生徒達。

130626_195601.jpg 130626_212505.jpg

夜の2クラス目も最初のクラスに続き、多田将太朗君が頑張りました。

後から来たのは荒木竜太郎君。

彼らには長年、少年部時代からの付き合いがあり 共に厳しい稽古を乗り越えてきたからこその信頼関係があります。

二人には今日も色々話をしました。

自分の生徒達だからこそ 包み隠さず自分の考えや 皆がどうあるべきかを話したりします。

ただ 優しいだけではいけない時もあります。

自分は生徒達には言わなければいけない瞬間は特に厳しいです。

彼らの年代の頃の感情は手に取るように理解出来ます。

彼らはとにかく素直です。

力と自信を付け出した時、大人に対して自分は今の彼らのような素直さは持っていなかったかも知れないなと良く思います。

しかし強くなりたいと思う、純粋さだけは彼らと変わらない部分があり、強さに対してはもっと飢えていたと思います。

絶対に生徒達を変えます。

自分自身も自分なりに厳しい世界で生きてきたという気持ちもあります。

家族や色々な人の手助けはありましたが 中学2年生の時に親元を離れて生活をして毎日体を鍛えながら、朝から晩まで肉体労働の仕事をしながら働いていました。

時には一人で物思いにふける時期もあったかと思いますが寂しいとか、辛いとかは考えた事はありません。

目指す目標が見つかり、空手があったからこそ 今の自分があります。

今の自分にしか彼らに伝えられない事もあります。

自分の生徒達の空手のセンスや、素直な気持ちをみていると 興奮で鳥肌が立ち、震えがきます。

若い時期は、彼らの気持ちが納得するような人間力があり、それなりの説得力がないと心の芯までは気持ちが伝わりません。

自分自身もそうでした。

子供ながらに この人は本気か?信じていいのか? 本物か偽物か? を自分も無意識に察知していました。

今日、二人をみていて 色々思い出しました。

彼らのセンスを観ていると本当に頼もしくなり また心強くなります。

多田将太朗君はウエイトトレーニングに取り組んでいますが 高校生国際大会では、ベスト4を賭けた戦いで勝利を目前にして試合終了間際に散りましたが、毎日彼は日に日に強くなっています。

荒木竜太郎君は現在は大学生ですが年末は、初の一般選手権を目指して稽古をしています。

彼は天才肌な生徒です。

その組手には、大きな相手も一瞬で沈めてしまう 切れ味抜群な上段廻し蹴りを兼ね備えています。

俺も毎日毎日 色々な部分で変化をして彼らに色々伝えていかないと ならないなと思いました。

東大和道場は若手がこれから育ち、更に強くなります。

いずれ若手の生徒達にバトンタッチする時が来るまで自分も稽古も現役選手も精一杯やりたいです。