今日は極真空手の試合で思い出話の他に「れのん繋がり」な様子がいくつかあります。
少年部2クラスでは全員素晴らしい頑張りでした。
基本、移動、型試合、審査の見極め、ミット稽古、組手を沢山行いました。
白帯のC君。
短く刈ってきた髪型が誰かに似ていた…
「ん…?」 と思っていた。
話を聞くと、緑帯の先輩のR君を好きで、強い先輩に憧れているから同じ髪型にしてきたそうです。
組手の上段の防御では「れのんブロック(上段に対する彼の受け)」は既に皆に浸透しています。
C君が真似したのは「れのんヘアースタイル」だった。ツーブロック?たまに蜘蛛の巣的なデザインもあったような…
C君の髪型、R君に凄く似ていました。
C君も緑帯のR先輩のように強くなれると良いです。
散髪屋さんに『髪型を真似たくらいでは強くはなれないよ』と言われたみたいです…。
自分なら『あれ!?…なんか、凄い強そう!Cは強くなったよ、カッコいいな!』と、その場で言ってしまうと思います。
先に否定したら育つ物も育たないです。
また 相手が喜ぶ事を本心で思っているからこそ相手にはそれが伝わります。
生徒が仮にただ甘えているだけの時には、厳しい稽古中の際には生徒達には自分は誉めたり、甘やかしたりはあまりしません。
一生懸命にやっているからこそ、それを観て感じて人の心は動かされます。
子供達は毎日がそんな様子です。
叱る時には叱らないといけないし、空手を指導するなら、それだけの空手を自らが感じ続けて、知っていないと自分には出来ません。
だから自分自身の稽古にもヤル気が出ますし、二十代の時期に行ってきた稽古もいまだに普通にこなせています。
今行っている組手、ウエイトトレーニング、ミット、走り込みでの追い込みを仮に今の年代で、昔やってきた様々なただのアルバイトの時期の状況では絶対に続けられなかったと思います。
二十代後半は、気力を保つのが精一杯で、(26歳を過ぎた辺りからでしょうか…)空手を辞めたら自分には何もないし、それよりも毎日、空手の稽古をするのが当たり前だったので、どんなに苦しい時期でも一人で寂しくても、ただひたすら、毎日のアルバイトや空手の稽古は続けていました。(アルバイトは朝、5時起きの仕事を8年間続けました、時に掛け持ちでのアルバイトも当たり前に続けました)
「今回の試合で最後にしよう…」と本気で考えたのが28歳の時でした。
この間の第46回全日本大会で優勝したロシアの、ダルメン選手と自分自身が戦った試合が、第36回全日本大会での3回戦で、その試合を本気で「引退試合」として考えて挑んだ事がありました。
引退を考えたその試合では不思議と、溢れ出る気迫があり、今までの一般選手権での20年間には数回か、またはそれこそ無かったかの様な気合いと雄叫びを発してダルメン選手に襲いかかりました。
ダルメン選手とは、ひたすら打ち合いながら7分間の再延長戦を戦い抜き、引き分けました。
体重判定規定の10キロの体重差もなく(自分は81・8キロ)ダルメン選手は(85・8)キロとかだったかと思います。
組手では完全に引き分けましたが、試し割り3枚の差で試合には負けました。(確か18枚?、VS、21枚)
凄くスッキリした気持ちで舞台を降りました。
辞めると決めていた試合だったからだと思います。
翌週に、第3回全世界ウエイト制大会の日本代表のリザーブに選んで頂いた事を報せされて、世界ウエイト制大会の日本代表の選考合宿のお話しを田口支部長から聞かせて頂き、それから更に気付くと10年間が経ち今にいたります。
ダルメン選手は試合会場や、様々な場所で会うと満面の笑顔で握手をしてくれます。
彼は普段は日本人とは英語しか話しませんが、『ハイ!ハワユー!』と握手をしてくれます。
彼が今年の全日本大会で優勝した夜、極真開館50周年パーティーで、ダルメン選手とたまたま顔を合わせました。
『こんぐらじゅれーしょん』?(よく解らないですが自分が、彼を見て何となく発しました、無意識ですが)
『サンキュー!』と満面の笑顔で答えてくれました。
ダルメン選手は、昔から好きなロシア選手の一人です。
今、思うとよく あそこまで戦えたなと思いますが、自分も引退試合と後先を何も考えずに必死に挑んだから出来た試合だなとは思います。
過去20年間の試合でいくつか、本当に本気の死に物狂いで気迫を込めて挑んだ試合の中の一つだったと記憶しています。
またの機会に色々書きたいと思います。
夜8時10分過ぎ。
受付デスク周辺で話しをしたり、一般部クラスを見学していたR君兄弟。(彼らは毎回、稽古後に遅くまで道場を楽しんでから帰ります、マイペースな彼らと、のびのびとした彼の家庭をいつも本当に羨ましいなと思いながら彼らと話をします)
今日は『早くして!』と、お姉ちゃんのKちゃんだったかな?と、妹のMちゃんが地下の道場に降りて来ました。
「れのん4兄弟、姉弟?」が揃いました。(歳の近い姉弟、兄弟に嬉しくなり写真撮らせてくれるように頼みました)
R君が『帰ってからM(末っ子の妹)の顔を観ると【ホっ…とする!】』とリアクションをしながら話すと…。
『何その顔…!キモいんだけど…』とお姉ちゃんが、こないだ呟きました。(今日は無言で観ていた…)
今日はR君の『ホッ!』な表情を自分が頼んで何度も連発でやって貰いました。(その都度、彼は目を瞑る…笑)
お姉ちゃんは遠巻きに彼のその「ホッ!」な表情を横目で眺めていました。
一般部の皆さん、お疲れ様でした。
中学生達と壮年部の皆さん、竜太郎君が日曜日の昇段審査に向けて頑張りました。
中学生達は親身に話をすると凄く面白いです。
少年部達の様子とはまた違いますが まだまだとても可愛い。
中高生達の意外な会話が凄く面白かったりもします。