ライバル編2。

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大激戦区の小学3年生特選クラスで戦った生徒達について。

優勝 服部諒太朗(東大和)
準優勝 相原仁(東大和)

5年生特選クラスに並ぶ程の激戦区で、各道場の強豪粒揃いで競いあった小学3年生特選クラスですが、こちらも半端でなかったです。

東大和からは3年生強豪達を全員エントリーさせていました。(特選クラスへのエントリー条件は支部内初級入賞者、決勝戦進出者のみ)

初戦から4人とも、他分支部の強豪達との対戦が組まれていました。

このカテゴリーに関しては、誰が優勝するのか全く読めない様子がありましたが、まさに横一線の注目カードばかり。

ほぼ全員が、初級優勝経験者、特選優勝経験者達のトーナメント。

そんな激戦トーナメントを東大和4名の生徒達は凄まじい強さと気迫で会場を沸かせました。

相原仁君は初戦で、4月の特選クラスでの優勝者といきなりの激突。

体格も遥かに大きな強豪を相手に、圧倒的な手数で積極果敢に攻め込み、本戦5-0で完封してみせた。(カッコ良かった)

凄かった。

イタリアへ行く前に、日本での最後の試合に懸ける意気込みと、意地と気迫が伝わってくる試合内容だった。

自分の中では「仁なら、あの相手に勝てるかな」と漠然と考えていました。

4月の試合で観た時に、相手選手は強かったのですが、仁なら簡単に負けないなと。

仁君は、続く準決勝戦でも緑帯の強豪選手を相手に意地と気迫で勝負。(前回特選クラスの準優勝者)

相手も同じくらい強かったですが、その対戦相手には過去にも勝利を納めてきました。

今回も勝つなと予想していた。

本戦3-0での勝利ではありましたが、安心してみていられる試合内容でした。(この時点で決勝戦進出)

対するのは今回、このカテゴリーで優勝した服部諒太朗君。(初戦では昨年初級優勝者の強豪選手との対戦、上り調子な選手なだけに侮れなく、勝敗は読めない部分がありました)

本戦で激しい打ち合いの中、2つの上段前蹴りによる技ありを重ねて、諒太朗君が一本勝ちで準決勝戦へ進出。(最初の難関を突破した)

続く準決勝戦。(宮岡健士郎君(東大和)との同門対決)

宮岡健士郎君は、4月の支部内では初級クラスで劇的な初優勝を遂げていました。(4月は飯酒盃龍君との同門決勝戦でした)

相原仁君が先輩で、服部諒太朗君、宮岡健士郎君、飯酒盃龍君が、最近も急成長を続けている期待の4選手達です。(道場稽古では常に互角)

健士郎君との準決勝戦では激しい打ち合いの中で、諒太朗君の上段前蹴りが入る。(主審による旗3本の当たりで、際どくはあった)

戦い自体は互角。

上段技ありを奪っていた服部諒太朗君が本戦で勝利して決勝戦へ進む。

4人目の東大和の強豪、飯酒盃龍君は初戦で、今大会第3位の緑帯の強豪と激突。

一進一退の全くの五分で延長戦へ突入した。(本戦1-1)

互角の激しい一歩も譲らない戦いの中で延長戦の中盤、相手選手の上段廻し蹴りによる技ありを奪われる。

執念で立ち向かう龍君が、試合終了間際、何と上段前蹴りで技ありを取り返すシーソーゲーム。(会場が明らかに沸いた)

全くの五分 もしくは自分は明らかに龍君が勝ったと感じていた。(立ち方や目付き、気合いを含め全て)

結果は1-4の判定敗退。(少年部の試合は支部内では延長戦1回目で互角でも、どちらかに必ず旗を上げるシステム)

これには審判の好みや主観が伴う。

結果、全てを含めて勝負であり、運不運が確実に伴います。

自分もそんな運不運で、数々の悔しい敗退や、全日本ウエイト制大会でのベスト4入賞を逃したりもあったので全てを理解して観ていましたし、彼らの試合結果にも悔しいながらも納得しました。

さておき、大激戦区を勝ち抜いた相原仁君と服部諒太朗君。

同門である彼らと、先輩後輩でもある生徒達の決勝戦へ。

特選優勝経験者であり、気持ちの強さと経験値では仁君が有利か。

パワーとリーチの長さや勢いでは諒太朗君か。(諒太朗君は初出場で初級の初優勝の経験もあり)

そんな感じだった。

激しい試合展開でした。

どちらにも差はなかった。(自分が審判なら引き分けにしていたと思う僅差な内容ではあった)

結果は4-0で諒太朗君が優勢勝ち。

今大会の諒太朗君には明らかに勢いがあった。

彼が特選クラスで初優勝。

今大会の特選クラスの優勝は本当に価値があると思います。

彼には試合後、『強い事は確認が出来た、関東大会以上で勝つにはもっと稽古を積んでいこう』という話をしました。

東大和の3年生の強豪粒揃いの生徒達には今後も注目です。

一番 先頭を走るのは鈴木嵩人君。(支部内、初級、特選優勝、第22回全関東大会第3位、第1回全東京都大会第3位、2014横浜カップ優勝)。

5年生、6年生の強豪の先輩達に続く東大和の有望な3年生少年部達です。

写真4年生初級の部で4試合を戦い抜いて見事、準優勝したのは石河ローレンス君。(今大会2大会目の試合出場)

オレンジ帯ながら、緑帯や黄色帯の選手達を次々に撃破。(パワフルな組手で勝ち上がる)

決勝戦は惜しくも敗れて準優勝に終わりましたが、立派です。

日本へ来てからまだ1年間。(来た当初は日本語は全く知らなかった)

今では日本語はベラベラに話します。

賢い生徒です。

こちらが難しい話や説明をしても、抜群の集中力と好奇心で、全て理解しています。

質問に手を挙げるのは必ずローレンス君。

格闘センスもあり、今後 大化けする可能性を秘めています。

《4年生初級の部》

準優勝 石河ローレンス(東大和)