幼年部達、本当に沢山の成長が見られた。
一人一人の性格をよく理解する事と、彼らのその日の心身の状態をよく観察する事。
空手を通じて彼らを成長させる事。
学校や幼稚園では決して習えない、感じられない物を、彼らが気付かないうちに注入し続けている。
大人になる為の思春期の成長過程においても、また将来、様々な部分において、必ず彼らにとって役立つ事でしかない。
長く続けていけばいくほど、更に深まる物だし、またそういう物だから。
ただ、一朝一夕ではない。
本当に。
少年部クラス後…
自分の稽古をしようと準備をしていると、なんと6、7年ぶりくらいに、青木ライネ君(17才)が、道場に顔を見せに来てくれた。
彼は、星野悠久君や、雨宮伶空君の同世代だった生徒だ。
彼のお兄ちゃんの、青木レオン君が入って来たのかと勘違いしてしまう程、顔も様子も似ていたけど、直ぐに弟のライネ君と気付いた。
湊さんのバイク屋さんで、バイクを修理して貰っていたか、新しいバイクを購入したかと話していたような…
随分しっかりと敬語を使いながら、会話が出来る様になっていたが、彼は元々、自分の気持ちを素直に話せる少年部でもあったが、性格は昔の明るいライネ君のままだった。
【ちょっと、サンドバッグ叩け、ライネ】と、彼に。
【気合いは?ライネ、いけ!】と、サンドバッグを一生懸命に打ち込む彼に、更に投げ掛けて。
【すげー、楽しい!!懐かしい!】と、彼が笑顔で叫ぶ。
彼は中学を卒業後、ずっと真面目に働いているとの事。
今後の彼自身の目標や、兄のレオン君の話も聞かせてくれた。
ライネ君も幼い頃から、すこーしだけヤンチャだったが、彼自身は慎重な性格だし、素直で気持ちがとても優しい。
元気そうで良かった。
19:00〜23:00稽古、指導。
今日の自分自身の確認と、心を鍛える為。
調子が良い訳ではないが、徹底的に追い込んだ。
今日は一般部に誰も来ないな…と、思いながら、大声でサンドバッグを叩きまくっていると、一般部クラスのギリギリの時間帯に、石河ローレンス君が、緊張した面持ちで一人、稽古に来た。
20:00〜22:00木曜日一般部クラス。(石河ローレンス君のみが稽古に参加)
【ローレンス、良く来たな!偉いな…&、今日は、るーれん(ローレンス)一人だけだぞ!】
【るーれん、今日、稽古サボろうかなとか思ったんだろ?しかも道場来たら、他に誰も来ていないから、うわ…一人か…って、暗くなってたんだろ?】と、彼に話し掛けながら。
【あ…押忍、稽古はサボらないで、今日は必ず来るつもりでした…けど、誰もいないから、うわ…とは、思いました…】と、ローレンス君が答える。
【稽古に来て、うわ…今日一人か…ってブルーに思ったら、逆にラッキーだと思う様にしな!いざ、稽古し終わったら必ず、あぁ…今日稽古に来て、一人でも一生懸命に頑張って良かったな、って必ず思う物だし、実際に意味のある物として、今日休んでいる皆よりも更に強さも積み重なる物だし、一人だからこそ沢山出来る稽古もある訳だし、むしろ自分が高まるチャンスだなと思うように】と、彼に話しながら。
様々な内容で、徹底的に稽古を積み重ねた、ローレンス君。(パワーを付ける為、ウエイトトレーニングを合計6種目を多くのセット数、レップ数を行いながら)
中盤のサンドバッグ稽古では、これまでに無いかの様な、鬼気迫る気合いと必死の頑張りで、稽古を追い込んだローレンス君。
気持ちの籠る、素晴らしい頑張りだった。
一緒に稽古をしながら、常に彼とコミュニケーションを取りながら。
本当に純粋で真面目だ。
これからは道場稽古を、週に5日に増やすと決めたと話してくれたローレンス君。
彼は絶対に強くなると思う。
稽古後、二人で道場を掃除していると…
◯◯◯◯さんが道場に。
2020/9/3