〈木曜日少年部クラス〉
子供達めっちゃ、いっぱい来た。
今週土曜日の昇級審査の見極めをしながら。
立ち方、基本、移動、型、補強の見極めのみで60分ノンストップだった。
高い集中力を持続していた彼ら。
今日も4、5名に審査用紙を渡す事が出来た。(明日金曜日で最終見極めとする)
【つかなくても良い嘘をつかない事】の意味を子供達に話した。
大事な事だし、最終的に自分達が損をするだけの無駄な嘘をつかない事を細かく皆に説明をしながら。
子供達の彼らにだからこそ、今のうちに教えてあげなくてはいけない。
子供でも大人でも時に、嘘をつく事は誰しもがあるかも知れないけど、子供達には修正してあげれば良いし、その場でしっかりと教えてあげるのが思いやりでもあるから。
大勢の子供達と接していると、そういう場面は時としてあるし、その他、子供達同士の小さな揉め事や、実際の喧嘩であったりもあるが、嗜められたり時に叱られたりと、そういう事を知っていく事も含めて、彼らの空手の稽古でもあるから。
むしろ、子供達に何かの物事を教えてあげられる場面が沢山ある事が、楽しみでもあり仕事でもあり、日々の自分自身を振り返る為の空手の稽古でもあり。
見極め後の更に40分間は、フィジカル強化の稽古を挟み、最後は全員でミット稽古まで。
物凄い勢いで稽古を積み重ねていた彼ら。
とにかく元気だ。
彼らに【今時の子供達は昔と比べると運動不足だ】とかいう言葉は本当に無縁だし、全く当て嵌まらない。
むしろ昔の運動能力抜群と言われていたであろう子供達よりも、更に2倍、3倍の運動を当たり前に、毎日空手の稽古でこなしているのが彼らだ。
極真空手の稽古って本当に、そういう物だから。
それだけに彼らは、日頃からたくさん稽古を積み重ねている、彼ら自身の体をケアする為に、日々の稽古の前後には、長年教えてある必要なストレッチを、今では全員がしっかりと行う様にもなっている。
今では、4歳の子供達も上手にしっかりとストレッチが出来る。
木曜日夜…
星野悠久君が、大学受験を無事に合格したという事で、道場まで報告をしに来てくれた。
将来の彼の進路に向けて、目指していた立派な大学に合格したとの事で、とても嬉しそうにしていたが、彼の大学合格を知り、自分自身も凄く嬉しかった。
来年春からは大学に通いながら、空手も続けていくとの話を聞かせてくれた。
今月は直ぐに、今の高校の期末テストを控えているみたいだが、年内から稽古に来れたら是非来たいとの事だった。
とにかく安心したし良かった。
そして、しばらくして更に…
雨宮伶空君が、道場に挨拶に来てくれた。
星野悠久君と、雨宮伶空君は同世代の幼馴染みだが、今日は別々の話をしに来た為、彼らは時間差でたまたま道場で久しぶりに再会しただけ。(星野君がアポなしで急遽、道場に報告に来てくれた事もあり)
そんな彼らは、かれこれ12、3年間は東大和道場で共に切磋琢磨して来た同年代のライバルでもあった。
雨宮伶空君も、幼少期から本当に可愛がり目を掛けてきた生徒の一人で、空手での彼を思い返して語ると更にキリがなくなるから今回は控える事として。
伶空君も、今後の進路に向けて大学受験を控える中、区切りとして空手を退会する事を数日前に連絡をくれていた。
来年以降に雨宮伶空君の目指す進路も、彼が将来やりたい立派な仕事を見据えた物であり、彼らしいなと凄く感心している。
来年春の高校卒業後には、本気でそこに向けての準備をするとの事。
本当に応援している。
稽古後、彼らと接しながらも昔話をした。
13年間、心身鍛錬をした道場に感謝の気持ちを込めてという事で、一緒に道場を全て綺麗に掃除をしてくれた雨宮伶空君。
彼らが4、5歳の時から見てきたし、空手での彼らを俺は間近で見てきている事を本当に懐かしくもなり、本当に嬉しく思う。
彼らが、今日それぞれ別々に話していた事だが…
幼少期から続けてきた極真空手が、中高生の間の勉強や部活、高校受験や大学受験にも、確実に役立ったと話してくれている事。
体力や集中力や粘り強さの部分においても、これまで積み重ねてきた厳しい稽古や勝負の世界で培った力を明らかに、また確実に感じていると話をしてくれた事。
彼らに空手を教えてきたのは、俺自身だし、10数年間、あれだけの稽古を彼らにやらせてきた事を振り返り、彼らが逞しく真っ直ぐに成長している事や、これまでの東大和道場での極真空手の稽古を彼ら自身が、自信と誇りを持っていてくれる事を本当に嬉しく感じた。
あれだけ一生懸命に空手をしてきた彼らは、一つの時代を終えて、また新たな未来へと進んでいく事になる。
彼らが将来目指す職業を聞く程に、まさに武道である極真空手を修行してきた彼らならではの進路だなと感じる事が出来た。
いつかまた彼らの事を紹介出来ればと思っている。
夜、彼らは挨拶に来てから2時間以上は道場にいた。
星野悠久君、雨宮伶空君の幼き頃。(一番右、星野悠久君)
昔の写真だが、本当に懐かしい生徒達ばかりがいる。
探せばいくらでも懐かしい写真が沢山あるはずなんだけど。
杉浦翔君、鈴木嵩人君、雨宮伶空君。
儀保恭祐君、池田綾祐君もいた。(一番右、雨宮伶空君)
日曜日の試合後、夜からは直ぐにウエイトトレーニングは開始した。
月曜日からも毎日、トレーニングはしっかりとこなしていたが、今日木曜日からは、サンドバッグでの追い込み稽古も開始した。
今の仕事でもあり、生きる為の物でもあるから。
それと試合前には一週間程は、日頃の追い込みを終えて体を休めている為、試合後は、何となくのんびりしていると直ぐに体型すら変わるから。
そして現役選手として、一般選手権での実戦に関して…
簡単な事ではない為、やり切れる保証は無いんだが、50歳までは一般選手権で戦いたいなと、今の生きる目標というよりは…残りあと5年間を切りつつあり、来年の年を明けてからの春以降には、残り4年間のカウントダウンになってしまう。(来年4月には46歳になる為)
今年2021年の一年間だけでも、まさに幼少期から極真空手を続けてきた選手達が一般選手権へと辿り着いている為、自分自身とは25歳、27歳、年齢が離れた有望な若者選手達と試合をしてきた為、それらも全て楽しみながら、自分自身の稽古としながら、実戦の組手試合へと挑んで来れた事は今年の収穫でもあった。(本来、願わくば今年は5、6大会は出場するつもりでいたが、コロナにより何大会もの試合が流れた事もあり、3大会に止まった)
最近の心境だと、いつか試合場で戦えなくなる事が、凄く寂しくて実際に怖いと思うようにもなった。
いつか必ず、その時期は来る物なんだけど、生きている限り、試合場で戦い続けていたいなという気持ちも、心身共に深い部分で根付いてしまっている。
24時間、本当に毎日毎日それは考えている。
気力、体力の維持は稽古を通じてやり続けていくはずだし、実際にまだまだやる。
一日一日の積み重ねであり、他、諸々の気持ちから。
2021/12/2