■一般選手権大会・中量級(-80キロ級)優勝
多田将太朗【城西世田谷東支部・東大和】
《小学2年生から、年に2回の関東大会(夏季・秋季)へと毎年、出場し続けてきた多田将太朗選手。
関東大会へは、通算15回程の出場回数がある中で、少年部時代から高校生までの間に、3度の【第3位】入賞経験があるもの関東大会でのタイトルは長年、掴めずにいた。
中学生の頃には…極真空手と黒帯取得にも見切りを付けようと諦めかけた時期もあり、怪我をキッカケに稽古回数が減り、道場と空手から足が遠退きかけた時期もあった。
そんな中、同期の仲間達も次々に空手を辞めていく中で…【もう少しだけ空手を続けてみよう】と、諦めずにコツコツと道場に通いながら稽古を積み重ねていく。
幼い頃からセンスはあった様だが、身体が小さかった為、組手試合では接戦になると、…どうしても体格差のある相手に力負けしてしまう事が多かったという彼が、身体も大きく成長していくうちに、徐々に強くなり始めて、それまでの長年の経験が生かされて、徐々に強さを増して結果を残す様になる。
高校生時に挑んだ【高校生ワールドユースエリート大会】では、ベスト4を目前とした準々決勝戦の延長戦で…勝利を目前に…ラスト数秒間での対戦相手からの上段廻し蹴りを浴びて、無念の一本敗退…(この時、多田将太朗選手が戦う隣のコートでは、永吉美優選手が【中学生女子 国際大会3連覇】を達成した瞬間でもあった。
高校生ワールドユースエリート大会での入賞圏内にある実力を示した後の、秋に行われた城西カップでは黒帯の当時の【高校生・全関東大会王者】を決勝戦で(大接戦の延長戦の末に) 見事に破り優勝した。
その後も全関東大会では第3位等、実力を示しながら実績を積み重ねていくようになる。
そして高校2年生の頃、11年の空手歴を経て、遂に念願の【黒帯取得】にも成功した。
昇段審査会での体力審査では見事に(城西世田谷東支部)での過去最高得点を叩き出した。
…昇段審査を無事に合格して黒帯を取得して大学へ進学後には、本格的に一般選手権大会を目標に稽古に打ち込んできたのが2016年の一年間。
日に日に実力を積み重ねていき、初の一般選手権への挑戦となった(2016静岡県大会・浜名湖杯)での初戦では優勝候補の強豪選手を相手に(本戦5-0)で圧勝して、決勝戦まで勝ち進みながら見事に準優勝をした。
この大会で【2016第48回全日本大会】の出場権利も獲得。
8月に無差別で行われた(第24回全関東大会)では、ベスト8へと進出。
9月の(第14回城西カップ)を挟み、迎えた11月の【第48回全日本空手道選手権大会(一般無差別)】…初日の2回戦で大きな山となった、2014ヨーロッパウエイト制大会(中量級)王者でもある、フランス王者の【アントニオ・トゥセウ選手】と対戦する事となる。
…そして【2016オールアメリカン大会 無差別級 第3位】の実績保持者でもある、アントニオ・トゥセウ選手(フランス)から試合終了間際ラスト1秒で…起死回生の、左上段廻し蹴りによる技ありを奪い、見事な本戦勝利で難関を突破してみせた。
【大器の片鱗】を感じさせる素晴らしい試合内容での勝利により、ワールドクラスの強豪外国人選手から大金星を挙げた。
第48回全日本大会の2日目へと進出した多田選手は、2日目の初戦となる全日本大会3回戦では【全日本ウエイト制大会2階級王者】の実績があるベテランの中村昌永選手(兵庫・大阪南支部)に善戦しながら、惜しくも敗退はするもの、無差別の全日本大会へ初出場にして【ベスト32進出】の試合結果となった。
全日本大会が終わり、一ヶ月後に迎えた【2016秋季関東大会】一般選手権・中量級(-80キロ)にエントリーした多田選手は、今大会では【優勝】のみを、本気の目標に掲げて稽古を積み重ねて今大会へと挑んだ。
この半年間の実践の試合で学んだ経験を日々の稽古に取り入れて、試合当日への体調管理や、疲労の調整への細やかさにも配慮を心掛けた。
そして秋季関東大会での試合結果は…ダントツの優勝となった。
スピードとパワーの増した重く鋭い突き技と速い回転力、強力な下段廻し蹴り、カウンターを狙う前蹴り、上段の蹴り技のスピードと精度も増していた。
抜群のステップワークと試合の駆引きも、試合の中で変化をさせていた。
初戦は強烈な下段廻し蹴りの技ありと、蹴り技からの緩急を付けた下突きの(クイック)で相手を倒して、鮮やかな合わせ一本勝ちを納める。
続く準決勝戦も激しい突き技のラッシュでボディを効かせて畳み掛けると、危なげ無く(本戦5-0優勢勝ち)
…迎えた決勝戦は関西若手の強豪選手を相手に、勝利に徹する磐石の組手で(本戦3-1優勢勝ち)により、一般選手権大会での【初優勝】を飾ると共に、長きに渡り、諦めずに挑み続けて来た関東大会での【初優勝】という、過去最高の試合実績を残す事にも成功した。
日々順調に強さを増し続けている若手の有望株として、多田将太朗選手【城西世田谷東支部・東大和】の2017年での更なる活躍が期待される。》
■一般新人戦(+70キロ級)
優勝
細川大吾【城西世田谷東支部・東大和】
《2015年~2016年までの、今大会での優勝を含めて【5大会無敗】記録を更新中の、有望な若手でもある細川大吾選手【城西世田谷東支部・東大和】
2016年では4大会目の出場となった【2016秋季関東極真空手道選手権大会】では(一般新人戦の部)に、エントリーした結果…見事に優勝を成し遂げた。
一般新人戦の部では、8月の全関東大会での(一般新人戦)優勝を含めて【関東大会 一般新人戦2連覇】達成となる。
多田将太朗選手と、学年と年齢が一つ違いの今年19歳になる細川選手は、学業に励みながらも、日々の空手の稽古に明け暮れている。
先輩の多田将太朗選手とも稽古では、日頃から切磋琢磨し合う仲でもある。
順調に段階を経て急成長を続けている細川選手は、今大会で【新人戦】を卒業すると同時に、2017年からは【一般選手権大会】へ移行して、ステップアップを図ると共に、新たな挑戦を始める事となる。
【最後の一般新人戦】と決めて挑んだ今大会では、3試合を磐石の強さで勝利して、見事に連覇を成し遂げた。
突き技からの強力な下段廻し蹴りを中心とした安定感抜群の組手スタイル。
中段廻し蹴り、前蹴り、胴廻し回転蹴り、上段の蹴り技も多彩に使いこなす事が出来る。
そのポテンシャルの高さには、目を見張る物があり、今現在でも既に、一般選手権で戦える実力を備えて来てもいた。
コツコツと努力を積み重ねられるタイプで、今後も更なる飛躍と活躍に期待が持てる有望な若手選手でもある。》
多田将太朗選手、細川大吾選手、2016秋季関東極真空手道選手権大会 各カテゴリーでのダブル優勝おめでとうございます!!
2016/12/4 茨城県武道館 秋季関東極真空手道選手権大会