ひたすら階段を登り、下を見渡す事を繰り返す。
また、ひたすら階段ダッシュみたいな感じで。
誰もいないから聞けないし、何度も高台があり、山頂に繋がるかと登ると行き止まりだったりして、また階段を降りて戻ると、真っ暗な状態と、似たような景色ばかりの為か、左右どちらから来たかを本気で分からなくなる事が数回あり。
これ、間違えてまた戻ってたら最悪だな…と考えながら、道案内の看板を探したりしているうちに少しずつ体力を奪われた。
マジかよ…まだあんのかよ…と、独り言ばかり言いながら、ひたすら登って来ていただけに。
また猿と猪の看板があり、猿は良いんだが、猪には警戒しながらも覚悟を決めて、また山頂を目指して登る。
誰もいないから景色も空気も最高だけど、既に足下が見えなくなる場所ばかり。
ずぶ濡れ汗だくなのに、山頂付近は涼しいし、腹減り過ぎて気分悪くなってきていた。
いなりを食っといて、まだセーフだったなと感じていた。
ダッシュでまた登る。
遂に。
山頂に到着した。
感動した。
高台に登り、100円玉入れてから手を合わせるもの、何を思ったのかすら覚えていない。
…また、あれを下りて戻るのかよ…
そればかり考えてはいたが、下りは左右に別れた道に記されていた、半分の距離の道を選んで、ひたすら急いで山を下りていった。
下るのもまだまだ余力はあったが、早く酒飲んでスッポンやら食いたかったから、シャワーも浴びたいし、かなり急いではいたけども。
途中で休憩した展望台に辿り着く。
夜景が物凄く綺麗で、しばらく立ち止まりながら辺りを見渡していた。
予想していたよりも遥かに壮大だったし、達成感もあった。
【千本鳥居】は最初の…ほんの入口みたいな感じで。
良い思い出になったし、なんか物凄い物を見れたなという感じで、独特なパワーを感じ取れたし、凄く良かった。
京都、最高。
2019/8/24
伏見稲荷大社