三軒茶屋道場の加藤師範代が、壮年45歳以上75キロ超級で準優勝されました。
大怪我を圧しての強行出場でした。
先週まで両方の腕に松葉杖をついて1ヶ月間の間、生活されていた状態でしたが、いつまでも取らせて貰えないギプスを、試合の数日前に自分で無理矢理剥がしていました。
朝練での組手の最中に、膝の後十字靭帯を完全に伸ばしてしまい、1ヶ月間、歩行もままならない状態で稽古も当然 出来ない状態でした。
夏合宿の数日前の朝練で怪我をしてしまい、合宿時には松葉杖をつきながら指導にあたっていましたが、怪我の様子から誰もが、今日の試合は欠場と考えていたかと思います。
何も稽古が出来ていない状態でしたが、それまでの貯金で戦うと、一昨日の木曜日の夜に自分に話をしてくれました。
怪我をする瞬間まで本当に絶好調だったんです。
最近、先輩は更に強くなっているな、と自分も組手をしながら感じていました。
今日も試合前に医務室でテーピングをガチガチに固定して、試合を勝ち進む度に、医務室へ駆け込んで、更にテーピングを巻き直すという状態でした。
決勝戦の相手は、昨年の全日本壮年大会での決勝戦で戦った、180センチ以上ある巨漢選手との対戦でしたが、旗が別れる大接戦。
惜しくも僅差で破れましたが、むしろ相手選手の方がボディへの突き技が効いていた様子だったようです。
ステップも、追い足も使えない状態で、初戦から全ての試合で相手のボディを突き技で、効かせての戦い様でした。
一般選手でも欠場するような状態での出場で初戦突破も危ぶまれる中、見事に結果を出されました。
その闘魂たるや、応援に来ていた世田谷東支部の少年部や、若手選手達には見習う部分が沢山あったのではないでしょうか。
まさに不屈の闘魂でした。