今の極真空手が何で凄いのか。
幼少期から続けている子供達が、さんざん、実戦で試合経験を積み重ねてきて一生懸命ひたすら続けた者には高校生になる頃には とてつもないレベルへと到達します。
それが今の極真空手の試合での現状であり、またそんな時代です。
ムエタイ(キックボクシング)がタイの国技であり、何故、タイのキックボクサーが強いのか?
それは彼らは幼少期から、それこそ3歳4歳からキックボクシングに携わり、厳しい特訓を積み重ねて勝負の世界を経験しているからに他ならないと自分も思います。
極真空手もそんな時代にきています。
自分が長年 試合に出続けて感じてきたのは、この5年間辺りでも、極真空手の技術レベルは例えようのない域まで到達してきているという事。
全体の試合レベルを観察しても年々 凄まじい選手達の技術レベルの試合への変貌と、何となく全日本大会に出場してくる選手達が殆どいなくなった事を感じています。
自分自身、若きチャンピオン達や、世界の強豪選手と手合わせをしてきて感じるのは極真空手は常に進化を繰り返しているという事。
自分自身は体力的な衰えはなく、怪我や不自由は時にあるもの、むしろ昔より技術や経験に関しては進化をしている実感があります。
元々、器用ではありません。
負けん気の強さと少しだけの努力で 今までの経験を積み重ねてきたに過ぎないです。
鍛えた心身を武器に試合場で戦える事は本当に幸せな事だと感じています。
「喧嘩に強くなりたかったから」「誰にも負けたくなかった」
いじめられっこではなかったですが、自分の青春はこの気持ちのみで極真空手を習い、そこで色々 感じながら勉強をしてきました。
一つの事をずっと続ける事。
簡単なようで なかなか難しかったりします。
自分は決して諦めないと決めています。
出来る事がある限り、一日一日を精一杯やりたいなと。
子供達に勝負の尊さや極真空手の素晴らしさを伝えていく事。
自分が試合に出て 生徒達が色々感じて、彼らが何かにそれを生かせるなら嬉しいなと思います。
勝負に関しては結果が全ての世界です。
たらればはない。
言い訳はいくらでも出来ます。
物事の真意をよく考えて誤魔化さずに理解と分析を繰り返す事。
勝負の世界で自分が感じてきた事の一つです。
自分の生徒達で言えば、神がかり的な強さと、大きな可能性を兼ね備えている生徒がいます。
その生徒は自身があるべきポジションを、若いながらによく理解している様子があります。
今の子供達の誰しもが、そうなれる可能性が実際にあります。
空手を好きでいる事と諦めない事、ひたすら前向きに続ける事。
この部分でなないでしょうか。
身近に様々な適材適所がある時代なので、長い目で、それを空手の稽古を通じて知って貰えればと思います。
また競技選手だけが極真空手ではありません。
色々な部分で強さを追求出来る。
四十代、五十代から空手を始めても、その価値を見出だせて目標を持てる。
それが今の極真空手ではないでしょうか。