土曜日の一般選手稽古では毎週 厳しい稽古を一緒についてきて来てくれる一般部の皆さん、有難うございます。
馬場さんは埼玉県の越谷から東大和道場に通って下さっています。
10年間を極真空手の経験があり東大和に来てくれた時点でも既に強さはありました。
組手では安定感抜群で、壮年部の中でも秀でた技術の持ち主です。
今の東大和道場には山田先生、馬場さん、神代さん、湊さん等の強い壮年部達が揃っています。
三茶の加藤先生や橋本先輩とも長年手合わせをさせて頂いていますが 今の東大和の壮年部の皆さんも毎週それが当たり前です。
自分自身はたいして強くはありませんが 一般の現役の全日本選手です。
今の東大和の壮年部は自分と一度の稽古で2時間の組手を延々と繰り返します。
倒されたり悶絶を経験しながらも 全員嫌がる様子はありません。
自分が空手の稽古で考えているのは 選手稽古に来たら「社会人だ」「仕事で疲れている」それは理由にならないという事。
【道場に稽古に来たなら仕事をしていようが条件は皆一緒】
自分が空手を教わった師範にはそんな事を教えて頂きました。
上級者の選手稽古に限りではありますが、組手で潰されても怪我をしても本当に強くなりたい人間はやはり続けると自分は思います。
自分自身は極真空手史上最強と言われた師範に、厳しい組手を散々 体感させて頂きながら極真空手を続けました。
本当に厳しい方ではありましたが今でも本当に尊敬しています。
大人の選手稽古に関しては「痛くない」「ぬくぬくして稽古を続けていたい」というような稽古は自分は好きではありません。
レベルの違いはあったり 個人差はあるので加減等は必要な場合は当然ありますが、大人の稽古や試合には痛みや厳しさを知らなければ極真空手の意味がないのではないかと自分は考えています。
顔面を叩かれてアピールしたり、時にそんな様子の選手もいますが、痛いからと相手を反則だと責める態度を示したりは自分はしません。
稽古ではまさにそれは究極の時間の無駄と自分は考えています。
数十秒を顔面を叩かれたとアピールをしたり倒れたりしている暇があるのなら相手とひたすら戦えばいんです。
痛がる暇があるのなら叩いて蹴る稽古をしたらいんです。
今の東大和の壮年部の皆さんはそういう強さや 清々しさを理解出来る人が集まっています。
自分の空手を今の自分のレベルまでは全て伝えていけたらと考えています。
若手の中では特に多田将太朗君を自分は凄く信頼しています。
彼は自分が声をかけると 本当に無理な時以外は必ず自分との稽古にも来てくれます。
荒木君兄弟は困った時には必ず試合での手伝いスタッフを引き受けてくれます。
結局 それは信頼関係だと自分は思います。
将太朗君の何が凄いかと言えば厳しい場所に自ら飛び込んで来る部分です。
彼は受験時期でも継続して稽古に来てくれます。
空手を好きなのもありますが一流の高校に通いながらも学校での成績を落とす事もなく空手の試合にも出続けて実績を残してきました。
彼は昨年末、世田谷東支部での黒帯も立派に合格しました。(昇段審査での彼の成績は過去の世田谷東支部でも歴代1位になるような素晴らしい内容でのクリア)
今の世田谷東支部での黒帯の合格は受験と同じくらい、ある意味それ以上に大変な部分もあるのではないでしょうか。
若い時期に黒帯を取得した生徒達にもそれを誇りにして貰いたいです。
少年部に関しては自分は一人一人 全員を観ています。
誰が可愛くて一番とかはありませんし、来てくれる生徒は全員可愛いですし、一人一人にとって意味のある空手にさせたいなと考えています。
レベルに応じて厳しい稽古は課します。
今の東大和の少年部達には厳しい稽古も当たり前の事なんです。
彼らは大人を凌駕する厳しい稽古を行いながらも稽古が終わると道場を帰らないで これでもかと遊んでいます。
いつも自分が無理矢理帰らせます。
昨日 緑帯のR君は『出稽古に沢山来るのは先生の稽古が厳しいから?』と話していました。
それは解らないですが厳しい稽古が彼等には日常です。
試合での実績は他に凄い選手は全国のあちこちにいます。
ただ東大和の彼らにも全員がその可能性があり、戦いにおいて中学生の3年間を無敗で過ごした永吉美優さんのようになるチャンスは誰しもあります。
自分が少年部に指導しているのは試合だけが勿論全てではないです。
東大和の生徒達には厳しい稽古の中で色々な事を学んで貰っています。
自分も今の大和の生徒達のような少年時代に戻りたくて仕方がありません。
彼等はそれほどに純粋で激しく貴重な毎日を過ごしている事が自分は本当に羨ましいです。
自分が感じていた少年時代の様々な想いを彼等に伝えてあげられればと思います。