「国際大会を終えて」

4月27日(土)開催された国際大会から早いもので既に2ヶ月半の月日が過ぎました。

この間、田口支部長、金久保先生をはじめ、沢山の道場関係者や道場に通っている少年部、一般部、女子部、ご父兄の方々、または城西世田谷東支部の各道場関係者や道場生からお祝いの言葉を頂くとともに祝勝会も開いて頂いた事に関しまして、この場をかりてお礼を申し上げたいと思います。

本当にありがとうございました。

私は、結果的に中学3年間、国際大会で1度も負けることなく終わる事が出来たのは、やはり道場での稽古を信じて手を抜かずにやってきたことが一番だったと思います。

今回の大会前を振り返ってみますと、けして万全の体調とはいえない状態で大会に臨まざるを得ませんでした。

昨年8月、京都で開催された全日本青少年大会で優勝してからは、学校での部活動や学習塾に通う時間が多く、以前のように道場に通う時間があまりとれない中、今年にはいると、道場での稽古中に左足の甲を怪我してしまい、自分の得意な足技がほとんど出せない状態に追い込まれていました。

2月に入ると、昨年の夏の大会から離れていた試合感を取り戻すため、東京都大会に出場することにしましたが、少年部からの試合を通じて、初めてベストではない状態で試合に臨むことになったので、大きな不安を抱えながらの出場でした。

結果は何とか優勝することができましたが、正直いつもの半分くいらいの出来でしたので、4月に出場する国際大会にあたり、さらに不安を抱える結果となってしまいました。

国際大会前は、怪我のことは金久保先生のみに話してはいましたが、稽古中は当然いつもの教えとおり、「道場での怪我は道場で治す」との考えで稽古に励み、怪我を理由にした手を抜いた稽古をすることだけは絶対にしませんでした。

国際大会当日、怪我は完治していませんでしたが、試合に出ればいつもそうですが、アドレナリンが出て痛みも感じなくなると思い、自分を信じて、開き直って試合に臨むことにしました。

試合はやはり、1回戦から決勝戦まで楽に勝てる試合は1戦もありませんでした。

1回戦から自分の弱点を狙った攻めが続く一方で、自分の得意技が全く出せないジレンマとの闘いの連続でしたので、相手を倒す一本勝ちを狙った組手や技ありを狙った組手などとは全くできませんでしたので、気持は焦ってばかりでした。

そんな状態でしたから、この日の試合は全試合、チグハグな状態で「なんとか負けない試合をする」しかなかったのが正直なところでしたので、応援して頂いた方には大変申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

この日の試合の中で、やはり気になっていたのは、ロシア人選手の活躍でした。

対戦相手の技を全然効いていないかのような素振りで、怒涛の勢いで対戦相手を倒していく試合を目の前で見せつけられると、この日の自分のコンディションと技を決められない焦りから、私は段々と自信をなくしていくのが分かりました。

でも、そんな状態の中、自分を奮い立たせてくれたのは、「技が出ないなら自力で勝負しろ」とアドバイスしてくれたセコンドの父や金久保先生、会場で大きな声で応援してくれた道場の仲間たちの応援があったからです。

自力の勝負をして、ロシアの選手にも勝ち、優勝することができて、中学生女子45㌔以上の部の国際大会で三連覇という結果が残せたのは、やはり小さい頃からの積み重ねだと思います。

ですから、私が少年部の頃から城西世田谷東支部の各道場である三軒茶屋道場、狛江道場、田無道場、昭島道場、祖師谷道場に出稽古に出向いた際、親切・丁寧に指導して頂き、技を惜し気なく教えて頂いた田口支部長をはじめ各道場の分支部長、加内先輩、三軒茶屋道場で何回も稽古に付き合ってくれた藤倉あかりさんや、溝畑まひるさんには本当に感謝しています。

今月は、21日に例年どうり関東大会が開催されますので、私は東大和道場から出場する選手のセコンドに入り、ひとりでも優勝・入賞できるよう応援にまわり、少しでも恩返しができるようにしたいと考えています。

今年は、高校受験を控え満足な稽古ができませんが、来年4月に行われる国際大会を見据えて、地道な稽古は道場に通って続け、今後も応援してくださる方の期待に少しでも応えられるように努力していきたいと思います。

今後とも、応援・ご声援のほどよろしくお願い致します。

平成25年7月9日

永  吉  美  優