月曜日夕方、疲労が溜まっていて全身に張りがありました。
夜は走り込みに行かないといけない衝動にかられ 、慌ててシャワーを浴びて、大量の食事をしてストレッチを念入りに済ませました。
食べたら、また眠くなりなかなか腰が上がらず ぼけっとしていました。
休みだと時間を持て余してしまいます。
稽古を休んで、お酒でも飲んだり、テレビを視ながら稽古をサボれば、後で後悔すると思いながら20年近く、それを繰り返して来ました。(稽古前にはテレビを付けないようにしています)
稽古前には余計な情報を入れないようにする事を昔から努めています。
テレビの情報を走り込みながら色々考えてしまうと、余計にしんどかったりします。
ダッシュを含めて90分間を走り込みました。
締めは30秒間の全力ダッシュを10本。(土曜日の疲れがある為、7本目辺りから腿裏が悲鳴をあげ出す) (肉離れをしない事に気を付けて合間に常にストレッチ)
調子が良い時は、最後まで確実に走り抜けられて、あっという間に終わります。
今日は、最後の数十メートルが厳しくペースが伸びない。(キツい時なりに、疲労がある時なりに、全力で追い込む)
「キツい処までは誰でもいけるし出来る、そこからが本当の稽古だろう…」(一本走る度に自分に言い聞かせる)
稽古はキツい場面までは誰でもこれます。
大事なのは、そこからいかに自分でテーマを持ちながら考えて稽古をする事や、そこから更に厳しく追い込む事が大事だと、今は年齢を重ねる度に常々、考えています。
全ての稽古に意味を持たせる事。
若い時期には、今ほど色々な稽古を一つ一つ大事に考えてはいませんでした。
また 若い時期はただ、ガムシャラに行いながらもそれでも良い時期もあります。
いつも走り込んでいる場所は20年近く、ひたすら走り込んできた場所です。(今日の走り込み後は自宅でウエイトトレーニングと補強を1時間程みっちり行う)
線路沿いガード下の路面をひたすら 走り込んで、ダッシュを繰り返して来ました。
「強くなる事」「苦しい局面で弱い自分に負けない事」「諦めない気持ち」「絶対に負けるか、死んでも負けるか」
それをひたすら考えながら、手足が契れるくらいやらなくては…という気持ちと勢いでダッシュを繰り返して来ました。(短距離走や長距離走は、昔から、ズバ抜けては速くもなく、さほど遅くもないかと思います)
キツくてペースが落ちたり、伸びなかったり、漠然と行ってしまう事も沢山ありましたが、あそこでの走り込みは長年のスタミナを支えてきた稽古の一つかと思います。
十代後半や、二十代前半は、これでもかと動く事が出来て毎週強くなっている実感が確実にありました。(周囲と比べて、なんで自分はこんなにスタミナがあるのだろう…と自惚れた時期もあります)
先週土曜日の稽古後に、馬場さん、神代さんに『こんなキツい稽古を何をモチベーションに続けているんですか?』と訪ねました。
二人とも『7月の関東大会に出る為です』と答えてくれました。
家庭もあり、40代、50代の方々が、自分と長時間の組手で手合わせをしたり、厳しい稽古を連日続けていられるモチベーションを聞きたくなりました。
組手で散々 悶絶をしたり、毎週足を引き摺って帰る壮年部の皆さんの空手に対する気持ちが凄いなと自分は思います。
十代、二十代で選手を目指す若い生徒達は、そんな事は当たり前にやらないといけないですから、逆に現在、頑張っている壮年部の皆さんの心を、見習わせてあげたいなと常に思います。
自分が思う事や皆さんに話した事は、『試合に向けて行う稽古もモチベーションを保つ上では勿論、大切な事ですね、自分の考えている事は、仮に試合が無くても厳しい稽古を、一年中行う事で、普段の仕事や生きる上での自分自身の自信に繋がれば尚更良いですね』
というようなニュアンスで話をさせて頂きました。
自分にとって空手の稽古や、身体を鍛える事も、ストレッチも、睡眠も、食事も全てが、現在では確実に仕事として考えられています。
何て幸せな事かと思いますし、大事にしないといけないなと常に考えています。
自分は心が弱いので、24時間を自分自身と自問自答しています。
寝ても覚めても「自分を変えたい」「これからどう生きるのか」「どうあるべきか」「おかしな部分をどう変えていくのか…」「絶対にこれだけは忘れたらいけない」という気持ちを常に考えています。
自問自答や猛省、後悔は日常茶飯事です。
自分にとっての稽古とは男として熱くいられる為の物であり、習慣であり、生きる為のモチベーションなんです。
空手の試合では、世界の強豪選手達で190センチ、2メートルを超える外国人選手達とも戦いました。
日本人の185センチ、190センチを超える選手達とも沢山戦いましたし、そこには勝利も負けも沢山ありました。
…あと5センチだけ、自分の身長が高ければ、選手として何か変わったのかな…?と思う事も実際にはあります。
しかし、小さい自分の身体で、大きな相手と戦う事や、100キロ、それこそ150キロを超える人間を、体重83キロの自分が打ち負かす事、どんな状況でも強くありたい…強くなる事をずっと考え続けて今に至ります。
身長に関しては今は さほど気にしてはいませんが 、十代の時期はもっと、5ミリでも1センチでも伸びたかった。
そこには女性にモテたいなと考えている自分も当然ありましたが実現せず。(笑)
格闘技に関しては大きければ大きい程に有利であり、またそれも確実な武器になるんです。
ですが、与えられた自らの肉体や心をいかに強くするのか。
それをテーマにしてきました。
空手では死んでも良いと本気で考えて来ましたし、それなりに覚悟をしないと続けられない状況もありました。
勿論、実際に死んでしまうのは嫌ですし、本末転倒ではありますが、選手としてもまだまだ足りなかったのだと思いますが、それくらいの気持ちで良いと考えて空手を続けて来ました。
過去に苦しい事はそれなりにありましたが、空手が支えてきてくれた部分は確実にあります。
以前、東大和へ出稽古に来てくれた少年部のお母さんが『東大和の少年部達の稽古に驚かされました…あれ以上の凄い事が、今後の子供達にはあるのでしょうか…』
と、おっしゃって頂いた事がありました。
自分は子供達の一人一人が大好きですし、全員を確実に変えてあげたい、と常に変えています。
少年部の生徒達には東大和での稽古を自信に変えて貰いたい、それが自分が生徒達に空手を指導する上でのテーマなんです。(試合場での彼らの勇ましい姿の中へは、そんな自分の思いを注入させたいと常々考えています)
中学や高校に入るにあたり、受験であったり、忙しくて空手を辞めないといけない場合も時にはあります。
ですが、幼少期から厳しい稽古で培った彼らには全ての出来事に挑む心や、意気込みが既に備わっています。
「だから それを次に生かせば良い」自分はそう感じながら、やむを得ずに退会する生徒達を送り出しています。
空手の試合に挑むにあたり、今の東大和の少年部達には「日常の道場での稽古を、自信と誇りに感じて、それを試合場で存分に出して欲しい」
それを思いながら指導をしています。
彼らを前向きに変えるのは自分の仕事です。
御給料を頂き、好きな事を仕事にしている上でも それが当たり前ですし、またそれが自分のモチベーションでもあります。
仕事をする上で、指導をする上で、「今日はこれで良かったのかな…もっと気持ちを注げなかっただろうか?」と振り替える毎日です。
自分自身が出来ないような、また行っていないような稽古を子供達にはやらせられないですし、自分は彼らに行わせている稽古を今でも当たり前にやります。
そうでないと、自信を持って子供達には指導は出来ないです。
男は熱くて激しくて良いな、と自分は考えています。
未熟ですが、男としての生きる上での自信を積み重ねて、また新たに勉強もする事。
弱い自分を変えていく事。
それが理想であり、自分の思想の一つでもあります。
一日を充実して過ごした夜は熱すぎて、翌日 ぐったりくる事ばかり…笑。
深夜3時を回りましたが読書をします。