ライバル編1。【世田谷東支部内 少年部 最強決定戦】

   
  
    
 
2015年10月18日(日)城西世田谷東支部内交流試合が終了しました。

支部内【6年生最強決定戦】予想通り、また予想を上回る、ハイレベルな戦いの数々でした。 

本当に凄かったです。 

【実戦】の試合場でしか観れない緊張感や、選手達の意地と執念が、選手達から垣間見えます。

そこに感動が生まれます。

トーナメントの14人中、8人が(東大和道場)でしたが、誰が【優勝】するかは、自分も予想出来ませんでした。  

試合は当日の体調や、その日の調子と運不運、何が起こるか解らない事を含めて【絶対】という事が、実際に解らないからです。

【2015世田谷東支部内交流試合6年生特選クラス】

優勝 雨宮伶空(東大和)

準優勝 川内翔太朗(東大和)

第3位 星野悠久(東大和) 

第4位 坂本元輝(東大和)

東大和の誰かが、必ず優勝するのを前提で、皆を盛り上げて来ました。 

皆に事前に話したのは『東大和の6年生特選の皆が万が一、負けて、違う選手が優勝したら、物語りにならないんだよ…笑』 

そんな話しもしました。 

皆、数ヵ月間、この試合に懸けて来ました。 

それくらい重要で大事な試合だったからです。 

何故なら、小学生、少年部の間の最後の支部内交流試合になるからです。

今の支部内交流試合の4年生以上の特選クラスのレベルは関東大会、国際大会に匹敵するレベルです。

荒木拳三君【2015中学1年生の国際大会王者】も、5年生の秋まで、支部内交流試合に出場して来ました。 

【特選クラスを4連覇】をした2ヶ月後の秋季関東大会で、第3位に初入賞して支部内を卒業して、翌年から本当に彼の快進撃が始まりました。 【5大会連続優勝で国際大会王者へ登り詰める】

拳三君の1学年下の今回の6年生達にも同じです。 

【支部内は出れるうちは出るべき】

そんな事を話して来ましたが、彼ら(雨宮伶空君世代)の学年は、殆どの支部内特選クラスを小学生の6年間を毎回、東大和で独占して来た経緯があります。

今回、出場した8名の東大和の生徒達は、特選クラスでの優勝、入賞を繰り返し、県大会での入賞、関東大会での入賞、ベスト8クラスを積み重ねて来ました。 

雨宮伶空君、星野悠久君は国際大会も経験しています。(伶空君は国際大会では毎回3回戦進出するもの国際大会王者に敗退等) 

彼らの国際大会でのカテゴリーでは、4試合を勝ち抜き、初めてベスト8です。 

伶空君は、国際大会王者を相手に、延長戦までの接戦も経験して、僅差の判定までに国際王者を追い詰めた事もありました。

それらを含め、彼らが、どれだけのレベルにあるかが解ります。 

今回、第3位の星野悠久君(東大和)は、今年の試合では4大会を全て入賞となりました。 

西東京都大会(2月)、支部内交流試合特選クラス(4月)、茨城県大会(8月)支部内交流試合特選クラス(10月)。

強豪ながらも、まだ優勝経験が無い彼は【本物】の価値がある、今回の支部内特選クラスでの【初優勝】に懸けて来ました。 

今回の特選クラスで、準優勝をした川内翔太朗君【前回の特選クラス優勝】。 

彼も関東大会では毎回3回戦くらいまで勝ち上がる強豪です。 

パワフルな組手と、破壊力抜群の下段廻し蹴りと膝蹴りを武器に、決勝戦まで勝ち上がりました。

今大会の第4位 坂本元輝君【前回の特選クラスでの第3位】。

空手歴で言えば、彼らの中では一番短い。 

東大和道場へ入門して来たのは、彼が3年生の頃だったでしょうか。 

とにかく一生懸命に、ひたすら毎日の稽古を積み重ねて来ました。 

今では、補強稽古等の基礎体力も、東大和道場少年部の中でも一番かと思います。

毎日、ひたすら努力して、この世代の仲間達に追い付きました。 

大接戦の末に延長戦で、坂本元輝君に惜しくも敗れた土方蓮斗君(本戦0-0)(延長戦1-4)。 

蓮斗君は初戦で、坂本元輝君が、過去に3回も敗れている強豪に延長戦で競り勝ちました。(本戦2-0リード)(延長戦4-1) 

初戦の対戦相手は、蓮斗君よりも、身長で16センチ、体重は30キロも重い選手を、真っ向から打ち破りました。【対戦相手は2015ビギナーズカップ優勝】 

自分は蓮斗君なら、必ず止めて、勝ち上がると思っていました。 

井上彪雅君も初戦を勝ち抜き、準々決勝戦で川内翔太朗君に挑みました。 

宇津木海斗君も、強豪を相手に勝ちにも見えた試合でしたが惜しくも判定敗退。

阿部紘鏡君も、特選クラス常連の田無道場の強豪を相手に、果敢に挑みました。(主審による0-3で敗退)

東大和6年生のベスト4が揃いました。 

試合前には、全員が【優勝】を狙っていると話してくれました。 

今にして思うと毎回、悲壮な表情で…

『…絶対に僕が勝ちたい』『絶対に優勝します…』『…国際大会出ているのに負けられない…』と、ひたすら呟いていたのは伶空君だった。

実際に初戦から、鬼気迫る凄まじい気迫と、大きな気合いを発して対戦相手をことごとく完封して勝ち上がりました。 

今までの彼の試合の中で、一番凄い気迫だったかも知れません。 

6年生の中では、決して大きくない、むしろ小柄な体格の彼が一番、オーラを放っていたかも知れません。(伶空君は身長142センチ、体重は35キロ) 

怪我の為、得意の左の突き技を稽古では封印していました。 

しかし決勝戦では、その痛めていた得意の強烈な突き技と、これでもかという気合いを発していました。

同門の親友でもあり、強豪の、川内翔太朗君との決勝戦では、雨宮伶空君が(本戦2-0リード)(延長戦4-1)で激戦を制しました。 

【6年生最強】【支部内少年部の最強】を見事に勝ち取り、優勝に輝きました。 

同学年の【核弾頭】杉浦翔君がいなくなり、伶空君が新たなリーダーとして、周囲の皆をリードして来た事。

彼の空手に対する気持ちや努力、後輩達への優しさや、リーダーシップを含め、各分支部道場の中で、各1名に贈られる敢闘賞でもある【せたひが賞】を彼に贈りました。

彼は涙を溜めていました。 

自分は6年生達のこれまでの長年の努力、幼い頃からの彼らの成長に、自分も彼らの全試合に涙が溢れそうでした。

凄かったです。 

全員、本当によく頑張りました。 

皆、本当にお疲れ様。

こんなに一人一人が個性のある、強豪達へと育てられた事や、皆に出会えた事を嬉しく思います。 

自分自身も一生の宝になるかと思います。 

自分が東大和道場へ来た時に、彼らは小学1年生でした。 

伶空君達の世代は、白帯か、オレンジ帯だった。 

拳三君は、2年生の青帯の線無しだったかな。

全員、空手でも本当に逞しく成長しました。

彼らの極真空手と、彼らの少年部時代に、みっちり関われた事を本当に嬉しく思います。

凄い逸材達を指導出来て幸せだなと思います。