そうだ…。【経験と優しさ】

思い出した。

一週間程前…

少年部クラス後に、海央君がカブトムシにゼリーをあげながら一人で眺めていると…

【ああ!めっちゃ可愛い!…なんか、道場で年中、カブトムシとか幼虫を見てたら、最近…可愛いなって思うようになったんです!】と、優華ちゃんが近寄って来て興奮気味に話していた。

【前まで、本で昆虫の幼虫とかを見るだけでも本当に嫌だったのに、今は可愛いなって思うようになったんですよ!可愛いし、全然、普通に手で触れる様にもなりました!あ…可愛いなって思うんですょ!】と、彼女から。

ゼリーを入れ替えたり、カブトムシの蛹の抜け殻を手で掴んでティッシュに包んで捨ててくれたりを普通にやってくれていた。

見るのも近くにいるのも当たり前になり、また更には、彼女が昆虫を好きになれて良かったなと思う。

数年前を思い返してみると、彼女は当時、確かに昆虫達を凄く怖がっていたなと思い出して笑ってしまったが。

お姉さん気質で、後輩達からも常に好かれて頼りにされている彼女だが、今では昆虫にも優しい。