支部内交流試合の小学4年生特選クラス。
6年生特選クラス同様に激戦区のカテゴリーの1つとなりました。
誰が勝つか予測が付かないトーナメントでもありました。
【全員にチャンスがあり】
【小学4年生特選クラス試合結果】
優勝 服部諒太朗(東大和)
準優勝 宮岡健士郎(東大和)
第3位 大坪航(三茶)
優勝した服部諒太朗君。
磐石の特選クラス2連覇を達成しました。
彼は今週末【2015・4・19】の国際大会へも出場します。
東大和道場4年生の、強豪の鈴木嵩人君に続く逸材の一人で、現在はその勢いで、嵩人君へも迫りつつある強さへと変貌を遂げて来ています。
この学年は東大和の中でも強豪が揃う激戦カテゴリーですが、その中でもポテンシャルも高い逸材の一人でもある服部諒太朗君。
スピード、手数、スタミナは既に一番凄い事もある。【確実に技ありを奪える上段前蹴りも持ち味】
年上の先輩達や鈴木嵩人君に揉まれ、最近では打たれ強さも増した。
支部内特選の優勝候補だった彼は、公約通りの2連覇を達成して今週末の国際大会へ挑みます。
第3位 大坪航君(三茶)。
彼は2年間、東大和へひたすら出稽古に来てくれています。
スピード、スタミナ、耐久力もあります。
基礎体力もあり、空手を大好きな様子もあります。
準決勝戦で戦った宮岡健士郎君(東大和)とは、大の仲良しであり、御互いにライバルでもあります。
普段は『わたちゃん』『けん』と呼び合う仲。(新旧の初級チャンピオン同士の対決となった準決勝戦も延長戦へ、もつれる接戦となる)
宮岡健士郎君が迎えた今回の4年生特選クラスでの決勝戦では、接戦ながらも服部諒太朗君に敗退して準優勝となりました。
今大会の東大和道場少年部の戦いの中でも【ベストバウト】の1つに入る戦いを繰り広げた宮岡健士郎君でもありました。
彼が今回の支部内特選クラスの、初戦で戦った因縁の相手。【今年2月の西東京都大会でも第3位の緑帯の強豪選手でもあります】
実際に強い選手で、健士郎君にとっては初戦から いきなりの大きな山でもありました。(宮岡健士郎君は黄色帯)
健士郎君にとっては超えなければならない壁でもありました。
実は3年前に健士郎君がデビュー戦として、初めて挑んだ支部内交流試合の2回戦で彼は、その選手の放つ下突きで、本当に悶絶のKO敗退を喫していました。
オレンジ帯だった体格の小さな彼が黄色帯の、その強豪選手の放つ下突きで倒されました。
しばらく動けず、お父さんに抱き抱えられてドクターの先生の所まで連れて来られた健士郎君。【トラウマにならなければいいいな…】と心配したのを覚えています。
今回のトーナメントが決まり…。
対戦相手を知った彼は。
驚きながらも一瞬、顔をひきつらせてはいた。
次の瞬間…『絶対に勝ちます!』『リベンジします、次は負けません!』と強気な顔をしていました。
【今のケンなら、簡単に負けないし、勝てる可能性があるな】と感じました。
そして、小柄な健士郎君が過去に敗れている大きな強豪に『せい!せい!』と気合いを入れてガンガン立ち向かった。
震えが来るような凄まじい気合いを発して、前に出ながら強烈な下段廻し蹴りを何度も放っていた。(一歩も後ろに退かなかった)
2月の西東京都大会では、鈴木嵩人君とも打ち合いを演じた強豪を相手に激しく立ち向かう健士郎君はひたすら前に出る。
本戦4-0の優勢勝ちだった…。
3年前の痛い悶絶KO敗けのリベンジを見事に果たした瞬間だった。
本当に感動しましたし、凄くカッコ良かった。
■2015支部内交流試合 小学4年生特選の部
準優勝 宮岡健士郎(東大和)
後日、彼のケンサポーターが稽古中に目に入りました。
支部内試合の前日に彼が、油性のマジックで沢山 書き込んでいた彼の決意。
手のひらに無数に綴られていた【勝つ】の文字。
【できることをやる】
【ガード】
【ゆうしょう】
【力をだしきる】
彼の覚悟が伝わって来るケンサポーターでした。
彼が『佐野先生にケンサポーターを見られて、優しく叱られました…関東大会以上の試合では使えないから練習用にしなさい、と言われました…』と自分に苦笑いで話をしてくれました。
そのケンサポは、彼が今までの物を使い古し、使えなくなったケンサポを捨てて支部内の数日前に新しく購入した物でした。
『ケン、また新しいのを買わないとな』と彼に伝えました。
あの 凄まじい気合いの籠った熱い戦いぶりの裏側には彼の男の覚悟が込められていた。
【写真の対戦は宮岡健士郎君の準決勝と決勝戦】