なぎ、じんへ。

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イタリアへ引っ越す相原渚君、仁君の東大和道場最後の稽古という事で少年部では、2クラスとも大勢の生徒達が集まりました。

最初のクラスではミット稽古で送別を兼ねて全員でとことん追い込みました。

イタリアへ行く2人の生徒達は東大和道場での、一つ一つの稽古を噛み締めるように一生懸命、気合いを入れながら稽古を行いました。

あちこちから普段以上の凄まじい気合いを全員が発していた。

2クラス目では約2時間、全員でスパーリング、組手、試合を繰り返しました。

彼ら2人は先週の支部内交流試合が日本で最後の試合になりました。

2人とも3年生、5年生特選クラスの大激戦カテゴリーに挑みました。

両カテゴリーともに上位は東大和の生徒達による同門対決が相次ぐ中、2人も入賞。(それぞれの特選クラスで準優勝と第3位)

2人は3年間を東大和道場で本当に必死に稽古しました。(毎回、誰よりも鬼気迫る様子で稽古を続けてくれた)

先に空手を始めたのは弟の仁君。

弟が頑張る姿を毎日見学しながら、自らの意志で空手をやりたくなり、後から始めたお兄ちゃんの渚君。

毎日1年中、ひたすら稽古に励む2人。(稽古には週に6日、7日は当たり前に来ていた)

みるみるうちに強くなり始め、支部内初級クラス、特選クラスと先に連覇を飾る弟。

抜群のセンスがありながらも最初は2回戦か3回戦で惜しくも負けてきたお兄ちゃん。

弟が選手Aクラスに通えるようになり1年間、お兄ちゃんはひたすら耐えた。

一切腐る事もなく、むしろ弟を応援しながらも、自らも別のクラスで毎日ひたすら稽古を続けた。

1年後、昨年の支部内交流試合でお兄ちゃんが遂に大爆発した。

大きな相手を4人も、ことごとく破りながら、大勢の仲間達が見守りながらの大声援の中、一番最後の試合で見事に優勝。

準決勝戦では体重2倍、身長20センチ以上高い相手を激しいステップワークと気迫と手数で打ち負かした。

あの試合は本当に感動したのを自分も覚えている。

兄弟揃って2回ずつの優勝、準優勝と第3位はそれぞれに1回ずつと仲良しな彼ららしい結果で日本での試合を終えました。(2人とも、せたひが賞も1度ずつ受賞しました)

イタリアへ行く事になり、学校の先生や友人達よりも一番最初に道場に来て自分にその話をしてくれました。

あの日の様子は忘れられないです。(話を聞く前に一週間程、道場で元気のなかった仁君の様子に気付きました)

今日、最後に彼らから素晴らしい内容の手紙を貰いました。

空手と東大和道場や仲間達と自分に対する気持ちが綴られていました。

稽古の最後には皆の前で2人は素晴らしい内容で、皆への想いを順番に語ってくれました。(道場や仲間達が大好きな気持ちと、空手を通じて変わった心身の強さについて等)

3年間厳しい稽古に嫌な顔をせずに明るく本当にそれを楽しんでくれました。

今日、彼らの為に生徒達が沢山集まってくれました。

最後と知り彼らの為に三軒茶屋道場からはW君、Mちゃん、H君が出稽古に来てくれていました。

同じ極真会館のイタリア支部でこれからも空手を続ける彼らは今後の国際青少年大会で、いつかまた皆で会える事を期待して楽しみにしています。

渚、仁、3年間本当にお疲れ様でした。

沢山の感動と勇気を有難うございました。