まじい稽古内容を当たり前にこなしています。

基本的に稽古には毎日来て2クラスを参加します。

道場には一番早くに来たりが殆ど。

東大和の3年生で現在、組手の強さでは頭一つ抜けている鈴木嵩人君(今年は第6回横浜カップ優勝、全関東大会第3位)

そんな嵩人君と今では健士郎君も龍君も、ガツガツ連日、激しい組手を当たり前にこなしています。

嵩人君は既に5年生の伶空君や、悠久君とも打ち合います。

そこに9月までは相原仁君がいて、服部諒太朗君がいて本当に凄い様子がありました(相原仁君はイタリアへ転居)。

今年の9月の大激戦区の特選クラスを勝ち抜いて、優勝したのは服部諒太郎君でした。(準優勝は相原仁君)

今の東大和3年生は、後々、今の伶空君達の5年生強豪達や、6年生の荒木拳三君のような強豪に間違いなく育つ逸材達です。

東大和ならではの組手スタイルがあります。

少年部達には上段のディフェンスや構え、戦う闘争心、諦めない組手スタイル、この部分は自分の過去の経験と自分自身の組手スタイル、感覚的な部分を徹底して指導してきました。

現在は彼らを選手として強くなる為に毎日少しずつ造り上げていくのも自分の仕事でもあります。

それ以外の部分。

仲間との絆や、弱い自分に打ち勝つ気持ち、空手の素晴らしさを伝えるのも自分のやるべき事。

今 毎日、歩く事、悩む事、道場へ向かう、道場や生徒を色々な視点で考える、自らの在り方や、体を鍛える事、食事をする事や体調管理に気を配る、息をする、自らの試合があり、それをこなす事。

全てが自分の仕事だなと考えていました。

時に遊びも、とことんします。

物事において、これは違うなと思えば決して譲れない物、言わなくてはならない部分は自分の信念を決して曲げない自分でありたい。

昨日 朝7時まで読書をしながら そんな事も考えていました。

宮岡健士郎君、飯酒盃龍君、来週11月8日(土) の演武会ではワンマッチ、もしくはトーナメント方式で審判を付けて、本気の試合をします。

彼らは常にライバルであり、連日切磋琢磨しています。

そして激しく厳しい稽古が終わると兄弟のように仲良し。