■永吉美優選手【日本代表】2016全世界女子ウエイト制大会(中量級−65キロ級)において、【日本人女子史上初】となる現役高校生での入賞を果たす!!

   
    
   
■2016,4月16・17日(土・日)東京千駄ヶ谷の東京体育館で、2016国際親善空手道選手権大会が開催されました。 

2日目の最終日に同時開催された2016一般女子全世界ウエイト制大会に、城西世田谷東支部・東大和道場の、永吉美優さんが【日本代表選手】として出場しました。 

極真会館の高校生女子選手が、一般選手権での全世界大会での入賞は【日本人初】の快挙となります。  

■2016全世界女子ウエイト制空手道選手権大会 中量級(-65kg)《試合結果》

優勝/アナスタシア・クリプノワ (ロシア)

1st Place/Anastasia Khripunova (RUSSIA)

準優勝/田中千尋 (北大阪支部)

2nd Place/Chihiro Tanaka (JAPAN)

3位/イウリア・グリゴレワ (ロシア)

3rd Place/Iuliia Grigoreva (RUSSIA)

4位/永吉美優 (城西世田谷東支部)

4rd Place/Miyuu Nagayoshi (JAPAN)


永吉選手は昨年2015年は、国際青少年大会・高校生女子ワールドユース大会で【優勝2連覇(4月・11月)】を成し遂げています。

過去の国際親善青少年大会では、中学生での無敗の【優勝3連覇】を含むと、高校生までに通算【国際大会5連覇】を達成しています。

昨年2015ワールドユース高校生女子のカテゴリーでは、既に高校生女子選手の中では、他を寄せ付けない圧倒的な強さで2度目の優勝を飾り、2016年4月17日(日)に行われた一般女子の【全世界女子ウエイト制空手道選手権大会】への出場権を獲得。

今年現役の高校3年生でありながら、一般女子の全世界大会へ【日本代表選手】の一人としてのエントリーとなりました。

迎えた、初の一般女子の全世界大会。 

初戦となる準々決勝戦では、ヨーロッパ選手権大会・中量級で準優勝等、数々の入賞経験者でもある、ウクライナの強豪、マリア・ビラ選手との対戦。 

強烈な突きの連打を主体に、圧力を掛けてくる対戦相手に、壮絶な消耗戦となる。(本戦0-1マリア・ビラ選手がリード) 

しかし、永吉選手は、昨年の一般女子の全日本大会【無差別級】第3位の実力者であり、日本女子期待の若手のホープ。 

進化し続ける、粘り強い組手と強靭な心身、豊富なスタミナと運動量、躍動感に溢れ、その爆発力とパワーで、ウクライナの強豪を完璧に封じ込めてみせた。(延長戦5-0優勢勝ち)

待ち望まれた準決勝戦は、世界大会では無差別を含めて通算、7度の優勝経験を誇る【ロシアの女王】アナスタシア・クリプノワ選手との対決。

序盤から、激しい打ち合いと、壮絶な死闘が繰り広げられる。

全世界大会、ロシアの【絶対王者】に対して臆する事なく、常に先手先手で、果敢に勝負を挑みながら本気で、王者を倒しに掛かる永吉選手。 

右の強烈な中段廻し蹴り、左の内股下段廻しから、右の前外の下段廻し蹴りへと連打を繋ぐ。 

時おり、得意の上段前蹴り、左の上段廻し蹴りを放ち、突き技と、左右の膝蹴りの連打を放ちながら前に出ようとする永吉選手。 

対する世界大会王者、ロシアの女王、アナスタシア・クリプノワ選手の、唸りをあげる様な強烈な下突き、左右のカギ突きを、上体に浴びながらも、反撃に転じ、常に主導権を握ろうとする永吉選手。 

クリプノワ選手が顔面蒼白で、焦りの表情を浮かべる。 

目の前にいる、若き高校生の日本選手に、明らかに困惑していた。

ラスト30秒、一気に畳み掛け、勝負を決めにいく永吉選手。

左右のステップで揺さぶりながら、下段廻し蹴り、膝蹴り、突きの連打を放ち、前に出続けながら、クリプノワ選手を追い詰める永吉選手…

その凄まじいラッシュと、左右に動くスピードに、防戦一方に立たされる、クリプノワ選手。

強烈な突き技を繰り出し続けるも、激しいスピードで左右へと動きながら、猛攻撃を仕掛ける永吉選手を捕まえられずに本戦3分間が終了する… 

【勝った…】

誰もが感じる程の、素晴らしい試合内容。

判定…永吉選手の白い旗が、副審から2本挙がる。

【3本挙がる、世界王者に勝てる…】

誰もがそう感じた瞬間、主審の旗が【引き分け】へ。(5人の審判のうち、どちらかに旗が3本以上挙がると勝利となる)

2分間の延長戦へと、突入する。 

永吉選手は俄然、引き下がらず、新たに気合いを入れて王者に対峙する。 

かろうじて息を吹き替えした王者クリプノワ選手が、強烈な突き技と、下段廻し蹴りを主体に永吉選手へと詰め寄って来る。

一進一退の攻防が続く。 

必死に勝負を掴みに行った者と、煽られ続けるも必死にそれを、跳ね返そうとする両選手の気持ちが交差する。

しかし、ここは【世界大会7度優勝の絶対王者】の意地が火を吹く。 

意地と気迫のパワーで詰め寄り、強烈な突き技の連打で前に出てくるクリプノワ選手。 

対する永吉選手も本戦同様に、主導権を握りにいく組手で、強烈な右の中段廻し蹴り、膝蹴りと左右のステップで応戦する。 

延長戦が終了… 

今度は、クリプノワ選手の赤い旗が2本挙がる… (他の2名の副審は引き分ける)

…主審が、3本目の旗を、クリプノワ選手へと挙げる… 

延長戦0-3判定敗退… 

【絶対的な世界王者を、あんなに追い詰めたのに…】

誰もが、それを感じた本戦での試合内容でもあった。 

勝負の世界の厳しさと、クリプノワ選手の過去の偉業を含める中、日本の若きエースの永吉選手から、劣勢に立たされた王者は、本戦から延長戦では、更に息を吹き替えし、その執念で、勝利を引き寄せに来る意地とプライド、歴戦の絶対王者の強さがそこにあった。【今大会では、永吉選手を破った、クリプノワ選手が、続く決勝戦では本戦5−0優勢勝ちで、世界大会では8度目の優勝を飾る事となった】

【日本女子の若きエース】は、全世界大会の準決勝戦で涙を呑む。

残される第3位決定戦へと挑む。

昨年(4月)2015全世界女子ウエイト制大会・中量級第4位の、ロシアの強豪でもあるパワーファイターの、イウリア・グリゴレワ選手との対戦となった。 

全世界選手権大会【絶対王者】アナスタシア・クリプノワ選手(ロシア)との死闘を繰り広げた永吉選手。(準決勝戦)

準々決勝戦、準決勝戦と【倒すか倒されるか】の壮絶な戦いを経て、ダメージを負う、疲労困憊の中、全世界女子【中量級】第3位決定戦へと挑む事となる…

…世界トップ選手達とも、互角以上の実力と、凄まじいまでの、その強さを世界へと知らしめた、【日本女子期待の若きエース】永吉美優選手。

日本人女子選手では、史上初となる【現役の高校生】として、一般選手権女子世界大会での、上位入賞を果たす事となりました。

今後は、極真女子の【全日本の頂点】を目指す事となるか。

 

【最強の女子高校生】と呼び名の掛かる、永吉美優選手の、今後の飛躍と、その戦いに高い注目が集まります。

一般女子全世界ウエイト制大会での第4位入賞、おめでとうございます。



《写真=準決勝戦,永吉美優選手(日本) VS アナスタシア・クリプノワ選手(ロシア) 》



■2016一般女子・全世界ウエイト制空手道選手権大会【中量級-65kg】 


第4位 

永吉美優【城西世田谷東支部・東大和道場】