極真空手 東大和道場 火曜日一日。【空手に対しての今の気持ち】


13:00三茶で朝練(組手稽古)職員ミーティングを終える。 

16:45~19:40少年部2クラスを指導。 

試合を終えた生徒達が何人も来てくれた。 

『先生…昨日は応援有り難うございました』と荒井翔大郎君。(心が籠っていた) 

彼は入賞をかけた3回戦の、準々決勝戦で惜しくも敗退。(技ありを奪い、奪われながらのシーソーゲームとなった)

彼は既に、あのレベルでもトップにいける実力はあり、いずれ必ず結果は付いてくるかと思う。

負けても次に繋がる、自分にとって収穫のある試合となれば全然良しです。(それは出場した選手達全員に当てはまる部分です)

分析して考えられたり、次に繋げられる事がベスト。

雨宮海央君、惜しくも2回戦で延長戦敗退となるが、彼も本当に素晴らしい戦いぶりだった事や、凄く強くなっている事を確認出来た大会でもあった。 

昨日、試合をしたばかりの鈴木心君、石河ローレンス君、飯酒盃龍君、太田涼介君、阿部華恋ちゃん、初戦敗退となったが、それぞれに確かな収穫があったと思う。

勝負の世界には運不運は実際にあります。 

良い時もあれば、悪い時もあり、なかなか良い時が来ない事も実際にあります。

待てど暮らせど、良い時が来ない事もあるかも知れないです。 

ただ…良い時が来る事を信じながら、前向きに努力をしていく事、継続していける事の方が、遥かに価値があると自分自身は思います。

今日来てくれた子供達には、そんな話をしながら。 

生徒達の試合が被り、唯一観れなかった石河ローレンス君の試合を、坂本元輝君が撮影してくれていた動画を観る事が出来ました。(ローレンス君、気迫の籠った素晴らしい試合内容でした)

対戦相手は大きくて、実際に強い強豪選手でしたが、今のローレンス君らしい、素晴らしいファイトだったと感じました。 

彼は試合直前に水疱瘡にかかり、1週間半を稽古も休みましたが、それは試合には全く、影響しないと感じる事が出来たのが、試合の1週間前に復帰した時の彼を観た時です。 

それまでに毎日休まずに、ひたすら稽古に打ち込んでいた為、まるで体力にも問題は無かったですが、一番は彼の最近の稽古での ヤル気が本当に素晴らしかったです。 

試合には負けても清々しい様子で、堂々と今日の稽古に来てくれました。

今日からまた全開で頑張っていました。 

試合に負けても【自分自身の気持ち】を試合に、ぶつけられたからだなと感じました。(今回の関東大会での彼のテーマでもあり)

【色々感じる事、今の自分を知る事、確認出来る事】

試合に出れば、誰でも勝ちたい…誰もが結果が欲しい… 

しかし、それよりも遥かに大切な事は、試合を通じる中でも、本当に沢山あります。

結局は自分自身の成長の為であったり、空手を好き、仲間や道場や、空手の稽古が好きと思える事が更に幸せな事なんだよ…という話を稽古前に皆にしました。

少年部の鈴木心君なんて、本当に素晴らしいと思います。 

彼は実力もあり、実際に強さもあり、さんざん努力も重ねていますが、なかなか結果が追い付いて来ない、ジレンマもあるかも知れませんが、彼とも沢山話をしました。 

彼は空手が好きだと話してくれました。

秋まで組手試合に出場しない生徒達には、しばらくは、空手を気楽に楽しむように話しました。

結局は空手を好きでいられる事が、何よりも価値のある事だなと…自分自身の長年の経験からも断言が出来ます。

やる以上は勿論、結果を目指すべきでもありますが、その過程の中で自分自身を知り、自分自身と向き合う事の方が、遥かに価値があるかと自分は考えています。 

【勝っても負けても一生懸命にやれば良い】【精一杯に戦えば良い】 

いつも皆に話す部分はそれです。

自分が子供達に教えたい部分はそこです。

【何事も諦めない事】【空手をひたすら好きでいる事】


昼間…田口支部長と佐野先生と話をしながら… 

【何故、自分自身が稽古をするのか、試合に出続けるのか、選手としての今の自分自身についての気持ち】 

それらについての話をさせて頂きました。

【…試合にはもう絶対に出たく無い…もう辞めよう…楽をしよう…生徒達からは強く思われていたいし、尊敬されたままに実践の試合からは引退してしまおう…】

どれだけ悩んでも、考え続けても、今回こそは試合出場は絶対に辞めよう…と事前に決めていても… 

もう一人の自分自身が、ギリギリに提出しようと無意識に決めているのか、実際にはそうで無いのかは分からないが、ハンコを持ち歩きながら、気付くと申込書に記入をしてしまっている事が、この数年間の殆どでもあった… 気付くと…試合場で戦っていた。

しかし、それらはむしろ幸せな事なのだろうなと感じてもいて、逆に色々な事に感謝をしなくてはいけないなと、つくづく感じています。

そんな気持ちから気付くと…田口支部長や、佐野先生に、そんな話をしている自分がいました。

本気で命を懸けて挑めた、昨年の全日本大会での【ゴデルジ・カパナーゼ】選手との試合。

長年の稽古の中での身体には、あちこちに故障もあり、思うままに気力と体力、気迫に追い付いて来れていない身体を実際に感じながらも…あの試合を機会に、もう組手試合に出ずに、生徒達への指導と仕事だけをしている方が遥かに楽だなと感じる部分もあるが… 

しかし…果たして本当に、自分がそうなりたいのか?…

…と考えた時に、やはり自分自身の選択に間違いが無いのだと言い聞かせながら、気付くと申込み用紙に記入をしている長年の自分がいる。

『絶対に無理なんだから(選手を引退してとか試合を見送る等)…そうするしか無いんだよ(自分の心に身を任せる)』佐野先生が話してくれました。

『やれる環境にあり、やれる状況にあるのだから、やったら良いんじゃないのか?』田口支部長からは、そんなアドバイスを頂きました。

『…今日の話し、凄く良い話だったのに…どうせまた【田口支部長、佐野先生とミーティング後に話をしました…】みたいに、簡単に一言しか書かないんだろ…自分の道場の事ばかりを書いて…』と、佐野先生には笑顔で 話しをされましたが。 

『いや…今日の会話(田口支部長と佐野先生に話した事や、その場の空気)やらをブログにするのは凄く難しいですよ…』と返した。

20:30~22:00一般部クラスを指導。(神代さん、多田将太朗君、坂本元輝君、井上彪雅君、臼井吏空君、鈴木さんが参加)


昨日、試合を終えたばかりの多田将太朗君、井上彪雅君も当たり前に稽古に来てくれました。 

スタッフ手伝いや、選手のセコンドとして重要な仕事をしてくれた、神代さん、土方蓮斗君、坂本元輝君、臼井吏空君、鈴木さんも試合の翌日から稽古に来てくれました。

そういう事が、本当に価値のある事で嬉しい事で、それらを感じられる事が、自分自身にとっても幸せな部分なんだなと感じます。

あぁ…まだ…多田将太朗君、平石千賀ちゃんの全関東大会入賞の試合結果を綴れていない… 

事実と真実を語りたい。

試合の優勝だけが良しでは無くて、空手を通じて素晴らしい事は、他にも本当に沢山あるという事を、自分の生徒達へは伝えていきたいです。

22:40~自主トレ(ウエイトトレーニング)

多田将太朗君の今回の試合や、彼の現在や今後についての事を綴れたらと思いますが、なかなか言葉にするのが難しい。

それをするのも楽しくもあり、また空手を通じて、彼の様な貴重な逸材に接する事が出来るのも自分自身の幸せなのだなと感じています。

尚更にまだまだ一般選手としての実力を自分自身が保ちながら、彼の稽古相手として、全力で彼に接してあげられたらと思いますし、また、そう有りたいと常に考えてもいる。

そんなニュアンスの話を、田口支部長と佐野先生にも話をしていた。

充実した良い一日だったと感じます。