試合後の火曜日…。

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今日は先輩方と朝練でした。

…実は、絶好調でした。
試合前の調整期間で疲れを抜いているので、試合後の1週間は年に数回、あるかないかの質の高い動きが出来るんです。

このタイミングを休んでしまうなんて自分はあり得ない。

あまりにも勿体ないですから。

緊張から解放され、楽しみながら組手を出来て最高の動きが出来るのは今日か明日までなんです。

ウエイトトレーニングや、今日の疲れや仕事の疲れが出て来て、木曜日くらいには、もしかしたら
いつも通りに戻ってしまいます。

選手の身体はそれくらい繊細なんです。

弱くなるわけではないんです。

『よし!これだ!…今が調子が良い!どんな動きも出来る!』と思えるのは自分の経験ではありますが、試合後の翌週までです。

かと言って ずっと疲れを抜いて軽快な、良い動きを続けようと休んでばかりいると、自力が落ちてしまい、スタミナも落ちて弱くなります。

ありとあらゆるタイミングや疲れの抜き方や、食事、サプリメントや稽古のタイミングをノートに書き留めて16年以上試して来ました。

この感覚はベテラン選手の領域だと自分は思います。

若いうちは 勢いがありますし、疲れを気にしなくても やればやるだけ伸びるし、動くんです。

自分自身もそんな時期がありましたし、そんな経験を経て今がありますから幸せですし、楽しくて仕方がないんです。

空手以外にも悩みなんていくらでもあります。

しかし、命と同じくらいに大事な空手をずっと続けていられる事に感謝しないといけないですね。

当たり前に、出来ていると思ったら絶対にいけないんです。

自分は精神的に甘いので自分自身で気付いて変えて行くしかないんです。

だから稽古だけは、少なからず続けていかないといけない。

それが今の仕事でもあります。

誰よりも弱い自分を知っているから続ける。

稽古後の型研修を終えて、ミーティング後 東大和へ向かいました。

東大和では今日は少年部、一般部共に、自分が長年かけて研究して実戦と稽古で試して使ってきた組手の技術を指導しました。

自分の生徒達だからこそ惜しみ無く教えてあげたいですが、教えてしまえば あっという間に伝わる部分もありますが、自分自身、普段は選手同士や後輩達には決して話しません。

本来、選手達は苦しくて痛い思いをしながら、納得がいかずにもがいて、もがいて自然に理解して覚えて行く物だと自分は思います。

上を見たら自分の試合実績なんて本当に大した事はないんです。

ですが、自分自身が実戦で試して来た技術を生徒達には、今の自分の実力に達するまでは伝えて行くのが仕事だと自分は思いますし、教えるからには自分が実際に出来ていないといけないんです。

だから実戦の試合に出続けます。

今日、生徒達が子供から大人まで自分の技と動きと感性の部分での技術を試してくれて、驚く程に使いこなせてくれたのが、あまりにも嬉しかったです…

試合に出て来て良かった…と思えましたし、まだまだあと10年は一般全日本選手の実力を保ちながら実戦を積み重ねていきたいと改めて感じていました。

小学4年生の小さな女の子が自分と同じ戦い方をするんです。

50歳を過ぎる方が自分の感性を理解して下さり、本人の組手の幅が広がり、嬉しそうにされている姿を観たら、さすがに鳥肌が立ちましたし、胸が熱くなりました。

皆に空手の技術を伝えていけるように まだまだ自分も頑張ります。

押忍