〈以下、木曜日少年部クラス〉
時間になると先輩達を中心に、自然と列を整えて正座をしているのが当たり前になっている。
100分間を全力で稽古を積み重ねた子供達。
皆、凄かった。
先日の全関東大会での【高校生女子−50キロ級の部】で、準優勝へと辿り着いた大舘杏紀さん。(現在、高校一年生)
高校生女子のカテゴリーは全て、1年生〜3年生までの混合カテゴリーになる。
彼女は今回、年上の茶色帯、黒帯の選手達を次々に破り決勝戦へと進出した。
【杏紀の稽古量は、トーナメントに並ぶ選手達の中でも誰にも負けてないし、むしろ誰よりも稽古をしている…リーチの長さや肉体的な打たれ強さ、スタミナ、他全てを考えても既に優勝を狙える実力が十分にあるから、やるからには優勝を目指してごらん】と、大会前には本人へと何度も話をしていた。
初戦は、得意とする左上段廻し蹴りによる、強烈な一本勝ち。
続く準々決勝戦も、黒帯選手を相手に激しい打ち合いとなるが、延長戦では前に出ながらきっちりと攻め切り勝利を納めて決勝戦へと駒を進めた。
彼女は中学生の時には組手試合には出ておらず、少年部時代の支部内交流試合を数回のみの経験しかなかった。
ただ、この2年間の稽古量と積み重ねた努力が尋常ではなかった。
2年間の間に心身共にそれまでとは、まさに別人へと成長していた。
昨年は支部内交流試合の初優勝と、2022神奈川県大会優勝を経験して、初の国際大会ではベスト8に進出し、今年は2023全関東大会準優勝へと辿り着いた。
4月に行われる2023国際大会では、優勝を狙える実力へと近付いていると思う。
年頃の女子生徒ながら、遊びよりも常に稽古を優先していて、道場に来ては夕方から夜遅くまで稽古をするのも当たり前の日々。(多い日には週に7日間を稽古に来ていたり、一日に4クラスの稽古参加も沢山ある)
強くなる事への欲求が人一倍に強い。
絶対的な稽古量と空手に対する情熱、日々の努力の積み重ねにより、持っている才能を更に開花させつつある。
彼女の後輩達には、似た様な女子達が既に何人か控えている。
そういった意味でも、大舘杏紀さんの存在感と後輩達への影響力の大きさを感じる。
とにかく全員、めっちゃ明るい。
〈木曜日一般部クラス〉
丹羽さんのみが稽古に参加。
忙しい仕事の合間に道場に来て、しっかりと稽古に取り組んでいた丹羽さん。
必ず意味のある物へと繋がっていけるはず。