炎の名勝負編2。【大躍進 第24回全関東大会】



■第24回全関東空手道選手権大会 
《小学5年生男子-35キロ級》 
大坪航【4回戦進出・ベスト8】

彼は東大和道場へ、出稽古に来るようになり早々、3年間が経過した。 

2016年の2月からは、少年部クラスへの出稽古以外にも、週に一度のペースで、パーソナル稽古にも取り組んで来た彼。

毎回、見違える程の変化を繰り返して来ていた。 

彼は、今までの関東大会では、2回戦進出が最高だったが、今大会では、4回戦進出の(準々決勝戦)へと勝ち進んでいた。 

最近のパーソナル稽古でも、更に格段の進歩を感じていた。 

【今まで以上に、当たり前に勝ち上がるかも知れないな】

そんな事を予想して感じながらも、試合後に、彼から話を聞き、あまり驚きはしなかったもの、やはり、とても嬉しかった。

意味のある物として、俺のパーソナル稽古が、彼にとって、効果が出て来て良かったな…と、そんな気持ちになった。

今回の彼の、初戦の相手も、数々の実績がある強豪だったのだが、彼は磐石の戦いぶりで本戦5-0優勢勝ち。

続く2回戦では、初戦をシードの、長身選手を相手に、ここでも本戦5-0優勢勝ち。

迎えた第3回戦…彼の対戦相手は、今年2月に行われた、2016西東京都大会重量級の優勝者、新関心元選手。(軽量級の選手ながら、2月の西東京都大会では、重量級を制覇していた)

昨年は、毎回常連優勝の国際大会王者、山本選手を破り、全関東大会王者に輝いていた選手が新関選手だった。(過去の国際大会での入賞者でもある)

格と、実力で言えば、航君が勝つのは、確かに難しさはあった。 

【新関君には、上段廻し蹴りの技ありを取れて勝ちました…】

彼が、全ての試合後、サブアリーナにいた自分に挨拶に来てくれた。

『…あぁ、4回戦まで行ったの? 準々決勝?航、凄いじゃん! 』

そんな、やり取りをした記憶がある。

彼は3回戦で、超強豪で、今大会の優勝候補の一角、新関選手を見事に破り、準々決勝戦まで勝ち進んだとの報告をしてくれた。 

『…パーソナルで、先生と何度も、稽古していた技が、入った…』と、彼が嬉しそうに話していたと、お母さんが話してくれました。 

【まぐれではなくて、今の彼の実力だな…】

そう、感じた。

彼は、準々決勝戦で、今大会での準優勝の強豪、星選手に敗退するもの、あのレベルの高い、カテゴリーの中で、トップ選手達の領域へと、確かに近付いた事を、実践で証明して見せた。(今回の第24回全関東大会の優勝者は、山本選手)

彼の次に、やるべき事を、いくつか伝えた。 

いずれ、本当に凄い選手になるかと感じる。 

彼にとっては、東大和道場の同学年達を、今までも、高き壁として目標に頑張って来た経緯があり、中でも、鈴木嵩人君の事を、彼は尊敬している。 

【鈴木嵩人君が最強】と、常に考えていて、彼にとっては国際大会王者達よりも、鈴木嵩人君の存在の方が、遥かに大きいとの事。 

大坪航君は、今年4月の支部内交流試合の【5年生特選クラス】では、第3位決定戦を勝ち抜いて4試合を戦い抜き、大激戦区のカテゴリーで見事、第3位に入賞している。

その時の優勝者が、鈴木嵩人君。(東大和)

準決勝戦では、鈴木嵩人君に、上段膝蹴りで、合わせ1本敗退。(ここで、嵩人君には、2度目の敗退となった)

一方の嵩人君は、その大会では、全ての試合を、技あり【6つ】の、オール一本勝ち【一本勝ちを3試合】での、支部内5年生特選クラスでの優勝を遂げている。

混沌としてきたカテゴリーでもあり、強豪達が集う。【5年生特選クラス】

国際大会トップの優勝候補を見事に破り、勢いを付けた、大坪航君。 

東大和の同世代達にとっても、今後、更なるライバルの一人として、確実に育っていくはずで、彼の急激な躍進から、目が離せなくなりつつある。

■2016世田谷東支部内交流試合 5年生特選クラス(無差別)第3位。 

■2016静岡県大会 優勝。 

■2016第24回全関東大会(5年生-35キログ級)ベスト8。(4回戦進出)

東大和道場に、ひたすら、一生懸命に通ってくれている彼。(1週間を、一年中、稽古しているとの事)

一生懸命に、努力を積み重ねている生徒なだけに、これからも、更に強くさせてあげたいと思う。