極真空手 東大和道場 火曜日一日。【東大和道場での7年間】【西原楓真君】

12:30三茶にて職員ミーティングを終える。 

16:45~19:30東大和道場にて少年部2クラスを指導。 

2クラスを徹底的にフィジカル、補強、ミット、ロープトレーニング、更にフィジカル、補強の繰り返しで追い込んだ。(全員が同じメニューで頑張っていた)

久しぶりに出稽古に来た大坪航君。(中学1年生)

学業が忙しいみたいで、稽古を沢山出来ていないとの事だが、久しぶりの東大和での稽古もキツかったみたいだが、清々しい表情で挨拶をして帰った。

稽古後、子供達が帰った後

西原楓真君が道場に挨拶に来てくれた。(中学2年生)

中学生になり、勉強や部活が忙しくなり、しばらく道場を休会していた彼だが、今後は更に時間が無くなる為、仕方がなく道場を退会の形を選択とした彼だが

彼は道場や空手も東大和道場の仲間達も大好きだった。 

幼少期から7年間を東大和道場に通いながら空手を続けた。 

【先生、先生】と、いつもひたすら話し掛けてくれた。

とてもマイペースな性格だが、本当に優しくて素直な生徒だ。

彼はいざ試合に出れば全力で戦ったが、組手試合の勝敗の結果に一喜一憂するよりも、日頃の道場の仲間達や、東大和道場での空手を常に大切にしてくれていたし、そんな彼を心底に応援してきた。

高学年からの人によっては、いわゆる反抗期と言われる時期には、稽古中に彼を叱る事もあった。 

不器用ながらも、彼はきちんと話を聞き入れて理解して、またいつも通りに道場に来てくれた。 

中学2年生になり、今日、久しぶりに会う彼は体格も逞しく成長していて、きちんと相手の目を見て、彼らしい様子で今までの7年間の空手と自分(金久保)に対しての気持ちや感謝の気持ちを話してくれた。 

真面目に話す彼の本心からの気持ちが凄く伝わって来たし、とても立派だなと感じた。 

彼はこぼれ落ちる涙を一生懸命に堪えていた。

【7年間(東大和道場で)空手を続けてきて注意されたり、叱られたりする事もあったけど、今後の自分にとって、為になりました色々と教えて頂き、7年間本当に有り難うございました】と、彼の言葉で話してくれた。

その後お母さんから、道場を出た後の彼の様子を聞かせて頂いた。

彼を知るだけに、彼の様子が思い浮かび寂しい気持ちもあったが、胸が熱くなったし嬉しかった。

彼は試合に負けても、特に落胆をせずに、またいつもと変わらずに当たり前に稽古に来ていたけど、彼は試合の結果(勝ち負け)よりも、もっと更に大切な部分を沢山感じ取って空手を学んでいた生徒だし、周囲の人と自分自身を比べたりしないという部分を、いつもしっかりと理解していた生徒で、指導もしやすかったけど、彼はいざ道場に来たら、空手を楽しみながら一生懸命に稽古に取り組んでくれた。 

彼は7年間の間に空手を通じて、優しさや粘り強さであったり、前向きな気持ちを沢山学んでくれたと思う。

現在は連日の部活のバスケットも頑張っているみたいだし、長年の空手が役に立っているとの事だった。

御両親の愛情に支えられながら、長年の空手を経て、これからも真っ直ぐに彼らしく成長して貰いたいなと思う。 

逞しく成長して体が大きくなっても、昔の彼のままの面影があり、懐かしくもあり嬉しかった。

また、いつでも道場に遊びに来てくれたらと思う。