〈水曜日少年部最初のクラス〉

補強稽古、フィジカルトレーニング、ミット稽古、型稽古までを全員で。
幼年部達や低学年の生徒達は、毎日が常に勉強と積み重ねの繰り返しとなる。
後半は、左右の下突きの打ち込み稽古を、ひたすら反復稽古した。
日々、彼らの多くの成長が見られる事を嬉しく思う。
〈以下、水曜日少年部2クラス目〉

中学生の荒井翔大郎君、松川恭士君が気を吐いていた。
彼らが来ると、小学生の後輩達にとっても凄く良い刺激になる。
2クラス目の生徒達は、体力的にはかなり厳しい稽古でもあったと思う。
全員を本気にさせる事をテーマに。
それにより自分達の本気の力を知り、集中力と自信を身に付けさせていく事。
【自分の身を守る事】についての話を、皆に話しながら。
稽古後は全員で道場の掃除まで。
みんな、掃除もずいぶんと慣れた。

楽しそうにしている女の子達を見ていると、ついつい甘くなってしまう物で、心底から楽しくさせてあげたくなる。
メリハリを付けて、日頃の稽古にしっかりと取り組んでいて、場の空気を読めたりが出来る様になったり、自分達が成長する事と、仲間達や先輩後輩を大切にする気持ちがあれば、女の子達のある程度のお喋りも基本的には全然大目に見てしまうのが常。
男子達と女子達は全然違う為、双方が高まれる場としてあげる事を常々考えている。
焦らずじっくりと長い目で接していると、本当に良くなっていくし、空手の稽古を通じて心身共に確実に成長していく事がよく分かるから。

水曜日夜、珍しく誰も来なかった為、事務処理をしてから、3時間近くじっくりとトレーニングをした。
何十年も体を酷使していると、治らない故障は、実際に幾つも抱えてはいるものの、ある程度は治る怪我や、治せるであろう怪我は一刻も早く治して、早く戦いたい。
結局は積み重なって、痛みや歪みを誤魔化しながら戦っていく事ばかりでしかないんだけど。
ただ、競技としてのパフォーマンスをする事以外に、体を鍛える事や、鍛えられる箇所なんて、本当に幾らでもある訳だし、運動やトレーニングを辞めてしまう事の方が、自分自身としては、男としても終了だなと常に考えているからこそ。
本当にそう思う。
何歳になっても、実際に動いていられるうちは、やれるうちは、やれる限りは、やり続けていたい。
人生は時間が限られているから尚更だし、焦りながら生きていないと勿体無い。
あと、どれだけ何をやり尽くせるか、あと、どれだけ人の役に立てるのか、あと、どれだけこれまでの自分自身の人生の中での懺悔であったり償いが出来るのかだから。
それがなければ生きている価値すら薄れてしまうと、三十代半ばからは本気で考える様にはなった。