全関東大会選手選抜。

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昨日 土曜日に自分が迷っていた少年部の生徒の一人を、7月の全関東大会への出場選手として選抜しました。

少し前から ちらほら進めてはいましたが、まだ もう少し実力を付けてからにしますと言っていました。

自分としては彼なら大丈夫かなと考えていたので数回訪ねていました。

最初は見学に行って仲間達を応援がてら大会のレベルを勉強しますとの事でしたが、昨日最後にもう一度聞きました。

目を輝かせながら『出たいです』と決心を固めた様子で頷いていました。

彼は先月の支部内交流試合の5年生初級の部で、なんと、技ありを7本、一本勝ちを3本も 築いて決勝戦でも上段での技ありを奪い返しながらも僅差での準優勝でした。

自分が正直、試合を見ながら震えが来るほど痺れた生徒の一人でした。

稽古ではいつも抜群の集中力で全身全霊。

決して手を抜かず 逆に本人の今の限界まで追い込み過ぎてしまう程の少年です。

ラスト一秒の、一発で試合をひっくり返してしまう 当て感抜群の上段前蹴りが必殺の魅力です。

開始の たったの2発で 試合を終わらせてしまった事もありました。

課題はパワーと打ち合いでの凌ぎ合い。

子供なので成長を待つしかない部分はありますが 将来的には本当に凄い選手になる可能性はあります。

彼は埼玉県の支部から、一年程前に東大和道場へ移籍してきました。

当時は試合経験も僅かで 東大和の稽古を体験して厳しい稽古に驚いた様子でした。

初めて彼をみた時に、とにかく真面目で礼儀正しい生徒だと感じたのが第一印象でした。

持ち前の真面目さで日に日に強くなり、強い仲間達にもまれて 今では自分の実力で実績を残して選手クラスへ来て ひたすら頑張っています。

負けを沢山経験しないと強くなれないのが勝負の世界ではあります。

勝負の世界において、ずっと勝ち続ける事は ほぼ奇跡なんです。

永吉美優さんに関してもまさに稀な逸材です。

今の東大和はそんな生徒達の宝庫なんです。

長く続けていくべきですし、途中で断念してしまう事程 勿体無い事はありません。

来週は永吉美優さんの国際大会三連覇の祝勝会がありますが 彼女はまさに その証明です。

自分が今いる生徒達を育てて そんな生徒達の素晴らしさや稽古での頑張りや様子を、外にも伝えていくべきだなと考えています。

勝ち負けに関しては、本を読んで自分が過去に一番 感銘を受けた格闘家であり、武道家の一人に柔道家の木村政彦さんがいます。

こんな凄い人間がいたのかと夢中になり、また自らの試合前に読んで そんな人物の苦悩や悲しさと寂しさを知り、発奮材料にしたりもしました。

男の世界は一生戦いなんだと自分は考えています。

肉体的な争いだけではなく、苦悩する事であったり我慢する事、向上していかなければいけない事、父親であれば仕事をして家族を守る事、全てが戦いだと今は自分も思えます。

女性の強さに比べれば男性は弱い部分は沢山あるかと自分は思いますが、男で有るがゆえに経験出来る尊い部分も実際にはあります。

自分はそんな男の世界がやはり好きです。

子供達の中には女の子達もいますが、男の子達のそんな 気持ちのやり取りを見ているとやはり夢中になります。