少年部では審査の型と、体力、フィジカル稽古を終えてからミットで徹底的に追い込みました。
2クラス目は組手のみ。
試合も多数行いました。
皆だいぶ 試合形式の稽古にも慣れました。
過去に実際の試合で勝てていない生徒に自信を付けさせる意味もあります。
厳しい稽古の中で弱さと向き合い、そこから成長して欲しいなと思います。
やれば必ず出来る瞬間があります。
御両親が厳しい稽古を見かねて、その場で生徒に話しかけたり、手助けをしてしまうと そこまでになってしまう場合があります。
自分も全員をみながら、やらせるべきか、じっくり後でも間に合うかを常に慎重に考えています。
今日もそんな瞬間がありました。
彼は頑張っています、今回初めての試合に出るにあたり、今日の組手稽古では厳しい部分に直面していました。
頑張って欲しいです。
試合後、様子をみて本人に色々話していこうと思います。
男の子は強くなるしかないんです。
中には女の子達も毎日、同じ稽古をしている訳ですから。
本人の性格もあるので、空手を嫌いになってしまうのは勿体ないので そこは慎重に皆の様子をみています。
急に変化をする事もあり 、ずっと泣いていた子供達が逞しい様子へと劇的に変わる事も沢山あります。
焦らず 諦めずに続ける事がベストだと自分は考えています。
写真は、せたひがラリー2枚目をクリアしたS君です。
彼は3年程前には稽古中に泣いて、大きな声でお兄ちゃんと激しく喧嘩をしたりする事もあり、当時厳しく叱った事がありました。
元々凄く素直な生徒なので 普段はとても穏やかな性格です。
1年程前には 「組手が嫌いなので空手を辞めます」と、お母さんと道場に来た事がありました。
迷わずに止めて説得しました。
組手以外の稽古は好きな様子なのでしばらくそちらの稽古を進めて空手を辞める事を踏みとどまらせました。
しばらく稽古をしながら ある時、勇気を出して再度試合に挑戦しました。
それまで一度も勝てた事がなかった試合で初めて一勝出来たんです。(しかも強かった)
本人は勝てた喜びが凄く嬉しくて、空手を諦めないで続けて良かったと自分に話してくれました。
負けた試合も頑張りましたし、素晴らしい内容でした。
苦しい局面で諦めたり、続かないからと、じゃあまた他へ、という気持ちは自分はあまり好きではありません。
向き不向きは誰にでもありますし、色々ですから全然良いんです。
ただ一つの事を続けていくからには それに対して真剣な気持ちで向き合い、素直な気持ちで取り組まないと何も解らないと自分は思います。
小学高学年、中学生の生徒達には特にこの部分を伝えたいと思います。
今日の一般部でも皆 各試合に向けて頑張りました。
大人は試合がなくても 自分を変えたくて 空手を好きで続けている方達が沢山います。
もうじき 皆試合がありますが むしろ 短い人生の中での緊張感や、恐怖感を楽しまないと損です。
自分は試合前のプレッシャーや、強豪外国人選手と戦う際には「なんて幸せなんだ」「生きているうちにどれだけ、こんな思いが出来るのか」と本気で考えています。
極真空手には それだけの価値があります。
まだまだこれから。