〈土曜日少年部クラス〉
久しぶりに敬源君、敬暁君の兄弟達が来てくれた。
兄弟ともに凄く真面目。
彼らを、稽古中や道場で注意した事が無い。
二人が道場に入会する何年も前から、彼らのお母さんのお店で、よく食事をしていて【ママ、お代わり…】なんて、何十回レベルで言ったかすら分からない。(その時は子供達の存在を知らなかったが、彼らのお母さんの店でよく飲んでいた)
優しい綺麗な方で、お店に飲食に行った時には、息子達が空手をする前と同じように店内では今も【ママ】と呼んでいる。(食事や酒の席での愛称として親しみを込めての意)
だけど、俺は48年間生きてきて、自分自身の実の母親に【ママ】と呼び掛けた事は、幼少期を含めて一度として無い。
物心付いてからも、実の母親に抱き付いて甘えた記憶すらが本当に無い。
母親に抱き付いたり甘える意味を知らなかったのと、そういう気持ちには全くなれなかったというのが素直な記憶。
14歳の時には実家を出ている為、両親の元を離れて生きては来たが、今現在は年に一度くらいは施設に行き一時間程、実の母親に会えば、労りの気持ちや愛情も当然ある。(現在は確か86、7歳になるのだろうか)
彼女はボケてもいないし、逞しく生きている。
まるで話が逸れたけど、【ママ】繋がりで本当に何となく思い出しただけ。
酒飲んでる訳でも何でもないんだけども。
乃唯先輩、彼女は凄く優しい。
幼い後輩達に、丁寧に型を教えてくれていた。
空手を通じて関わる子供達には、強く逞しく成長してもらえたらと思う。
一生懸命に稽古を積み重ねていると、子供達は自然と凛々しい顔付きになる。
〈土曜日少年部2クラス目〉
良い写真だな。
幼年部、小学生、中高生達が稽古に参加した。
愛翔君、男子一人でよく頑張った。
彼は先日の茨城県大会ではチャレンジカップの部で5試合を勝ち抜き、見事に優勝した。
立派だった。
秋の支部内交流試合の上級の部(特選クラス)で優勝したら、東日本大会、全関東大会にも挑戦していきたい。
18:00〜22:00〈土曜日一般部選手稽古〉
金久保、多田君で稽古。
シャドー、フルコンの打撃の組手稽古、組み技、寝技の攻防の反復稽古、素手素足の打たせ稽古、サンドバッグでの打ち込み、蹴り込みとMAXでの追い込み、補強稽古、ウエイトトレーニングまで。
約4時間の稽古として。
宇宙の研究者として働く彼だが、日々の忙しい業務の中、時間を割き、神奈川県から東大和道場まで足を運んでくれる事も含めてではあるが。
とにかく長年、多田君には本当に感謝の一言。
日本の宝ともいうべき優秀な逸材ではあるが、いつも一年中、アホな話ばかりを話しかけてくる、空手の先生でしかない金久保を長年支えてくれ、常に協力してくれている。
【長年接している中で、俺の悪い部分は絶対に真似したり、無意識に似ないように本当に気を付けろよ、将太朗…】と長年、多田君には常に伝えてきている。
おそらく潔癖症な部分だけは、長い間に少しだけ、彼にうつしてしまってはいる様子もあるが、他は彼は常に純粋無垢なまま。
潔癖症にも多くの種類があると認識があるが、俺は先ず、既にオッサンである自分自身が本当に汚いと思い毎日を生きている。
極力、人に迷惑を掛けたくないなという気持ちが人一番強くて、不可抗力で間に合わない時には、人々には本当に申し訳ないという気持ちで常に生きている。
そのくらいで良いと考えてもいる。
極真空手を通じての多田君との信頼関係も、自分自身の人生の中での貴重な宝の一つだと、勝手ながらに感じている。
良い稽古が出来た事、多田君に感謝。
水、金、土を合わせると、今週は2分×70ラウンド強のスパーリング、組手稽古を積み重ねた。(対人稽古やミット、サンドバッグでの追い込み以外には、25歳から悪化し続けた膝の故障の為、ラントレは週一のみ、ウエイトトレーニングは週に4日と、週7日間は毎日一年中を補強稽古は常にしてある)
選手としての稽古は足りな過ぎるとは思うが、48歳の今は本当にこのくらいしかしていない。
一応の健康の為とも考え、最低限はと感じている。
無事に完了する事が出来れば、実戦の組手試合はあと数大会。
ただ、人は本当にいつどうなるかが分からない。
病気や事故であったり、生きている中で何か道を間違えれば、一瞬で人生が終わる事すらが誰しもにある。
地震がどうとか天気が何だ云々は、俺は根本的に気にすらしていない。
そんな物はなるようになるという考えでしかないし、備えとか不安とかの概念すらが昔から本当に無い。
それよりも日常で降り掛かる可能性のある暴漢やら、世の中の事件やらには、フォーカスは常にあるが。
もっと考えるべき事や感じる事、人に伝えるべき事は本当に沢山あるし、自分自身が一応は道を踏み外さないようにと、人に迷惑を掛けないようにという気持ち、あとは一日一日を大切に過ごせたらという気持ち。
先の事は少しくらいは考えなくもないが、あまり考えてもまるで仕方がないという考え。
けど日頃から根本が、この気持ちで常に生きている。
昔、施設での毎日必ず提出義務の日記で、その日の天候に関してのカミナリについてを、本当に何とはなしに記入した際には【カミナリ云々を書く前に、これまで自分がしてきた事を振り返り、しっかりと反省をしろ!!!】←(びっくりマークまで原文のままと思う)と、赤ペンで、その日にいた当直の教官に書かれたのを、今も鮮明に覚えてはいて、特に書く事がないから何となくの文の中で、カミナリの下りを付け足しくらいに書いたに過ぎなかったんだけど、当時17、8歳ながらに、何かを感じる気持ちはそれなりにあったのを覚えている。(連日、当直勤務を交代している教官達は、提出する日記には赤ペンで返事を書いてはくれたんだが、それが毎回、意外に嬉しかったりもした)
連日の稽古でアドレナリンが出過ぎてはいる為、良し悪しを別として、今日の気持ちを吐き出してスッキリはした。
25:00諸々、終了。