田無道場の佐野先生が全日本ウエイト制大会の選抜試合を兼ねた、第5回神奈川県空手道選手権大会の中量級・重量級の混合の部で見事に優勝されました。
一昨年、稽古中にアキレス腱を断裂した中で、昨年の2月には現役と実践試合に復帰された。
手術をした1、2週間後には自分達と普通に組手をされていました。(最初はベンチ台に座りながら、足を止めたままの組手)
『ラッシュで前に出てきて押し込んだりしたら、引っくり返るだけから恨むよ』と笑いながら話されていた。
後々 日に日に回復されてベンチ台から 実際の膝立ちの状態で素手の突きだけの組手。
そのうちに立ち上がり、足を止めた打ち合い。
気付いたら試合に出て復帰されていた。
ベンチ台に座りながらの素手での組手を繰り返す際に、佐野先生の拳が自分の顔面に当たった事があった。(空手では顔面殴打は良くあるので、それ自体は自分は気にはならない)
佐野先生の放つ突きで、自らの歯に当たり、自分の右上唇が貫通した。(いまだに傷がある)
【あ、今、当たったな】くらいに感じて血が溢れてきたが、何も気にせずにそのラウンドが終わるまで止めずに打ち合いをした。 (ザク、っという音がした)
単なる余談ではありましたが、佐野先生の怪我の回復の途中経過には自分も、多少 体を張りました、と言いたかっただけです 笑。
さておき、45歳になられる佐野先生が一般選手権で二十代の若手や、三十代のベテラン全日本選手達を完封しての、今日の優勝は自分も嬉しかったです。
今、面白半分に上唇の話をしても、何か面白い返答を必ずしてくれる方です。(携帯のカメラを構えると、『ちょっと待って!』と、いつも必ず何かのポーズをしてくれますが、今日は試合後なので素の佐野先生でした)
今日の準決勝戦では、必殺の跳び上段廻し蹴り【佐野蹴り】が炸裂した。
重量級の全日本のベテラン選手がマットに沈んだ。
跳び上段による完全な技ありだった。
決勝戦でも、逆足の胴廻し回転蹴りを放っていた。
今大会 放った、たった数発の、跳び蹴りのうちの1発は相手を倒していた。
凄いなと思った。
自分よりも確か6学年も、年上の佐野先生が、いまだに一般選手権でその実力を発揮されている。
色々な事を置き換えて考えもしますが、やはり本当に凄いと思います。
佐野先生を知る方々が今日、話していましたが、良い意味での【空手バカ】。
自分もそう思いました。
佐野先生、優勝おめでとうございます。