〈土曜日少年部最初のクラス〉
久しぶりに稽古に来てくれた生徒達が何人もいた。
基本稽古からしっかりと。
後半はミット稽古まで。
全員頑張った。
大山総裁や極真空手と道場訓の話をした。
〈以下、土曜日少年部2クラス目〉
蒼次朗君、めっちゃ頑張っていたな。
彼は何をやらせても凄く真面目だし、とにかく全力投球。
7月31日の型試合に出たいとの事。
黄色帯以上の高学年達や中高生達が激しい追い込みで稽古を積み重ねていた。
【学校の勉強が出来な過ぎる自分自身を嫌いだ】と話していた子供達もいたけど。
【本当の頭の良さ】に関してを皆と話しながら。
【学校の勉強は皆は勿論しっかりとやるべきし、やらなければいけないけど、本当の頭の良さって、勉強が出来る出来ない、テストの点数が良い悪いではないんだよ】という話をした。
【これだけ厳しい空手の稽古を何年も積み重ねていられる皆は頭は良いはずだよ、先ずはその事に自信を持てば良い訳だし、道場に来ている子供達で、頭が悪い子は一人もいないよ】という話を彼らに。
【心身を鍛えて空手の稽古で汗を流していたら自然に頭も良くなるよ、ただ、将来、皆がどんな自分になりたいのか、何をして生きていきたいのか、何をやりたいのかという事は、今から常にイメージしながら考えていくのが良い】と伝えた。
皆、真剣に聞いてくれていた。
彼らの日々の生活や勉強の話を聞くと、中高生達が学校のテスト勉強をしっかりとやっている事や、その中で日々をきちんと過ごして、また道場に稽古に来ている訳だし、本当に立派だなと感じる。
俺自身は、中学一年生の時に中間テストという物を、後にも先にも一度だけ経験した事はあったけど、テスト勉強は当然一秒もしていないし、当日のテスト用紙は白紙か、ふざけた答えばかりを記入して提出した記憶が鮮明にあり、それ以来、学校のテストを受けた記憶はない。
ただ、後々に本気で打ち込む事となる極真空手だけは、実際に命をかけて継続してきた事だけには、それなりの自信はある。
才能も無く、一流の選手には勿論なれなかったが、空手を継続して積み重ねてきた事に後悔はなく、むしろ物凄く幸せな人生だと感じている。
生きてきた中で、多くの失敗を経験してきただけに、稽古を通じて自分自身を律する事や、本当の自分と向き合える事が、武道や格闘技でもある極真空手の素晴らしい部分だなと感じる。
〈土曜日一般部選手稽古〉
金久保、多田君、神代さんで稽古した。
シャドー後は、組手稽古は100分間を行った。
体に熱がこもるのを感じながら。
ひたすら大量の汗を流した。
ずぶ濡れのTシャツは5枚は取り替えた。
極限までやれたと思う。
皆、フラフラになるまでやった。
神代さん、本当に凄いなと感じながら。
週末の土曜日にも選手稽古に来て、ひたすら心身鍛錬の為にと、遮二無二稽古に没頭していた。
心身を鍛えていて、損をする事は本当に何一つ無いと思う。
まだまだ若い盛りの多田君は、実戦の組手試合に出ていた頃よりも、今現在の方が明らかにスキルが増しているのが分かるし、上手さというか組手の強さだけで言えば、現在も日々、自然と伸びていると感じる。
選手として組手試合に出ていた頃の稽古量や、試合に勝つ為だけの研究を、仮に今も継続していたのなら、本来なら今頃、凄い選手になれていたのではないかとも思う。
自分自身も稽古は本当にキツい。
体に鞭を打ち、心を鍛え続ける事が簡単な事でないという事は、それをやっている者や続けている者にしか、実際に分からない部分もあると思う。
ただ、それを終えた後の充実感は計り知れない物でもあるから、結局は病み付きになるんだと思う。
◯◯◯◯行って、何度も露天風呂と水風呂に入った。
至福だった。
まさに。