【2017極真祭 全日本青少年空手道選手権大会(小学5年生女子+35キロ級)平石千賀さんが見事 準優勝!!】

■2017極真祭・全日本青少年空手道選手権大会【小学5年生+35キロ級】

準優勝 


平石千賀【城西世田谷東支部・東大和道場】

■2017年8月19・20(土・日)に京都府立体育館(島津アリーナ)にて行われた 2017極真祭【全日本青少年空手道選手権大会】(2017/8/19・20)


2017年7月17日に行われた【第25回全関東空手道選手権大会 兼 東日本空手道選手権大会】で第3位に入賞した平石千賀 選手。(関東大会クラスでは初入賞となった)

過去の大会では、第5回神奈川県大会優勝、第7回・8回横浜カップを2連覇優勝、2016第14回城西カップ第3位、全関東大会、国際大会では常にベスト8と…あと一歩のところで、ビッグタイトルを含めて、大きな大会での入賞以上の結果を残せずにいた。 

常にトップ選手達と遜色の無い実力がありながらも、もがきながらの苦悩が続く中…日々の稽古を怠らずに、ひたすら空手の稽古、長年を通い続けている道場と、仲間達との交流を楽しみながら、前向きに空手の稽古を積み重ねていた。

2017年に入り、日々の道場稽古と各大会を含めて、日に日に実力も伸ばしていた。

年上の男子選手達との、連日の厳しい組手稽古。

日々の少年部クラス稽古以外の、個別稽古(パーソナルトレーニング)、連日の長時間に及ぶ過酷な稽古内容となる、毎年の夏休み短期講習にも、積極的に参加しながら稽古を積み重ねる中…確かな力を黙々と蓄えていた。  


【全日本青少年大会では、確実に入賞以上を狙える実力に来ている…優勝も視野に入る…】

そんな期待を感じさせる、強烈な強さを醸し出す仕上がりへと成長していた。

今年7月に東京都墨田区総合体育館で行われた、2017第25回全関東大会には【2016国際大会王者】【2016全日本大会・2017国際大会】を2連覇中の王者達もエントリーされていた。

そんな中、各王者達と遜色の無い、確固たる実力と強さを見せ付けた大会となる中、堂々の第3位に初入賞となる。 

2017極真祭(全日本青少年大会)では幾つかのテーマを掲げていた…

【準決勝戦で対戦が予想される、2016国際大会王者にリベンジをして、必ず勝利をする事】


【入賞以上、優勝の結果にも拘る事】



この2つをテーマに挑んだ【2017極真祭】(全日本青少年空手道選手権大会)

初戦となる準々決勝戦は、強豪大型選手を一切寄せ付けずに、圧倒的な(本戦3-0判定勝ち)を納める。(3審判制で行われた)


近頃の稽古では、一つ一つの技に切れ味の鋭さと、明らかなパワー(破壊力)を増していた。

無尽蔵のスタミナ、鉄壁のディフェンス技術に加えて、体幹の強さや総合的なパワーが加わり、更に組手の安定感を増していた。

持ち前の打たれ強さと、破壊力抜群の、突き技の回転力、長いリーチから繰り出される強烈な蹴り技にも確かな磨きが掛かっていた。

リーチを活かした【突き技の距離】に重きを置いて稽古を積み重ねてきていた。

今大会…最大の山場となった準決勝戦。

過去に3度負けている、超強豪選手との対戦となった…。

【2015極真祭 全日本青少年大会・優勝】【2016国際青少年大会・優勝】

その他にも長年、数々のビッグタイトルを総なめにしてきた、2016国際大会王者との再戦となる。(2017国際大会では準優勝をしている強豪選手)

2017年4月の国際大会では、3度目の対戦となり、2016国際大会王者を相手に、一進一退の肉薄した試合内容で…本当に、あと一歩の所まで追い詰めてもいた。 

【今回は絶対に勝てる】【絶対に勝つ】

その気持ちで対峙する。

スリリングな試合展開を、持ち前の集中力と勝負への執念で、2016国際大会王者との大一番を、見事に完封勝利で乗り越えて見せた。(鋭い上段前蹴りの連打、左右の上段廻し蹴りを全て見切り、カットをしながら 豪快な蹴り技と強烈な突き技のラッシュで、最後まで王者を攻め立て前に出続けた) 

本戦3-0の圧倒的な勝利を納める。

気迫の籠る執念の組手で、元国際大会王者を完全に固まらせた。 

この時点で…残すは【日本一】の称号のみ。

日本一という、ビッグタイトルの掛かる決勝戦へと向かう平石千賀 選手。 

圧倒的な強さで、元国際大会王者を破り、リベンジを果たして、準決勝戦を終えた直後…

満足した表情を全く見せずに決勝戦への舞台を待った。 

日本一の称号を掛けた、決勝戦の相手は【2016全日本青少年大会・優勝】【2017国際青少年大会・優勝】連覇をしている、現国際大会王者との対戦となった。


体重差とパワーで迫り来る、現国際大会王者に対して、スピードと手数、重く切れ味の鋭い、蹴り技を主体に、一歩も譲らない一進一退の激しい戦いとなりながらも…最後の最後で、惜しくも現王者の牙城を崩せずに試合を終える。


激しい蹴り技の度重なる連打、更なる連打で勝利への執念を見せた。

僅かな差でもあり、今後の更なる道筋となる、過去の試合の中でも、まさに【ベストバウト】と呼べるに相応しい試合となった。 

今大会で、初の全日本青少年大会に出場ながらも…第2位となる【準優勝】を獲得した平石千賀 選手。 

同世代の女子トップ選手へと、堂々と名乗りを上げる事となった。 

無限の可能性を秘めており、今大会により、更なる自信を付けて、今後の大会へと挑む事となる。 

関東大会王者、全日本大会王者、国際大会王者への、ビッグタイトルも間近に迫りつつある。 

今後は全ての称号が…明確に目に入り、実際に間近へと迫る。

たゆまぬ努力、折れない心、実践となる本番にも強い。 

何よりも…過酷な稽古を続けても、全く怪我をしない、丈夫な身体を兼ね備えてもいる。

組手稽古と、厳しい稽古が辛くて嫌で…日々、泣きながら道場へと通い続けた、低学年の時期を経た。  

全てを乗り越えて経験としながら、今は涼しい表情で、一人で当たり前に道場に通い続ける日々で、仲間達との交流を楽しんでもいる。

同学年女子の中では身長も高く、小学5年生の現在でも、既に155センチを超えている。 

手足の長さを含めて考えても、行く行くは身長170センチ前後にはなるだろうとも予想がつく。

平石千賀 選手の、今後の更なる活躍に期待が掛かる。


■2017極真祭・全日本青少年空手道選手権大会【小学5年生+35キロ級】



準優勝 


平石千賀【城西世田谷東支部・東大和道場】






【2017第25回全関東空手道選手権大会 兼 2017東日本空手道選手権大会(小学5年生女子+35キロ級)平石千賀さんが 第3位に初入賞!】

■2017第25回全関東空手道選手権大会 兼 東日本空手道選手権大会【小学5年生女子+35キロ級】 第3位 

平石千賀【城西世田谷東支部・東大和道場】


2017年は2月の西東京都大会、4月の国際大会へ出場後に挑んだ 第25回全関東空手道選手権大会。 (2017/7/17)

【2016全日本王者・2017国際大会王者】【2016国際大会王者】達との試合を経験しながらの試合となる。

長いリーチから繰り出せる突き技と足技。

その長所を最大限に活かす事をテーマとして日々の稽古に取り組んできた。

【相手と自分との距離を保ちながら、確実に自分のリーチを活かした強打の突き技を打ち込める様にする事】



【更に回転力とスピードを加えていく事】

それらをテーマとしていた。 

それが出来れば、本来得意としている長いコンパスから繰り出される 強烈な蹴り技が更に活きて来る事を考えて、日々の稽古を積み重ねて来た。 

パワーと意識の高さもレベルアップをして、今年に入り順調に実力を伸ばして来ていた。

打たれ強さや ディフェンス能力にも長けているが、更なるパワーアップを今後のテーマとしている。

迎えた第25回全関東大会での1回戦。 

パワーアップを繰り返す激しい組手で中盤…強烈な左上段廻し蹴りの技ありを奪いながらの快勝。(技ありを含む本戦3-0優勢勝ち)【※少年部カテゴリーは3審判制となる】

続く準々決勝戦も、圧倒的な手数とパワフルな蹴り技でベスト4へと駒を進めた。(本戦3-0優勢勝ち)

稽古の中で磨いてきていた、サイドへのステップワークからの強烈な蹴り技が抜群に冴えていた。

迎えた準決勝戦。(2016国際大会王者を準々決勝戦で破り、勝ち進んで来た強豪選手との対戦となる)

相手選手の攻撃を裁き、終始…試合のペースを握りながら、手数足数を含む確実な有効打を積み重ねながらも判定敗退となってしまう…(この時点で第3位入賞が確定) 

今年に入り、各大会での全ての対戦者との試合を通じて確実な進歩を繰り返してきていた。 

大きな舞台での戦いでは、トップ選手達を相手にしても、常に自分の組手と実力を発揮出来る様に成長をしている事。 

いざ試合となると、日頃の稽古以上の戦いが出来る勝負強さもある。

8月19・20(土・日)に京都府立体育館で開催される 2017全日本青少年空手道選手権大会【極真祭】に出場予定の平石千賀選手【城西世田谷東支部・東大和道場】

全日本大会、国際大会の同世代のトップ選手達とも、既に遜色が無い実力を兼ね備えている平石千賀選手の今後の活躍に注目。

■2017第25回全関東空手道選手権大会 兼 東日本空手道選手権大会【小学5年生女子+35キロ級】 

第3位 

平石千賀【城西世田谷東支部・東大和道場】


【2017東日本空手道選手権大会 兼 2017第25回全関東空手道選手権大会(一般選手権・体重無差別)多田将太朗選手が第3位入賞!】

■2017第25回全関東空手道選手権大会 兼 2017東日本空手道選手権大会【一般選手権・無差別級】

第3位 

多田将太朗【城西世田谷東支部・東大和道場】

◼︎2017年7月17日(月)東京・墨田区総合体育館にて【2017第25回全関東空手道選手権大会 兼 2017東日本空手道選手権大会】が開催された。



過去に行われていた全関東大会と同時に開催される初大会となった。 

注目の【第25回全関東空手道選手権大会・一般選手権男子・無差別級】トーナメント…

今大会には、2016年の秋季関東大会【中量級・重量級】の秋季関東大会王者達 (多田選手を含む)【2013第30回全日本ウエイト制大会・軽量級王者】の参戦と…今後を担う有望な若手選手達が多数エントリーしていた。

そんな中…昨年秋に行われた【2016秋季関東大会・中量級優勝】【2016第48回全日本大会・無差別級ベスト32】の実績を積み重ねて、現在…極真会館の若手のホープの一人としても期待の掛かる多田将太朗選手(城西世田谷東支部・東大和道場)が優勝候補の一角として、トーナメントに配置されていた。

今大会に向けて掲げてきた【テーマ】を、ひたすら日々の稽古の中で遂行する多田将太朗選手。

2017年6月に行われた【第34回全日本ウエイト制大会・中量級-80キロ級】では、ベスト4の入賞以上を最低ラインとして、優勝を目指しながらも…2回戦での無念の敗退となってしまう。(本戦2-0)(延長戦1-3で判定敗退)

掲げていた目標には程遠い段階での敗退に悔しさと虚脱感を味わいながらも…試合数日後からは直ぐに道場稽古に復帰していた。

次の目標を…2017年の秋に行われる【第49回全日本空手道選手権大会・無差別級】へと狙いを定めて気持ちを切り替える。 

体重無差別で行われる 2017第49回全日本大会に向かうにあたり、体重無差別の全日本大会、全日本ウエイト制大会に続く、大きな大会として位置付けをされてきた中で25回目を迎える【全関東空手道選手権大会】への出場を決めて、6月からの短期間での新たな大会へと挑む事となった。

6月の第34回全日本ウエイト制大会での敗戦を元に…冷静に分析を繰り返した。

【次に何が必要か】【何が足りていなかったのか】【全日本ウエイト制大会での戦いを通じて何を感じたのか】

日々の稽古の中で、全てを融合させながら…一ヶ月の間での自信を積み重ねていく。

【前回の試合とはここが違う…これが変わっている】

それを自信にする事をテーマとして、日々の稽古を繰り返していた。 

気付くと 一ヶ月間の間に…体重は73キロから75キロへと増えていた。 

日々の稽古でのウエイトトレーニングの内容にも、少しの変化を付け足しながらも 厳しい追い込み稽古を繰り返す。

組手稽古では…確かな変化を見せてパワーアップと打たれ強さを増しながらも、稽古後には時に血尿が伴う中での…2分×40ラウンドにも及ぶ激しい組手稽古を一度の稽古の中で繰り返してきていた。

相手の攻撃を当てさせない技術をベースに、パワーアップした空手に【得意とする上段の蹴り技】にも更なる磨きを掛けながら…

その全てが底上げされていた。

迎えた第25回全関東大会での1回戦はシード。(多田選手の初戦は2回戦からとなる)

緻密な戦略と組手技術、パワーアップした空手と、速射砲のごとく繰り出される激しい組手を武器に、初戦を危なげ無い圧倒的な判定勝利を納める。(本戦5-0優勢勝ち)

続く準々決勝戦は 2016神奈川県大会・軽量級王者を相手に磐石の判定勝利。(本戦3-0優勢勝ち)

パワーアップした空手に加えて、試合の駆け引きにも更なる磨きを掛けながら挑んだ中で、今大会の最大の山場となる…2016秋季関東大会(重量級王者)との準決勝戦を迎える。


身長182センチ・体重130キロの 星龍之介選手(本部直轄草加)と対峙する。 

中盤までは一進一退の互角の試合展開で後半の勝負どころを迎える。 

抜群のステップワークで縦横無尽に試合場を駈け回りながらも、進化した空手を武器に必死に粘るもの…星選手のパワーの組手の前に…惜しくも本戦判定敗退となる。

反対側のブロックを勝ち抜いていた【第30回全日本ウエイト制大会 軽量級王者】原田祐光選手(本部直轄松戸)の準決勝戦後の、第3位決定戦では…原田選手のドクターストップにより…多田選手の不戦勝となる。(第25回全関東大会 第3位が確定)


【写真=第25回全関東空手道選手権大会ベスト4強選手】

【戦う現役東大生】と称され…空手関係者とメディアからの注目を浴びる多田将太朗選手。 


毎試合ごとに変化を繰り返す、緻密な組手スタイルと底知れないポテンシャルの高さ。

2017年の秋に体重無差別で行われる【第49回全日本空手道選手権大会】では、無差別の全日本大会入賞となる【ベスト8進出】を視野に…現在も日々の厳しい稽古に励んでいる。

多田将太朗選手【城西世田谷東支部・東大和道場】の今後の活躍に更なる注目と期待が寄せられる事となる。

2017第25回全関東空手道選手権大会 兼 2017東日本空手道選手権大会(一般選手権・無差別級)



第3位 



多田将太朗【城西世田谷東支部・東大和道場】

2017/6/24《2017茨城県空手道選手権大会 試合結果》【城西世田谷東支部・東大和道場】

■小学女子3・4年生チャレンジ白・オレンジの部 

準優勝 

山崎心優   

《2017年4月の支部内交流試合に初出場で準優勝を獲得。昨年秋に空手を始めたばかりではあるが、既にダイナマイト級の破壊力と高いポテンシャルを発揮している。志の高さとヤル気、組手センスもある。パワーファイターとしての持ち味を遺憾無く発揮出来る集中力と心の強さ。日頃の稽古では既に同学年の男子達とも 激しい打ち合いが出来る様にもなった。日々の稽古を積み重ねて実力を付けながら挑んだ今大会。空手キャリアの上回る選手達を相手に、激しい打ち合いをしながら ひたすら前に出続けた。決勝戦では、どんなに強烈な技を受けても、絶対に諦めない打たれ強い心身で見事に準優勝を獲得した。(強豪選手を相手に一進一退で、延長戦にもつれる大激闘を繰り広げた)秋の支部内交流試合では 先を見据えて【特撰クラス】に挑みながら、来年には関東大会クラスの大会へと ステップアップを目指していきたい。パワフルで熱いファイトスタイルで更に上を目指す。》

■小学2年生チャレンジ白・オレンジの部 


準優勝 

有馬悠琥

《2017年4月の支部内交流試合では初出場で準優勝を獲得。軸のぶれない安定感と腰の強さに加えて、センスある組手スタイル。的確に繰り出せる 威力のある突き技と蹴り技を武器に磐石の組手で4試合を戦い抜いた。(決勝戦までの3試合は全て 完全ワンサイドの本戦決着)最近の組手稽古では、集中力と打たれ強さを増してきた中で、1学年歳上の先輩達とも打ち合いが出来る様にも変貌を遂げていた。今後は秋の支部内では初級クラスでの初優勝を狙うか、【特撰クラス】での入賞以上を狙い、その後の関東大会クラスの試合へと繋げていくかの選択となる。日々の稽古で順調に実力を伸ばしているだけに 更なる強さを目指したい。》

■小学3年生チャレンジ青帯の部 


準優勝 

煤賀瑛心 

《昨年の支部内交流試合では 初級クラスで第3位に初入賞。1年間じっくり積み重ねてきた中で着々と実力を増してきていた。そんな中で挑んだ今大会では、抜群のスピードとスタミナ、サイドに回り込む巧みなステップワークを多用しながら、決勝戦を含め(5試合)を戦い抜いた。(決勝戦までの4試合は全て本戦決着)大きな気合いと、切れ味鋭い前蹴り、下段廻し蹴りをベースとした気迫の籠った組手。課題に取り組みながら更に逞しく成長をしていきたい。秋の支部内では初級クラスで初優勝を狙うか【特選クラス】での入賞以上をクリアして、来年の西東京都大会、関東大会、国際大会へと繋げていくかの選択をしていきたい。同世代の先輩でもある雨宮海央 選手(東大和)に追い付き並んでいきたい。目標は常に高く。》

【勝っても負けても一生懸命にやる事】

【稽古は誤魔化さず 日により調子が良くても悪くても 目の前の稽古を必死にやる事】

出場した8名の選手達、全員が素晴らしい戦いをしました。 

極真空手を通じて。【試合を終えて】

17:00~19:00自主トレ。(月曜日)

(ランニング40分、3分ダッシュ×3本、補強、ウエイトトレーニング、体幹トレーニング)

走り込みをしながら、たくさん汗を流して、体温と代謝を上げる。

疲労を抜く為、試合前には稽古を1週間程、休んでいる為、この日から稽古で、元の生活リズムに戻していかないと、直ぐに体型にも変化が出てくる。

夜型の生活と、食事の摂取量も多い為、三十代半ばを越えるにつれて、年々それを感じる様にもなった。

ただ、きちんと稽古をして、体重や食事の摂取量をコントロールしていれば、我慢出来ない程の変化は無い。

今のところは20年以上、体重の増減は無い。

空手の為に、83キロの体重をキープしている事もあるが、本来は70キロ周辺くらいの方が健康にも良いのかも知れない。

何にせよ、汗をたくさん流して気分が良かった。

200メートルダッシュだけ、今日はサボってしまったが、補強を多目にして気分を誤魔化しながら。 


写真は先日、土曜日(第34回全日本ウエイト制大会の初日)


宿泊先ホテルで 朝7時半から、多田将太朗君と一緒にアップを行う。

今回も自分のセコンドの為に、田中さんや青木さん、細川大吾君が、大阪まで来てくれた。

長年、親身にセコンドをしてくれて来た人達でもある。

選手は、セコンドのサポート無くしては、成り立たない部分があるが、それだけに信頼関係から成り立つ部分でもある。

青木さん、田中さんには 本当に感謝の気持ちがあるだけに結果を出したい、皆を喜ばせたいと常に考えてもいるのだが…

久しぶりに田中さん、青木さんの元気な様子が解り、嬉かったのもある。

青木さんの話をすると、いつも◯◯◯◯が笑う。

勿論、青木さんの良い話の中で起こる笑いだ。

自分自身は長年…試合場では 田中さんや、青木さんに詫びてばかりだが、皆、サポートを頼むと必ず、試合会場へと駆け付けてくれる事は本当に有り難いと思う。

極真空手 2013第45回全日本大会王者との初戦からの対戦となる。【2017/6/3・4/ 第34回全日本ウエイト制空手道選手権大会/ 軽重量級-90キロ級にて】



今回で、4度目となった安島喬平選手(茨城県常総支部)との対戦が初戦から組まれていた。(今大会の敗退を含めて…1勝3敗となる)

絶対に勝ちたかったし、沢山の生徒達を抱える中で…決して、初戦で負けたくなどは無い事や、指導者として、生徒達にカッコ良い姿を常に見せたいのが、当然の本心でもある。

昨年2016年秋の、第48回全日本大会での ゴデルジ・カパナーゼ選手(ロシア)に賭けた気持ちを後に【もう…試合はいいかな…】【あの時の自分の気持ちを大事にして、現役選手の試合から遠退く方が楽かな…】

そんな気持ちや、今大会に向かう中での組織の様々な変化を含めて、自分自身が今の立場で、本当に試合に出るべきか、そうで無いかを、この半年間…本当に迷い続けて来た部分もあった。

自分自身の本心に任せて、選手として いつでも全力で戦える様に、毎日を積み重ねてはいた。

まだまだ戦いたい気持ちはあるが、色々な経緯から、今大会のトーナメント発表の前には、実際に今大会での試合欠場も視野に、本気で考えていたりもした事や、その気持ちを、田口支部長にも話してはいた。

初戦が…無差別の全日本大会を制している、安島選手との対戦が決まったからこそ、奮い立たせられた部分が実際にあった。

彼とは過去には、何度も対戦をしてはいたが、極真空手の無差別の全日本大会を制している現在、まだ27歳の若くて、選手としても、一番の全盛期でもある年代の 安島選手と戦えるのだから…何をおいても やるべきだな…と考えてもいた。

【自分らしい試合をしたい】

それを考えて試合に臨んだ。

【様々な事を感じる事】

試合には負けてしまったし、不甲斐ない限りではあるが、今大会での試合に出場して、実際に戦えた事や、様々な事を感じる事が出来た事が本当に収穫だった。

生きる事、仕事をする上でも、色々な部分で現在の自分自身にとっての、良い確認をする事が出来たと思う。

そうした様々な経験が、今の自分の生徒達への毎日の指導にも繋がれば良いと思う。

【正々堂々 自分を信じて全力で戦う事】

【諦めない前向きな心】

この部分を、自分の生徒達へは常に伝えていけたらと思う。

【まだまだ戦いたいな】と…沸々と感じる。

《2017/4/2 城西世田谷東 支部内交流試合 東大和道場 試合結果》

■小学2年生初級の部 

準優勝! 

有馬悠琥

《昨年秋の初の組手試合では3回戦に進出のベスト8。2度目となる今回の組手試合では…4試合を戦い抜き見事に準優勝を納めた。決勝戦でも互角の内容で粘りながら引き分け。(本戦0-1)延長戦では赤白の旗が2-2に別れる大接戦ながら主審による(延長戦2-3)…惜しくも敗退となるが、既に優勝する実力がある事も証明された。今後もコツコツ積み重ねて頑張りたい。なかなか崩される事のない安定感のある下がらない組手、的確で鋭い蹴り技も良かった。》

■小学2年生特選の部 

第3位

太田涼介

《昨年は組手試合初出場ながらも、初級クラスで見事に初出場初優勝。(5試合を勝ち抜いてみせた)2度目となる今回の支部内交流試合では早くも特選クラスへの挑戦となった。初戦は上段による技あり優勢勝ち。続く準決勝戦では、昨年の特選クラスチャンピオンと対戦。一進一退の試合展開で技ありの奪い合いとなる。(試合終了間際のラスト1秒で技ありを取り返して引き分けに…)延長戦でも終始互角の内容で試合終了。(判定は…主審による3-2で惜しくも判定敗退となる)…迎えた第3位決定戦を危なげなく制して、特選クラスでも初の第3位入賞となった。最近の稽古では心の部分が強化されて来ていた。関東大会を視野に入れながら更なる積み重ねと心身の成長を観察していきたい。本番での集中力と抜群の勝負センスが光る。》

■小学3年生特選の部

優勝!! 

雨宮海央 

《初の国際大会に向けて今年最初の目標として掲げてきた【特選クラス3連覇】強豪達を相手に全て…延長戦にもつれる大激闘を繰り広げるもの、最後は怒濤の攻撃で見事に優勝。特選クラス3連覇を達成してみせた。技術テクニック、スタミナ、気迫、攻撃力と全てにおいて圧倒的な強さで戦い抜いた。4月の国際大会、7月の関東大会での活躍に期待が掛かる。》

■小学4年生初級-30キロの部 

第3位 

加藤遥斗 

《気持ちの強さと溌剌とした組手センス。【無尽蔵のスタミナ】を武器に、自分よりも遥かに大きな対戦相手へと立ち向かう姿は本当に清々しい。スピード感溢れる下段、中段廻し蹴りには更に磨きが掛かっていた。準決勝戦では、上段による技ありを奪われての敗退となるもの、第3位決定戦をきっちりと制して、昨年に続く連続の第3位入賞となった。》

■小学4年生初級+30キロの部 

第3位 

加藤太基 

《2月の埼玉県大会では第3位に初入賞。自信を付けて更なる稽古を積み重ねて挑んだ今回の支部内交流試合。3試合を戦い抜き見事に第3位入賞となった。今大会で見付けた課題をテーマに、次の目標に向けて稽古を開始している。組手センスも抜群で、当たれば確実に技ありを奪える必殺【上段後ろ廻し蹴り】が唸りを上げる。》

■小学4年生初級+30キロの部  

第4位 

長谷川圭介 

《昨年の支部内初級クラスでの第3位に続く連続入賞となった。緩急と強弱の変化を付けたコンビネーションを使いこなし尚且、スタミナ、ヤル気と気持ちの強さもある。第3位決定戦では、同門の加藤太基(東大和)に…(本戦0-3)僅差の判定敗退となるもの 右肩上がりに実力を伸ばしている。秋の支部内交流試合では初優勝を狙いたい。》

■小学4年生特選の部 

第4位 

荒井翔大郎 

《大激戦区の【4年生特選クラスでの初入賞となった。3試合の全てに…その強さを見せ付けた大会となった。準決勝戦では【2017西東京都大会王者】を相手に本戦(1-0でリード)…延長戦では主審による(2-3)での判定敗退となるもの、その強さは本物だった。実力者なだけに4月の国際大会、7月の全関東大会では台風の目となり頂点を目指したい。》

■小学5年生初級+30キロの部 

準優勝! 

堀見尚吾 

《過去数回に渡り出場してきた組手試合は全て1回戦敗退…今大会では【初の1勝利を目指す】と決めて、課題に取り組みながら稽古を積み重ねて徐々に実力を伸ばしていた。絶好調で迎えた今大会では初戦、準決勝戦と2試合を勝ち抜いた。決勝戦では上段による合わせ一本敗退となったが、準優勝の結果を残してみせた。諦めずに前向きに稽古に取り組める真面目な姿勢が持ち味でもある。》

■小学5年生特選+30キロ級の部 

第3位 

小柳潤 

《昨年の支部内初級クラスで初優勝を遂げて、特選クラスへ初出場となった今大会。持ち前のパワフルな突き技と強烈な下段廻し蹴りを武器に勝ち上がる。準決勝戦では上段による合わせ一本敗退となったが、第3位決定戦をきっちり制してみせた。特選クラスでの立派な第3位入賞となった。4月の国際大会、7月の全関東大会に向けて既に稽古を再開している。技の破壊力もあり、強弱と緩急、上段に対するディフェンスの意識も高くなり上達している。小柄な体格ながらも大きな相手を効かせられるパワーファイターでもある》

■小学6年生特選エリートの部 

優勝!! 

鈴木嵩人 

《約1年ぶりの組手試合出場となった今大会。優勝候補大本命でもあり、絶対に負けられない復帰戦でもあった。準決勝戦は延長戦にもつれたが、上段による技あり優勢勝ちを納めると、決勝戦も(本戦5-0)優勢勝ちによる【特選エリートの部】での初優勝となった。過激なまでの破壊的な強さへ向けて…完全復活に期待が掛かる。》

■中学1年生初級+40キロの部 

準優勝 

植村春介

《2度目の組手試合となったが、目標としていた【1勝利以上】をクリア。決勝戦では惜しくも敗退となるが準優勝を獲得して初入賞となった。勉学が忙しい中で時間を見付けて、可能な限り 全力で稽古を積み重ねてきた成果が結果へと繋がった。》

■中学1年生特選エリートの部 

優勝!! 

石河ローレンス・クリス 

《昨年は特選エリートの部で初優勝。ディフェンディングチャンピオンとして挑んだ今大会。初戦も決勝戦も激戦となるもの 磐石の強さを見せ付けながら見事に優勝してみせた。上段に対するディフェンス能力、破壊力抜群の技の数々。パワーファイターでありながらも、巧みな技のレパートリーも豊富。2月の西東京都大会以降、気迫を全面に出しながら更なる稽古に取り組んできた成果が現れていた。【特選エリートの部】での2連覇を達成した。7月の全関東大会では入賞以上を確実に狙っていきたい。》

■中学2年生特選エリートの部 

優勝!! 

星野悠久 

《昨年に続く【特選エリートの部】での優勝2連覇を達成。決勝戦では…初戦で強豪との延長戦に及ぶ激戦を制して勝ち上がってきた坂本元輝(東大和)との同門対決を見事に制してみせた。(本戦5-0優勢勝ち)…万全な状態で無いながらも直向きに積み重ねてきた日頃の、たゆまぬ努力の成果を遺憾無く発揮して見事に連覇を成し遂げた。4月の国際大会でも【魂の男・星野悠久】の激しく熱い戦いが予想される。昨年の国際大会、全日本大会では…共に数々の強豪達を破りながらのベスト8へと進出している。(4回戦となる準々決勝戦で僅差の判定敗退)  中学2・3年生の混合カテゴリーとなり 厳しい戦いも予想される 2017国際大会での活躍にも期待が掛かる。》

■小学女子3年生初級の部 

準優勝! 

山崎心優 

《空手を始めてまだ半年間ながら 初の組手試合にエントリーすると、初戦を(本戦5-0)優勢勝ち。決勝戦でも青帯の選手を相手に一進一退の戦いを繰り広げた。(本戦0-3)僅差の判定敗退となるもの初出場ながら見事に準優勝を飾る事となった。打たれ強さとパワー、諦めない気持ちの強さに今後も期待。》

■小学女子4年生初級の部 

優勝!! 

星野久遠 

《3試合を圧倒的な強さで勝利して優勝をしてみせた。延長戦に入っても落ちないスタミナ、更に回転の上がる激しい攻撃とサイドステップに 得意の強烈な前蹴りで相手を突き放していく。日頃の直向きな積み重ねによる心身の充実、気持ちの強さと厳しい稽古に耐えてきた中で初優勝を成し遂げながら、各道場1名のみに与えられる【せたひが賞】をも獲得。秋の支部内では特選クラスでの優勝を目指したい。》

■小学女子6年生特選の部 

準優勝! 

阿部華恋 

《過去には数々の激闘を繰り広げて来た。長年に渡る日頃の稽古の積み重ね。男子達との厳しく激しい組手の数々。稽古量、強さは既にある。今大会での初戦でも強さを発揮しながら(本戦2−0リード)延長戦に突入すると、上段前蹴りによる技あり優勢勝ちで決勝戦へと駒を進めた。決勝戦では上段による技ありを奪われて惜しくも判定敗退となるもの、様々な分析をしながら 直向きに7月の全関東大会を目指していきたい。長年の空手での努力に関しても既に本当に申し分が無い。》

入賞、優勝した選手の皆さん、おめでとうございます。

東大和道場から出場した34名の選手の皆さん、お疲れ様でした。


《2017/4/2 城西世田谷東・支部内交流試合 東大和道場 入賞者》

【2016秋季関東極真空手道選手権大会】一般選手権(中量級-80キロ級)多田将太朗選手が見事 優勝!!   一般新人戦(+70キロ級)細川大吾選手も優勝!!ダブルタイトルを制覇!

■一般選手権大会・中量級(-80キロ級)優勝 

多田将太朗【城西世田谷東支部・東大和】 

《小学2年生から、年に2回の関東大会(夏季・秋季)へと毎年、出場し続けてきた多田将太朗選手。

関東大会へは、通算15回程の出場回数がある中で、少年部時代から高校生までの間に、3度の【第3位】入賞経験があるもの関東大会でのタイトルは長年、掴めずにいた。

中学生の頃には…極真空手と黒帯取得にも見切りを付けようと諦めかけた時期もあり、怪我をキッカケに稽古回数が減り、道場と空手から足が遠退きかけた時期もあった。

そんな中、同期の仲間達も次々に空手を辞めていく中で…【もう少しだけ空手を続けてみよう】と、諦めずにコツコツと道場に通いながら稽古を積み重ねていく。

幼い頃からセンスはあった様だが、身体が小さかった為、組手試合では接戦になると、…どうしても体格差のある相手に力負けしてしまう事が多かったという彼が、身体も大きく成長していくうちに、徐々に強くなり始めて、それまでの長年の経験が生かされて、徐々に強さを増して結果を残す様になる。

高校生時に挑んだ【高校生ワールドユースエリート大会】では、ベスト4を目前とした準々決勝戦の延長戦で…勝利を目前に…ラスト数秒間での対戦相手からの上段廻し蹴りを浴びて、無念の一本敗退…(この時、多田将太朗選手が戦う隣のコートでは、永吉美優選手が【中学生女子 国際大会3連覇】を達成した瞬間でもあった。

高校生ワールドユースエリート大会での入賞圏内にある実力を示した後の、秋に行われた城西カップでは黒帯の当時の【高校生・全関東大会王者】を決勝戦で(大接戦の延長戦の末に) 見事に破り優勝した。

その後も全関東大会では第3位等、実力を示しながら実績を積み重ねていくようになる。

そして高校2年生の頃、11年の空手歴を経て、遂に念願の【黒帯取得】にも成功した。

昇段審査会での体力審査では見事に(城西世田谷東支部)での過去最高得点を叩き出した。

…昇段審査を無事に合格して黒帯を取得して大学へ進学後には、本格的に一般選手権大会を目標に稽古に打ち込んできたのが2016年の一年間。

日に日に実力を積み重ねていき、初の一般選手権への挑戦となった(2016静岡県大会・浜名湖杯)での初戦では優勝候補の強豪選手を相手に(本戦5-0)で圧勝して、決勝戦まで勝ち進みながら見事に準優勝をした。

この大会で【2016第48回全日本大会】の出場権利も獲得。

8月に無差別で行われた(第24回全関東大会)では、ベスト8へと進出。

9月の(第14回城西カップ)を挟み、迎えた11月の【第48回全日本空手道選手権大会(一般無差別)】…初日の2回戦で大きな山となった、2014ヨーロッパウエイト制大会(中量級)王者でもある、フランス王者の【アントニオ・トゥセウ選手】と対戦する事となる。

…そして【2016オールアメリカン大会 無差別級 第3位】の実績保持者でもある、アントニオ・トゥセウ選手(フランス)から試合終了間際ラスト1秒で…起死回生の、左上段廻し蹴りによる技ありを奪い、見事な本戦勝利で難関を突破してみせた。

【大器の片鱗】を感じさせる素晴らしい試合内容での勝利により、ワールドクラスの強豪外国人選手から大金星を挙げた。

第48回全日本大会の2日目へと進出した多田選手は、2日目の初戦となる全日本大会3回戦では【全日本ウエイト制大会2階級王者】の実績があるベテランの中村昌永選手(兵庫・大阪南支部)に善戦しながら、惜しくも敗退はするもの、無差別の全日本大会へ初出場にして【ベスト32進出】の試合結果となった。

全日本大会が終わり、一ヶ月後に迎えた【2016秋季関東大会】一般選手権・中量級(-80キロ)にエントリーした多田選手は、今大会では【優勝】のみを、本気の目標に掲げて稽古を積み重ねて今大会へと挑んだ。

この半年間の実践の試合で学んだ経験を日々の稽古に取り入れて、試合当日への体調管理や、疲労の調整への細やかさにも配慮を心掛けた。

そして秋季関東大会での試合結果は…ダントツの優勝となった。

スピードとパワーの増した重く鋭い突き技と速い回転力、強力な下段廻し蹴り、カウンターを狙う前蹴り、上段の蹴り技のスピードと精度も増していた。

抜群のステップワークと試合の駆引きも、試合の中で変化をさせていた。

初戦は強烈な下段廻し蹴りの技ありと、蹴り技からの緩急を付けた下突きの(クイック)で相手を倒して、鮮やかな合わせ一本勝ちを納める。

続く準決勝戦も激しい突き技のラッシュでボディを効かせて畳み掛けると、危なげ無く(本戦5-0優勢勝ち)   

 …迎えた決勝戦は関西若手の強豪選手を相手に、勝利に徹する磐石の組手で(本戦3-1優勢勝ち)により、一般選手権大会での【初優勝】を飾ると共に、長きに渡り、諦めずに挑み続けて来た関東大会での【初優勝】という、過去最高の試合実績を残す事にも成功した。

日々順調に強さを増し続けている若手の有望株として、多田将太朗選手【城西世田谷東支部・東大和】の2017年での更なる活躍が期待される。》 


■一般新人戦(+70キロ級)

優勝

細川大吾【城西世田谷東支部・東大和】

《2015年~2016年までの、今大会での優勝を含めて【5大会無敗】記録を更新中の、有望な若手でもある細川大吾選手【城西世田谷東支部・東大和】

2016年では4大会目の出場となった【2016秋季関東極真空手道選手権大会】では(一般新人戦の部)に、エントリーした結果…見事に優勝を成し遂げた。

一般新人戦の部では、8月の全関東大会での(一般新人戦)優勝を含めて【関東大会 一般新人戦2連覇】達成となる。

多田将太朗選手と、学年と年齢が一つ違いの今年19歳になる細川選手は、学業に励みながらも、日々の空手の稽古に明け暮れている。

先輩の多田将太朗選手とも稽古では、日頃から切磋琢磨し合う仲でもある。

順調に段階を経て急成長を続けている細川選手は、今大会で【新人戦】を卒業すると同時に、2017年からは【一般選手権大会】へ移行して、ステップアップを図ると共に、新たな挑戦を始める事となる。

【最後の一般新人戦】と決めて挑んだ今大会では、3試合を磐石の強さで勝利して、見事に連覇を成し遂げた。

突き技からの強力な下段廻し蹴りを中心とした安定感抜群の組手スタイル。

中段廻し蹴り、前蹴り、胴廻し回転蹴り、上段の蹴り技も多彩に使いこなす事が出来る。

そのポテンシャルの高さには、目を見張る物があり、今現在でも既に、一般選手権で戦える実力を備えて来てもいた。

コツコツと努力を積み重ねられるタイプで、今後も更なる飛躍と活躍に期待が持てる有望な若手選手でもある。》

多田将太朗選手、細川大吾選手、2016秋季関東極真空手道選手権大会 各カテゴリーでのダブル優勝おめでとうございます!!




2016/12/4   茨城県武道館  秋季関東極真空手道選手権大会

《2016/11/23城西世田谷東・支部内交流試合 試合結果》【東大和道場 入賞選手】

■中学1年生男子【特選エリートの部】優勝 

星野悠久 

《東大和道場【スーパーエリートクラス】メンバーの彼が、鬼気迫る凄まじい気迫と、気合いで遂に【特選エリートの部】初代王者へと輝いた。長年、強豪選手として各大会で数々の入賞実績を積み重ねて来た彼は、2016年は全日本青少年大会、国際青少年大会でも、常にベスト8の実力を見せ付けていた。(両大会ともに、国際大会入賞経験者や、全日本大会トップレベルの選手達から勝利を収めていた)長年、強豪選手として常に活躍してきた、そんな彼には唯一【優勝】の経験だけが無かった。今回の魂の戦いぶりで勝ち取った【特選エリートの部】初代王者の栄冠。【魂の男】星野悠久が悲願の初優勝を勝ち取った。関東大会優勝、国際大会での結果を残す実力と段階へと来ている。彼の実力は現在、運とタイミングのみが左右するところまでに来ている。東大和道場エースの一角でもある彼には、大きな期待が掛かる。》

■中学1年生男子特選の部 
優勝

井上彪雅 

《彼も組手試合の初の優勝となる。磐石の実力で、念願の特選クラス優勝へと輝いた。7月の関東大会では、強豪選手にも勝ちかけていた中で、一発の上段による技ありにより敗退したが、既にあのレベルの大会でも十分に戦える実力がある。来年は更に強くなる事を目指す。来年は国際大会への出場も視野に入れていきたい。》


■中学1年生男子初級の部 
優勝 

臼井吏空 

《彼も組手試合での初優勝に輝いた。たゆまぬ稽古をひたすら積み重ねていた。気付けば、特選クラスに通用するレベルアップが施されていた。空手センス抜群の組手で、初級の部ではダントツの優勝を掴み取った。日頃の稽古量から来る【自信】を身に付けていた。来年も更なる向上と飛躍が期待される。》

■小学6年生男子【特選エリートの部】

優勝 

石河ローレンス・クリス 

《初戦で過去の特選入賞、優勝経験のある強豪を…激闘の末(3-1)で見事に破り、親友(高橋光鷹)との決勝戦へと辿り着いた。決勝戦では開始5秒…まさかの鋭くもあり、予定外の上段前蹴りを放つ…優勝候補大本命の親友から、上段による技ありを奪うと、そのまま【特選エリートの部】初代王者へと輝いた。勝負運も兼ね備えている、本番にも強い選手でもあるが、そこには日頃からの直向きな努力があり、それら全てを含めた今大会での優勝と、今の彼の実力でもある。来年は念願の国際大会への初出場となる。》 

■小学5年生男子特選の部 

優勝 

飯酒盃龍 

《彼も組手試合では1年半ぶりの優勝と、悲願の特選クラス制覇にも成功した。今大会も簡単なトーナメントでは無かったが、気持ちの強さと、無尽蔵のスタミナと豊富な稽古量を武器に、シードとなった初戦から、持ち前の【気迫と気合い】で勝ち上がった。圧倒的な粘り強さと、激しい勢いで、3試合を磐石の実力で優勝をしてみせた。次は関東大会以上の試合での活躍と、来年4月には国際大会出場を視野に、日々の稽古を積み重ねて貰いたい。》

■小学5年生男子特選の部 

第4位 

有馬悠翔

《心身共に一皮剥けた空手で、混戦のトーナメントを勝ち上がった。突き技の威力と多彩な打ち分けにも、著しい成長が感じられた。確実に相手を効かせる組手へと変貌を遂げていた。次の課題に取り組み、更なる飛躍を目指す。試合場でのメンタル面の強さにも確かな成長が窺えた。幼い頃から、辛い時期も諦めずに空手を継続してきた直向きさが、現在の彼の空手に繋がっている。才能豊かな光るセンスを感じる。》

■小学5年生男子初級・重量の部の部

準優勝

井上魁斗

《普段から優しいマイペースな性格だが、パワーもあり、気持ちにスイッチが入れば、時に抜群の強さを発揮したりする。自ら、ヤル気スイッチを操れる様になれば、また更に伸びていける逸材でもある。日頃の稽古での課題も明確。空手を継続していける前向きな強さもある。》

■小学4年生男子初級・重量の部

優勝 

小柳潤 《せたひが賞 受賞》

《今大会、4試合を圧倒的な強さで勝ち抜いて、組手試合での、悲願の初優勝へと輝いた。小柄な体格から繰り出される強烈な突き技と蹴り技を武器に、精神的な部分も明らかに強化されて来た。溢れんばかりの気合いと気迫の組手、礼法や試合場での立ち振舞い、全てが、今大会では完璧だった。課題を明確に稽古へ取り組んできた日頃の努力と、周囲への気配りや、後輩達への優しさ、彼の空手に対する直向きさ、全てを含めた中で【せたひが賞】にも受賞された。来年は特選クラス、関東大会出場も視野に入れている。》 

■小学4年生男子初級・軽量の部 

第3位 

末吉祐尋 

《今大会、第3位決定戦を含めて、4試合を経験。過去には1試合も勝てずにいた彼は、殻を破り、自信を全面に表しながら、豊富なスタミナと手数で、ひたすら前に出続けた。見事、第3位入賞に輝いた。勝負度胸もあり、今後の更なる可能性も感じる大会となった。》 

■小学4年生男子初級・軽量の部 

第4位 

大河内悠多

《狙いすました必殺の上段前蹴りを武器に一本勝ちを納めて、同時に組手試合での初勝利も経験しながら勝ち上がった。第4位入賞となる。カウンターの上段前蹴りの当て勘も抜群に冴えていた。稽古での課題も明確であり、来年はまた更に強くなりたい。》 

■小学3年生男子初級・軽量の部 

第3位 

加藤遥斗 

《無尽蔵のスタミナ、スピード感溢れる左右のステップワーク、回転の速い下段廻し蹴りには破壊力もある。小柄な体格から繰り出される豊富な手数で相手の懐に飛び込んでいける勝負度胸もある。今大会では、4試合を経験して見事に第3位へと輝いた。来年は、初級クラスで優勝を狙い、特選クラスへのステップアップを期待したい。》 

■小学3年生男子特選の部

第4位

井上耀生

《必殺上段前蹴りのスナイパー。試合開始、2発…僅か5秒で、一本勝ちを納めた初戦。過去の試合でも数々の技あり、一本勝ちを収めて来た。今大会の準々決勝戦では、強豪選手を相手に、延長戦での激闘を制した勝負強さも見られた。4試合を経験して、特選クラスでの第4位に入賞。》

■小学3年生男子初級・重量の部

第3位

長谷川圭介

《溢れんばかりのヤル気と、豊富なスタミナと、気持ちの強さで勝ち上がった。上段廻し蹴りの当て勘と、空手センスもあり、勝負に対する集中力も高い。初の組手試合出場で4試合を経験した。3位決定戦を見事に制して第3位へと輝いた。初出場ながらも優勝を狙える実力がある事も証明された。来年は先ず、初級での優勝を狙いにいく。》

■小学2年生男子特選の部 

優勝

雨宮海央

《今年2度の【特選クラス】を制覇して見事、2連覇を達成した。2016年は神奈川県大会優勝を含め、今大会で3度目の優勝を飾る事となった。課題に取り組んで来た部分の修正も順調な経過。小柄な体格からは想像も付かない強烈な突き技と、抜群の組手技術。大きな相手を確実に効かせてからの、ラストのまとめの攻撃は本当に圧巻。今大会では、激しい打ち合いの強さ以外にも、上段廻し蹴りでの技ありもあった。今後は西東京都大会、関東大会、国際大会と、大きな舞台での上位を目指したい。必ず達成出来る逸材でもある。大きな期待が高まる。》 

■小学2年生男子初級の部 

第3位 

煤賀瑛心 

《持ち前の気持ちの強さで、対戦相手に臆する事なく、果敢に前に出て攻めた。4試合を経験。3位決定戦を見事に制して、堂々の第3位に入賞。組手試合では、初の入賞経験となった。次の課題も明確で、来年は初級クラスでの優勝を狙いたい。本人の努力と、実力の向上によっては、来年7月の全関東大会への出場へもチャンスが出てくるかも知れない。》

■小学2年生女子初級の部 

優勝 

飯田理愛 

《稽古での集中力も抜群に高く、明るい天真爛漫な性格と、激しい組手に強烈な下段廻し蹴りを放ちながら、相手を追い詰めにいく際の、追い脚も速い。リズミカルなラッシュを武器に、大きな相手にも果敢に立ち向かい、見事に組手試合での初優勝を成し遂げた。課題も全て明確。今後も本当に楽しみな逸材の一人でもある。》

■小学6年生女子初級の部 

優勝 

佐久間一華 

《コツコツと積み重ねてきた努力で、初の組手試合出場にして、見事に優勝。東大和道場に移籍してきた頃から比べても、本当に日に日に見違える程の基礎体力の向上が見られて、現在はスタミナ、パワーもあり、明るく前向きでヤル気と、空手センスも兼ね備えている。来年も空手を楽しみながら、更なる飛躍を目指したい。》 

■小学1年生男子初級の部 

優勝 

太田涼介 

《…なんと5試合を圧倒的な強さで制して、組手試合初出場にして見事、初優勝を飾る事となった。空手歴はまだ9ヶ月。ただ彼は連日、沢山の稽古を積み重ねて(一日に2クラス参加等)、組手では日頃から、強い先輩達から揉まれ続けながら日々、成長を繰り返して来た。今大会では、上段による技ありを5つも積み重ねて、一本勝ちを2つ。5試合の全てが、素晴らしい試合内容だった。来年は早くも特選クラスへ挑む事となる。まさに無限の可能性を秘めた大器。来年も更なる成長に期待。》

素晴らしい試合の数々となりました。

入賞した選手の皆さん、おめでとうございます。

写真= 午前・午後の部の【入賞者】

極真会館 永吉美優さん【全日本大会 一般女子 無差別級 優勝】祝勝会。



永吉美優さんの【2016全日本空手道選手権大会・一般女子無差別 優勝】祝勝会が無事に終了しました。

参加して下さった、田口支部長、荒井先生、真銅先生、各道場の皆さま方、東大和道場の少年部、一般部の皆さん、本当に有り難うございました。  

お疲れ様でした。 

和やかな、とても良い祝勝会になりました。

美優さんも、お疲れ様でした。 

ありがとう。

少年部の子供達、沢山食べていました。 

憧れの美優先輩に接して、みんな盛り上がりマックス。

ワールド空手に、記事を書きます。

美優さんの祝勝会、無事に終わり良かったです。

ゴデルジ・カパナーゼ選手3。【極真への想いと そこに懸けた心】


初戦を終えた後、次の2回戦までに39試合を控え室で待つ。(各試合の延長戦等を含めると、時には約2時間近く間が空く試合数かと思う) 

2回戦が迫る約20試合前辺りから、徐々にアップを開始する。

【…身体も動くし、良い感じだな】調子が良い事を実感していた。 

初戦前には、観客席アリーナ裏のメディカルルームで、事前に準備をしていた怪我の診断書を提出後、いくつかの古傷へとテーピングを施して貰う。 

テーピング後も、多少のグラつきは否めないが、やらないよりは安心した。

2回戦が迫る約12、3試合前辺りだったと思う。 

再び、道着に着替えて会場へと向かう前に、体内から気迫を絞り出す様に、何度も大きな気合いを入れた。

控え室から、誰もいない通路を通りながら、アリーナへと続く階段を降りると、試合会場へと繋がる扉を開く。 

ここから先は更に【自分自身】との戦いとなる。

迫り来る試合を【赤コート】付近で待機する。

同じく2回戦へと向かう、カパナーゼ選手が、別の控え場所から(おそらく地下のサブアリーナ)から出て来ていた。

反対側の【白コート】へと向かう為、自分の近くを通り過ぎる、彼の後ろ姿が目に入るが、初戦前の様には彼を観ないようにしていた。

最大限に集中力を高める事に努めた。

7試合前…5試合前と徐々に、カパナーゼ選手との試合が迫って来ていた。

更に極限の緊張が伴う時間帯へとなる。

過去20年間以上を、一般選手権で戦って来た中でも一番…【緊張】【恐怖】を感じる試合だった。

ただ…ひたすら、自分自身を信じて戦うのだという覚悟は決して揺らぐ事は無かった。 

最初の柵を通されて、カパナーゼ選手と戦う3試合前辺りになると、別の感情が沸き上がって来た。 

【…体調不良とか言って、試合を棄権します…とか、出来る物なのかな…】ふと、頭の中を、そんな考えがよぎる自分の感情を滑稽に感じた。

逃げられる物なら逃げたかったが【俺ならやれる、俺ならやれる】【とことんやってやる】…何度も自らを鼓舞して、更にアドレナリンを高める。 

逃げ出したくなる様な感情等は、実際に試合で戦う場では、外国人選手達との試合前には、過去にも沢山あったと思う。(勿論…仮に、事前に骨が折れていても戦うに決まってはいたが)

最後の柵を通されるか、通された後かの…自らの2試合前辺りだっただろうか。 

昔の戦争に向かう日本軍とは、どんな気持ちだったのだろうか… 

逃げたくても戦うしかない…死を覚悟して、国の為に戦った日本軍の覚悟が脳裏に浮かんだ。 

【俺も、そういう時代で同じ状況なら、仕方が無かろうが、死ぬ為だけに、神風特攻隊の様に、倒すべく敵へと飛び込んで行けたのだろうか…そうなるしか無いのなら、勇気を振り絞り、突っ込めたのかな…】と本気で感じて考えていた。 

初めて、カパナーゼ選手と戦った11年前。 

舞台を上がる際には【外国人選手と戦争だ】【命のやり取りだ】と、本気で自分を鼓舞して舞台に上がった。

それ以前も、それ以降も外国人選手達と戦う際には、常にそれを考えて舞台へ上がってきた。 

ロシア人選手以外にも、ニュージーランドや、オーストラリアの外国人選手達とも戦ったが、ロシア選手達との試合は…特に命懸けの気持ちで戦って来れたと思う。

自分自身の極真空手とは、そういう物を常に理想として来た。 

それほどに尊い物として来た事、それは勿論…今も変わらない。

自らに起こるかも知れない【全て】を覚悟した上で、カパナーゼ選手と戦う、2回戦の舞台への階段を登った。

『ゼッケン97番…ゴデルジ・カパナーゼ』

『ゼッケン99番…金久保典幸』と名前を呼ばれる。

心身ともに、生きるか死ぬかという気持ちでいたが、決して萎縮する等という事は無く、心身ともに本気で充実していた。 

この瞬間には、極限の緊張も恐怖も既に通り越していた。

【全て】をぶつけるだけだった。

三度(正面・主審・御互い)に礼をしてから、込み上げてくる…内から振り絞る気迫で、大きく気合いを入れて【ゴデルジ・カパナーゼ】選手と対峙する。

彼に襲い掛かろうと、前進しようと自らの脚を踏み込む瞬間… 

針の穴を通すかのような【カウンターの前蹴り】を合わされて転倒させられた。 

…地面に転倒させられた瞬間に、無意識に直ぐに立ち上がるも、次の瞬間には、副審の笛を吹かれていた。

カパナーゼ選手の【残心】の決めポーズにより【技あり】を宣告される。 

極真会館で2016年6月から改定された【新ルール】の洗礼を浴びた瞬間だった。

…彼の前蹴りのスピードが、予想以上に速かった事と、前に出ようとする自らのタイミングが、ドンピシャリだった。

【…やってしまったか…技ありになってしまうか…これは】(この前蹴りの転倒により、技ありを宣告される)

試合が始まり、まだ数秒間の出来事だった。

彼の前蹴りは速かったが、事前にビデオでも、さんざん研究していた前蹴りで想定もしていた技ではあった。 

ただ…【熱くなる余りに、集中力を欠いた一瞬のミス…】と直ぐに理解が出来たし、それは試合後も今も繰返し、思い出される反省材料でもあった。 

【まだ…2分近くある】

そんな気持ちで再び、カパナーゼ選手に対峙する。 

次の瞬間…予想はしていたが彼の放つ、追い撃ちの【同じ前蹴り】は、見切れてカットをして耐えた。

その次の瞬間もすかさず、自分の両足を刈って転倒をさせて【残心】を決めて、技ありを取ろうとする、大振りの右の下段廻し蹴りも見えた。

明らかに【一本勝ち】で試合を終わらせようと狙っているのは感じ取れた。 

【…たったの数発で、試合を終わりにさせてたまるか】と焦る気持ちもあった。 

残りの【1分50秒間弱】で、カパナーゼ選手から【技あり】を奪い返す事は、おそらく皆無に等しかった。  

…ただ、そんな事はどうでも良かった。

死に物狂いで彼にぶつかる為、再び気合いを発して、また更に彼に突っ込んだ。 

【やれるものなら、やってみろ】【殺し合いだ】という気持ちで、一気に間合いを詰めて、彼の左脚を蹴り、下突きから上の突きへと、変化をさせた渾身の左の【鎖骨打ち】を叩き込んだ。

確かな手応えを感じると、彼の顔色が変わるのが解った。 

【この感触だ…】11年前に、彼と戦った時の記憶が甦った。

懐かしい様な、不思議な感覚だった。 

下がりながら、距離を取ろうとする彼に向かいながら【とことんやってやる】と言う気持ちで、更に大きな気合いを入れた記憶がある。

前に出ようと、更に間合いを詰める自分に対して、彼が連打で放つ、鈍器で殴られたかの様な重い衝撃を感じる【左下突き】を、自らの、右の前腕でカットをして、追撃のカギ突きも右肘でブロックをした。

次の瞬間…カパナーゼ選手の、丸太の様な【左中段廻し蹴り】が見えた。 

自分の、右の脇腹辺りに食い込んだ。

対戦相手をことごとく効かせて、時に悶絶させてきた、カパナーゼ選手の【左の中段廻し蹴り】を何度か受けたが、当たり前に耐えられた。(効かされる事は無かった) 

【突きも、ミドル(中段廻し蹴り)も半端でないな…】そんな気持ちが頭をよぎる。

まともに、みぞおちや、レバー(肝臓)に当てさせない様には気を付けた。

何もかもが、凄いスピードと強打ではあった。(彼からも、必死な気持ちが伝わってきた) 

最初の技あり(残心の決めの前蹴り)があるにしても、自分と真っ向から打ち合う【リスク】を極力避けたいのだなという事には気付いた。

彼の攻撃は全てが、確かに凄い衝撃で【突きからの繋ぎで、上段廻し蹴りでも出されたら、倒されたりする事もあるかも知れないな】と感じる瞬間もあったが。 

ただ、同時に。

【耐えられるな】【打ち合えるな】と感じて確信してもいた。

そう思いながら、これでもかと更に気合いを発しながら、カパナーゼ選手の懐に飛び込んで行った。 

自分の心身にも【骨の髄】まで…長年の【闘争本能】が染み込んでいる。

いざ試合場に上がれば、心が折れる事も、怖じ気づく事も無い。 

完全な、ファイターとなれる。

それは長年、信じ続けてきた部分でもある。

ただ、ただ、ひたすら魂をぶつけようと、本当に一心不乱だったと思うし、本当に命懸けで、カパナーゼ選手に向かっていった。 

内から溢れる、言葉にするには本当に難しい【何か】を感じた。

何度も何度も溢れる、気合いを声に発して、自らの空手を、彼にぶつけた。(打ち合いになる場面もあったが、とことん戦いたいと感じてもいた)

最後の1秒間まで、自分なりに本当に必死に攻めた。

太鼓の音がして…2分間の試合が終了した。

太鼓の音が鳴ると同時に、カパナーゼ選手が右手を伸ばし、自分の身体に触れてきてくれたのが解った。 

【終わったよ】という様な気持ちが、彼から伝わってきた。

太鼓の音と共に【…あぁ…負けてしまったな…】審判に別けられる瞬間に、そんな気持ちになった試合であったが…彼が差し出してくれた手に、親しみを感じて、温かい気持ちになっていったのを鮮明に覚えている。

本戦判定敗退となる。(前蹴りの技ありを含む0-5)

正面に礼、主審に礼をして、彼と向き合い礼をした… 

次の瞬間…優しい笑顔を見せながら、彼が近寄ってきて、自分を抱き締めてくれた。  

その瞬間に、自分自身も心が穏やかになっていくのを感じ取れて、彼を抱き締め返して彼の気持ちに応えた。

【…あんな風に優しい顔をするんだな…】と感じた瞬間だった。 

命を懸けて必死にぶつかり、試合に負けて、舞台を降りようとする時には、会場の御客さんからの拍手が聞こえてきた。 

不思議な気分だった。 

【極限の緊張と恐怖】【命懸けで試合に挑めた事】

彼に対して、自らの【魂をぶつける事は出来た事】 

ただ、試合には負けてしまった事… 

色々な気持ちの中で複雑であり、悔しいのか…気分が良いのか、命の危険も感じていた対戦相手と戦い終えて、無事に舞台を降りられた気持ちから来る解放感からなのか。 

よく解らない心境になり、赤コートを後にした。 

効かされた技も無く、無傷でもあり、心情的には…まだまだ、ガチガチに、やり合いたかった気持ちもあった。

ただ…彼の放つ技の威力や衝撃は、彼と実際に、あの場で戦わないと感じられない、幸せだと思う。

【死んでも戦い続ける気持ちと、何が何でも絶対に勝つ】という気持ちで、ぶつからないと、カパナーゼ選手には、上段廻し蹴りか、何かの技で、簡単に倒されると思うし、簡単に骨を砕かれるか、腹を抉られて悶絶させられるかという事も感じられる。

生半可な気持ちでは、あの舞台には上がれないし、上がってはいけないと自分は考えていたい。

試合から12日を過ぎた今現在も、彼の左下突きを、何度も受けた右の前腕は、未だに痛む。

試合直後には前腕には、大きなミミズ腫れが出来ていて、右の脇の下の背筋辺りには、彼の拳の跡が赤く付いていた。(この突きも、凄い衝撃だったが、急所(肝臓や、肋骨)ではないな…そこは)と感じながら戦っていた。 

生きている事を実感する事が出来た。

人が聞いたら、大袈裟に思うかも知れないが、自分の中では極真空手とは、そういう物で有りたいと常に考えて来た。

言葉にするのは難しい限りでもあるが、そう感じていたいと思っている。

試合場や稽古場では素手の拳で、顔面や喉元を撃ち抜かれようが、骨を砕かれようが、自らは気にもしない。

痛がる様子を見せている空き時間が、相手に対しても失礼に思うし、その空き時間が本当に勿体無いから。

上段への蹴り技での、意識を断たれるノックアウト(気絶)なら良い。 

その状況なら、意識も既に無い訳で仕方がない。

意識があるうちは、ひたすら戦い続ける。

極真空手とは本来、そういう物では無いのか…と、自らは考えて来たし、本気でそう思っている。

…自分が、カパナーゼ選手に対して考えて来た事。

11年前の初対決の後、世界のトップ選手へと上り詰めていった彼は【極真空手最強の外国人選手】【ロシアのスナイパー】【ロシアのハリケーン】と称され、恐れられて来た。

世界のトップ選手の実力を保っている【30歳で、全盛期のカパナーゼ選手と40歳の今の自分】

今の自分の実力を保ちながら挑める、最後となるかも知れない…今回の第48回全日本大会で、世界トップ選手でもある30歳のカパナーゼ選手が全盛期の時期に…御互いに交わえる最後の大会となるかも知れない…


本当に、それを考えて過ごしてきた40日間となった。 

彼が、輝かしい極真の栄光を築き上げる間に自分自身は気付けば…40歳になっていた。 

11年前には…彼に、自分が勝利していただけに、今の彼に対して、とにかく失礼な試合をしたくは無い気持ちが一番強かった。 

今の御互いの年齢と、現在の選手としての地位を考えた時に、本当にそれを一番に考えた。 

【今の彼に伝えられる部分は何か?】と考えた時に。 

【命懸けで対峙する】事が、彼に対する礼儀だと、本気で考えた事。 

それしか、今の自分には彼に対する【術】が無かったから。

死に物狂いで【今の自分】と【魂をぶつける】事が、彼に対しての礼儀でもあった。

試合には負けてしまったけれど、彼とは極真空手を通じて、本当に命懸けで戦えた。

そこは自信を持って言える。 

彼との試合を終えて【また子供達へ、自信を持って空手を教えられる】と感じた部分は、それらの経緯と、自分の気持ちの部分を踏まえてではあった。

…試合後の舞台裏で。 

試合に負けてしまい、茫然自失でいた自分自身の気持ちに整理をつけながら立ちすくんでいると…

白コートから、地下のサブアリーナの控え場所へと引き上げてきた、カパナーゼ選手と、また遭遇した。

彼は自分に近寄ってきて、持っていたタオルと、ペットボトルを床に置き、また両手で【握手】をしてくれた。 

自らも恐縮ながら、誠心誠意の気持ちで彼に応じた。

『明日…あなたが、チャンピオンになって欲しい…頑張って下さい』という気持ちを込めて、片言の英語で彼に気持ちを伝えた。 

『イヤー…ドゥ… アイ・ドゥ!』(やるよ)

そんな言葉を返してくれた。 

彼の優しい繊細な性格も、直ぐに見抜けたが、彼は真剣な表情で応えてくれた。

2日目…大澤佳心選手のセコンドに付いた帰り際の選手花道に…次の3回戦を控えていた、カパナーゼ選手が仁王立ちしていた。 

セコンドから引き上げる際に、彼と目が合う。 

…カパナーゼ選手も目を合わせてくれて、アイコンタクトで会釈をしてくれた。

彼の集中力を乱したら、申し訳が無いなと感じながら…すれ違い様に軽く会釈をして、アイコンタクトを彼に返した。 

それらの出来事も、嬉しかった気持ちは勿論ある。 

本心から彼に、本当に優勝して貰いたいなと思っていた。

彼との試合だからこそ、あそこまでの気迫と気合いで戦えたのかなとも思う。

あれ以上の気持ちと試合は、もしかしたら、もう出来ないかも知れない。

現在30歳のカパナーゼ選手も、これから選手を続けるのであれば、30歳から先は、年々、キツくなるはずだし、今までに負ける事は無かった様な対戦相手や、勢いのある若手のロシア選手や、世界の若手選手達にも、負けたりという事も出て来るかも知れない。 

昨年の第11回全世界大会で…3日目の、4回戦で、その世界大会で準優勝をした、ジマ・ベルコジャ選手(フランス)に敗退してしまった【イゴール・ティトゥコフ】選手(ロシア)は、昨年の31歳の段階で【もう現役選手は引退だ】と、本人から自分が聞いている。 

ダルメン・サドブォカソフ選手も、昨年の世界大会で既に31歳ではあった。

強かった選手達も、長く続けると負ける事は必ず増えてくる。 

ただ、自分みたいに長く続けて来たからこそ感じられた、彼らとの【命懸けの戦い】から得た感情や想い出は、生涯…忘れる事の無い自分自身の【財産】となっている。 

これは本当に紛れもない事実だと思う。

長い間、世界大会の舞台には自分自身は、ことごとく立つ事は出来なかった。

そこに近付き、間際に迫れた事は何度かはあったと思う。

最終的に、そこには至らなかったが、世界のトップ選手達とは、ことごとく対戦する事が出来たと自負している。 

特にロシアのトップ選手達とは本当に、ことごとく対戦が出来たと思う。 

オレグ・ルクヤネンコ選手、フセイン・エリハノフ選手、タリエル・ニコラシビリ選手、ダルメン・サドブォカソフ選手、ニコライ・ダビドフ選手、アンドレイ・チルコフ選手、キリル・コチュネフ選手、イゴール・ティトゥコフ選手、ゴデルジ・カパナーゼ選手と命懸けで戦ってきた事…自らにとっての極真空手と自分自身の【今世】での財産になったと感じている。

今回の、カパナーゼ選手との試合や、自らの極真空手での想いや経験を、文章にして記したいと考えて、今回…自身のブログで、長年の選手生活で経験して来た事実を記しておきたいと思った。

極真空手への想い…ロシアの【ゴデルジ・カパナーゼ】選手の凄さを…ブログに記して、人に知って貰いたいと…彼との試合後に、ずっと考えていた。 

その想いは殆ど…綴れたかなと思います。