今日の少年部の試合クラスにお父さんと一緒に黄色帯のS君が見学に来ていました。
いつも一番活発な気合いと動きで皆をリードしている生徒です。
気になり『どうした?』と聞くと、外で遊んでいて怪我をして傷口を縫ってきた帰りとの事でした。
自分が感心したのは わざわざ試合クラスに最後まで見学に来て皆の稽古の見取り稽古をしていた事でした。
彼は埼玉支部から今年の春以降ぐらいだったと思いますが、東大和道場へ移籍してきました。
初の稽古では東大和道場での稽古にふらふらになりながらも一生懸命やりました。
最初に感じたのは凄く真面目で必死に稽古をしてくれる生徒なのでとても嬉しかったです。
とにかく真面目で、ひたすら一生懸命稽古をするので、日に日にみるみるうちに強くなりはじめました。
激しい稽古と組手に耐え続け、時には効かされて歩行不能になりながらも翌日は普通に稽古に来る生徒です。
余りにも激しく稽古に打ち込むので、時には悔し涙を流しますが とにかくハートが熱いです。
自分の試合のDVDをみてくれたり、両国国技館へ全日本大会にも応援に来てくれました。
翌日には『引き分けか、先生が勝ったと思った…あの判定には驚いた…』と真顔で話してくれました。
凄く嬉しかったですが、4年前に最終延長戦までもつれたロシア王者に、今回は本戦で負けてしまった自分が情けなかったです。
試合の判定には納得はしていますし、相手が4年前より確実に強くなっていて自分との戦いを研究し、成長していたロシア選手にも尊敬の気持ちが今もあります。
ですが もっともっと生徒達に、長い時間 激しい戦いを見せてあげたかったなと思いました。
それだけに不完全燃焼ではありましたが まだまだこれからチャンスは沢山あるので自分も頑張ります。
彼は東大和へ来てから急激に強くなり、今ではバリバリの選手思考の生徒へと成長を続けています。
元々 そういう気質と才能があったのだと思います。
初めて会った時にそれを直ぐに感じました。
「この子は間違いなく強くなるな」と思いました。
おそらく こういう少年がある時に、突然才能を開花させるんだと自分は感じます。
試合を重ねる度に強くなり、課題を持ち、成長するタイプの生徒です。
9月の城西カップでは準優勝した選手に、終了間際5秒前に技ありを取り返す大接戦を演じました。
戦い事態が負けていた訳ではないので、確実に成長したなと思いましたが これからが楽しみな逸材の1人です。
東大和には素晴らしい逸材達がゴロゴロいます。
来週の関東大会でも一生懸命戦う生徒達が沢山いるかと思います。
経験なので、勝つにしても負けるにしても それなりの戦いぶりと、稽古と、メンタルの準備をする事を今日は皆に話しました。
あと1週間ですが皆にメンタルのアドバイスをしていきます。