少年部選手達。

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全日本青少年大会に出場した少年部達も今持てる実力を発揮した素晴らしい戦いぶりでした。

雨宮伶空君、1回戦は、いつもの彼のセンスや技の破壊力と技術を見せ付けてくれました。

2回戦は茶色帯の選手との対戦でしたが、残念ながら本戦で負けてしまいました。

彼の実力なら勝てない相手ではなかったので悔しいですが、新たな課題も見付ける事が出来ました。

彼のセンスと、ポテンシャルの高さを考えると本来の底力は、まだまだこんな物ではないので次に繋がると思います。

星野悠久君も本当によく頑張りました。

1回戦、2回戦ともに本戦で勝ち上がりました。(7月の関東大会でも3回戦まで勝ち上がっています)

課題もありますが、組手には安定感が出てきています。

彼の攻撃は、当たると重い衝撃があり、特に下段廻し蹴りが強烈です。(右の後ろ蹴りや、胴廻し回転蹴り等も得意技の一つ)

打たれ強さと、組手には粘り強さがあります。

3回戦は茶色帯の強豪と対戦、本戦は0-0。( 完全な五分五分の戦い)

延長戦の中盤以降だと思いますが、上段膝を貰い技ありによる判定敗退でした。

高い技術の膝蹴りを持っていたのを当てられてしまいましたが、最近の彼は、ガードも受けも上手なので、更に意識を高めていくかと思いますし、確実に次に繋がる大会でした。

荒木拳三君、今大会も目茶苦茶強かったです。

結果的には準々決勝戦敗退で無念のベスト8でした。

初戦の相手も強かったですが、スピードと技術、パワーを増していた拳三君が終始、圧倒しました。(本戦5-0)

技のキレ、スピード、スタミナが明らかに増してきています。

7月の関東大会大会以降も、スタミナアップを課題としてきましたが、変化は確実に感じました。(7月の関東大会では準決勝戦で、2014国際大会重量級王者に延長戦で判定敗退)

昨日の2回戦では、2014国際大会の軽量級王者に延長戦で勝ちました。(本戦1-0で拳三君)(延長戦4-0で優勢勝ち)

序盤から、パワーとテクニックで国際王者と打ち合いながらプレッシャーを掛けていきました。

彼の強烈な下段廻し蹴りが入る度に体勢の崩れるチャンピオンを終始、粘りと執念で追い掛けました。(最近磨いていた上段膝を何度も出す場面が)

夏場の稽古や短期講習でも、見せ技や細かい技術を磨いてきました。(組手や試合では連日、永吉美優さんに揉まれました)

2回戦で最初の大きな難関を突破して迎えた準々決勝戦では、昨年も8月の極真祭で負けている、昨年全日本2位の超強豪選手と対戦しました。(昨年は本戦0-5で敗退)

その時の対戦相手をみて、凄い強い選手だな、というのが印象的でした。

上背は拳三君の方が10センチは高いかと思いますが、その選手の骨格や体型の頑強さが凄いなと感じました。(近くでケンサポを外した素手を見たら大人の拳みたいでした)

序盤、駆け引きから始まり、先手先手で拳三君から仕掛けていきながら、終了まで激しい打ち合いになりました。(本戦1-0で拳三君がリード)

延長戦は終始、フルで二人とも打ち合いました。(相手選手も、拳三君も執念が凄かったです)

延長戦2-2で赤白の旗が別れ、全くの五分五分の内容ではありましたが、主審の3本目があちらに上がった時には、自分も悔し過ぎて後から涙が出てきました。

結果的にはその選手は拳三君の試合以外は、全ての試合を本戦で勝利して圧倒的な強さで昨日、優勝しました。

今大会では拳三君の過去の試合の中で一番、素晴らしい戦いをしたと思いました。

試合直後、彼は本当に悔しそうに号泣して、表彰式を終えた後も表情は暗かったですが、自分にきちんと御礼を言いに来たり、次に向けた前向きな気持ちを感じ取れました。

今年、2人の国際大会王者を完全に破って、昨日の準々決勝戦でも、あれだけ素晴らしい戦いをした彼には、今大会で何としても結果を出させてあげたかったですが、本当に厳しい世界です。

それと同時に彼の学年では拳三君は、確実にトップに位置する実力がある事も感じ取れました。

元々、本番に強い生徒ではありますが、最近では試合場での、メンタル面の強さも倍増しになってきています。

昨日全日本青少年大会に出場した3人に共通するのは、まずは空手が大好きな事です。

そして何より道場や仲間達を大好きですし、人に対しても優しいです。

稽古は毎日来ていたり、クラスには、連続参加を当たり前にこなしている事も、やはり彼らの特徴であり強さに繋がっている部分だと自分は思います。

普段の稽古の確認の場が試合であり、現在の心身の強さの実感を得る事が出来るのも、彼らにとっての極真空手なのだなと感じます。

少年部達の日頃からの高いモチベーションは、そういう部分かなと思います。

空手を好きでいると自然にそうなります。