自分が18歳の半ばに、本気で極真空手に人生の全てをぶつけよう、これに賭けよう…、と決心する出来事がたくさん重なりました…
たまたまなのか必然だったのかは分かりません。
空手に情熱と自分をぶつけるしか他に術がなかったんです。
その転換期がなかったら今の自分はありません。
自分なりではありますが苦しい思いや寂しい思いもしました。
極真空手がなかったら、現在どうしていたかは分かりません。
とにかく強さに憧れていましたし、自分の弱さも自分が一番理解していたので誰よりも強くなりたかったんです。
十代の仲間の中では、自分も血気盛んで負けず嫌いでしたし、色々な経験もしてきました。
当時の極真空手は今よりも、もっと神秘的な武道として世間に認識されていて格闘技の中では常に一目置かれていたのではないかと思います。
『俺には極真空手でかけるしかないんだ…』と、当時、【極真、虎の穴】と言われていた城西中野支部に入門しました。
何も知らず入門してみると 師範の超人的な強さや知名度と存在感、一緒に稽古をする先輩達の強さに驚かされました…
何よりも同じ目標を持って夢に賭けている仲間達がたくさんいて、その中でも兄弟のような関係を築いた先輩方が数人いました。
今日、久しぶりに当時の先輩の1人と電話で話しました…
いつも全国あちこちで自分の試合に応援の為、足を運んでくれる先輩です。
若い青春の過程で知り合った仲間達は大人になってからも不思議な温かさがあり、昔の関係のままに接する事が出来ます。
皆でアルバイトの苦しい時期を経験しながら、白帯時代から常に一緒に稽古をして来ました。
当時の先輩達とは現在も会えば家族のような付き合いをさせて頂いていますが、いまだに極真空手に携わっているのは当時の道場の仲間では自分だけとなりました。
昔の先輩方は それぞれの道に進みながらも仕事では全員 素晴らしい成功を納めています。
昔から自分はコンプレックスの塊でしたから、当時の皆の明るさや、前向きな姿勢にいつも勇気付けられてきました。
自分は基本的には内気なんです。(笑)
意気がって、大人ぶっていた時期もありますが、本質は繊細な少年でした。
…ただ… 人一倍負けず嫌いだったんです。
自分の価値観をぶつける部分においては、自分にも他人にもとにかく負けたくなかったんです。
自分の弱さに気付いていたから格闘技で心身更に強くなりたいし、将来的には大勢の人前で戦うのが夢となりました。
小学生の時はプロのサッカー選手になりたかったのですが。(笑)
いずれにしても人前で注目されたかったんですね。
自分にとっては、その目立ちたがりな性格が弱いながらも、いまだに選手を続けていられる秘訣でもあります。
まだまだ努力も足りないのですが、自分が思い描く理想の結果には全然到達していないので今後も ひたすら続けていきたいと思います。
頑張ります。