極真空手 東大和道場 土曜日 一般部選手稽古。【多田将太朗・布田大樹・永吉美優】【成長の軌跡】

14:30〜17:40少年部2クラスを指導。

19:40〜23:00一般部選手稽古。(稽古に参加)

多田将太朗君、布田大樹君と三人で稽古。

昨年末の忘年会に参加してくれた布田大樹君が、数日前に今週土曜日の稽古に来たいと連絡をくれていたが、仕事帰りにそのまま東大和道場に稽古に来てくれた。

ストレッチとアップを入念に済ませてから稽古を開始した。

シャドー10分、組手稽古2分×20ラウンド、サンドバッグで追い込み稽古(新メニューで)、ロープトレーニング、体幹、補強稽古(20キロプレートを担いでフルスクワット)、ウエイトトレーニング(腕、肩、背中)、打たせ稽古(腹、太腿)まで。

彼らと手合わせをしながら、極真会館で改定された今現在の極真ルールについて、大樹君に説明とアドバイスをしながら、実技での反復稽古を行った。

彼には様々な角度から、それらを体感して貰いながら。

将太朗君には、今持てる改定ルールの空手の技を全て大樹君に仕掛けながら、実際に体感させる様にと声掛けをした。

現在の極真会館のルールの様々な動きや技術を、将太朗君が大樹君に組手の中で、心と身体でそれらを伝えていった。

極真空手を長年学び、数々の試合実績があり、今も驚くほどに天才的な組手技術を用いながらそれに応える布田大樹君。

徐々に身体も温まり、押しや足掛けの知識を少しずつ高めながら慣れていく大樹君。

過去に対戦相手の顔面をことごとく射抜いてきた、大樹君の必殺の上段の蹴り技が何度も放たれる。(彼はクイックの突き技のタイミングや、突き蹴りのカウンター、ディフェンスの為の身体の半身の切り方も絶妙に上手い)

二人とも楽しみながらも、緊張感のある攻防であり、見応えのある素晴らしい組手だった。

高校2年生の頃に、自分のやりたい仕事の道へと進む為、大好きな極真空手を退会した大樹君だが、彼は現在、夢を叶えながら立派に働いている。

空手を辞めてからも、東大和道場の演武会の手伝い、忘年会への参加、昔の仲間達の試合の応援等にも度々駆け付けてくれていた。

来月2月3日(日)に、ビッグBOX東大和店で行う予定の、永吉美優さんの日本一優勝祝勝会にも参加してくれる事になった。

彼が当時、もしも極真空手をそのまま続けていたら?

今の多田将太朗君、永吉美優さんと同じ舞台で戦える一般の全日本選手になっていた可能性は100%だっただろうなと思う。

東大和道場に来て、当時の彼らを指導する様になった時には【物凄い宝の山を見付けた…】そんな衝撃だった。

その中には、布田大樹君、多田将太朗君、永吉美優さん、多田和花南さんもいた。(石田竜也君、儀保翔馬君、池田拳士郎君達がいて、その下にもセンス抜群の後輩達が沢山いて、兎に角ワクワクさせられた)

様々な理由で、空手や道場を退会せざるを得なかった若手の有望な生徒達は他にも沢山いた。

続けたら全員が凄くなるのは確実でも、大きくなり最終的にその道に進むか進まないかは、彼らの事情も含めて、彼ら自身が判断して決めていく部分もあるから、正しい間違いは無くて両方正解だろうと思う。

時には仕方がなく空手や道場を辞めても、今現在も繋がりのある生徒達も実際にいる。

三茶の職員だった当時、東大和道場分支部長という形で、彼らを全面的に指導をする様になった時に…

【いずれ彼ら全員を一般選手権の全日本大会、世界大会で通用する選手達へと育てる】

【空手を通じて彼らを心身共に強く育てながら、今の自分が戦っている同じ舞台へと彼らを引き上げていく事】

【東大和道場での選手クラスを作り、自分自身が彼らと一緒に稽古をしながらも、将来的には強くなった彼らと、一般選手権の同じ舞台に挑み、互いに切磋琢磨出来る環境を作っていく事】

それらを本気で思い描いた。(当時、彼らは永吉美優さんが小学5年生、多田将太朗君、布田大樹君は中学1年生だった)

永吉美優さんに関しては、本人の必死の努力の末に、見る見るうちに強くなり続けて、国際青少年大会では5連覇優勝を成し遂げて、(中学生の3年間は無敗記録を打ち立てた)後の一般選手権・全日本女子無差別級を2度も制して見せた。【2016・2018全日本女子・無差別級優勝】

彼女は既に、極真女子の歴史に名を残しながらも、今年は更に一般女子の日本代表選手として、2019全世界大会で体重別、無差別での優勝の二冠を狙う、極真会館の女子選手の至宝でもあり、全日本女子の絶対的なエースとして君臨する存在となった。(現在20歳)

多田将太朗君にしても、一般男子の有望な若手選手として、出場する大会毎に結果を残しながら活躍をしている。【2016・2017秋季関東大会2連覇優勝、2017・2018東日本大会第3位、第48.49.50回全日本大会無差別級に出場】

今の少年部や中学生の生徒達に、当時の彼らを仮に例えると、雨宮伶空君、星野悠久君、川内翔太朗君、土方蓮斗君、坂本元輝君、平石千賀さんあたりに当て嵌まるかと思う。

【空手を好きで継続していく事】

どんな形でも最終的に意味のある物となり、幾つになっても、空手は良い物だなと思えたら素晴らしい事だと思う。

今日、彼ら二人と一緒に稽古をして、昔の自分を振り返りながらも、過去の気持ちを思い出しながら。

彼らは来月、再来月には共に22歳となる。(多田将太朗君、布田大樹君)

長年、兄弟、親友の様な信頼関係を築きながら極真空手を積み重ねて来た彼らは、過去に一度だけ組手試合での対戦経験がある。

それは…共に初めて組手試合に挑戦した、幼年部時代の支部内交流試合だった。(2人は互いに初出場ながらも3回試合を勝ち進み、準々決勝戦で対戦している)

初対決の勝敗は、どんな組手で何の技でどちらが勝負を決したのか。

稽古後に彼らとそんな話しをしながら。

意味のある凄く良い稽古が出来た。

24:00 彼らと一緒に掃除、ストレッチ、マッサージをして一日を終える。

食事、読書、朝4時、寝る。

2019/1/12