長い間、現役の一般全日本選手として稽古を積み重ねています。
怪我をしても病気をしても 本当に歩行不能になる以外は稽古は怠りませんでした。
膝を手術した2日後には様子見をしながら、200キロ近くまでは、バーベルスクワットを担いで回復を待ちましたし、拳の骨折で、長いボルトを2本入れる手術をした夜は痛くて魘されましたが、翌日には左腕をあげなから 全身のウエイトトレーニングをしました。
4週間で抜ける予定のボルトが、4ヵ月以上掛かりましたが曲がって抜けなくなったボルトをペンチで引っこ抜かれた時には稽古やスパーリングを散々したので、ボルトは異様な形に変形していました。
ICUにいた時は心電図をつけながらベッドで補強をやりました。
退院した日には息上げをやりました。
翌週には選手クラスに誰にも言わずに稽古にも参加しました。
長い間には、何度も何度も色々な入院や手術を繰り返しました。
試合や稽古で骨折をした回数は数えきれないですが、骨折程度では稽古は休まなかったですし、痛い場所を叩かれても 普通の表情で堪えて稽古の組手の場で治して来ました。
試合や稽古で、素手で顔面を叩かれる事は何の抵抗もありませんし、戦いだと思えば更に燃える事が出来ます。
空手には自分なりに命を懸けて来ました。
唯一、我慢が出来ないのは金的を蹴られた時くらいでしょうか。(笑)
試合中なら、金的でも意識を絶たれない限りは我慢をしてしまう可能性はあります。(笑)
それくらい、全てをかけて打ち込める空手に出会えた事は凄く幸せです。
あちこち、故障はありますが そんな痛みを忘れて続けられて飽きない物が空手なんです。
自分は本当に試合の結果も何も満たされていないですし、強くなる事への憧れや執着は少年時代のままなんです。
寂しい時や、一休みしたい時もあります。
そんな時は、昔から好きなアーティストの歌や、心を癒す音楽を聴いて心のメンテナンスをしてきました。
昔 好きだった歌や、良く聴いていた歌を久しぶりに引っ張り出して、パソコンからCDに移していました。
当時の様々な懐かしい記憶が甦り、切なくも癒されていました。